KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

ケンジ世界放浪の記録

ベトナムのホーチミンへの旅路、フエ・日本人宿での出会い。

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約 6 分

ハノイから古都フエへ

▼放浪17日目 2013/12/24(火)
ハノイ駅夜19時発、古都フエへ行くための列車に乗り込むとそのローカルな雰囲気に思わずニヤリとした。

車内は地元のベトナム人ばかりで、家族連れや親戚同士のような団体客や、優しそうなおばあちゃんおじいちゃんなど、とてもアットホームな雰囲気で、皆それぞれで話に花を咲かせていた。
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私の隣の席には50歳前後の気のよさそうなおっちゃんが座った。
俳優の小林稔侍さんと間寛平兄やんを足して2で割ったような顔立ちだ。
「ルンチャン」という名前で、ベトナムの南にあるニントゥアンという場所で生まれ、これから故郷へ帰るとの事だった。

言葉は通じないが、地図を書いたり、どこから来たか、どこへ行くかなど話した。
途中何を伝えたいかわからなかったので、書いてくれと言ったが、やはり何を書いているかわからなかった。(※後日、「ベトナム語を勉強しているのですか?」と書かれていたそう)
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ルンチャンは、ぽんかんのようなみかんをくれたり、パンをくれたり、ソーセージをくれたり、
常に笑顔でその人柄はとても暖かく優しかった。
もっと食べろ、もっと食べと言うが、もうお腹がいっぱいなんだ。ありがとう。

 

車内前方にあるテレビモニターには、子供のオーディション番組が流れていて、その甲高い歌声がけたたましかった。
列車がどこかの駅に止まる度に、「ここフエ?フエ?」とおっちゃんに尋ねると、

 「大丈夫だ、大丈夫だ。着いたら教えてあげるから。」

と優しく言ってくれた。(言葉はわからないが、そう解釈した。)
夜が明けてまだ肌寒い気温の中、ルンチャンがフエに着いたよと教えてくれた。

「Tam biet (タンビエッ)」さようなら

憶えたてのベトナム語で別れの挨拶をし、ルンチャンと握手をして列車を降りた。
良い出会いだった。

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日本人宿ビンジュオンへ

▼放浪18~19日目 2013/12/25~26(木)
フエには日本人宿があるとの事で駅から30分ほど歩いて探して行ってみた。

宿泊したホテルは「ビンジュオン」。
清潔でスタッフは親切でwifiも完備しており、とても満足であった。
※宿情報と予約はこちら→「sunny a hotel (旧ビンジュオン)

宿の受付

細い横道のわかりずらい場所に宿はある。

そこでは沢山の出会いがあった。

低予算で南から来た旅人やまとん
香港から同じルート来てご飯を一緒に食べた、ぎしさんやたちさん
そのご縁でナイトマーケットへ行ったりした香港生まれのデイジーちゃん。
日本語学校で勉強しているベトナムのニュちゃん。
その子を繋げてくれた、ラオス情報を提供してくれたユーヤさん。
もはや日記では書ききれない出会いがあった。

特にベトナムの子と友達になれた事や、デイジーちゃんの生き様からは多くの学びがあった。
ありがとう。またどこかで。
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古都フエには世界遺産があるようだったが、いまひとつ興味がわかず行かなかった。
ひとまず、自転車で北へ東へ走らせる二日間であった。

放し飼いにされたニワトリ
放し飼いにされた牛
放し飼いにされた豚
放し飼いにされた大量のアヒル
どこまでも続く水辺
長い道と青い空
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そこに、自分が求めていたベトナムの牧歌的な風景や、
田舎の人達の暖かな笑顔があり、それに触れて少しずつベトナムの事が好きになっていったのだ。
いや正確にはフエという街が好きなのかもしれない。

 

フエからバスでホーチミンへ

▼放浪20日目 2013/12/27(金)
年明けにカンボジアで友人に会う為、ホーチミンへ急ぐことにした。

あまりベトナムに長居する気も無くなってきたのも正直なところがあった。
ハノイでのぼったくりで、ベトナムの良しあしを判断した訳では無いが、やはり人の素直な感情として悪い印象を受けてしまったのは避けられない。
だからと言って、またハノイに行きたくないという程でもないが。

ベトナム最強の旅行会社、シンカフェでホーチミン行きのチケットを買いお昼にバスに乗り込んだ。
約4時間程で、ホイアンに着いた。

ホイアンは小さな川に西洋のカフェが立ち並び、ここも観光地化されていてあまり興味は湧かなかった。
しかし、その街並みは美しかった。
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夜19時、ホイアンを出発して寝台バスに乗り込んだ。
寝台バスは日本には記憶の限り無いが、とても快適で気に入っていた。
足を伸ばせて移動出来るのがとても画期的である。
日本でも採用すれば良いのにと思ったが、恐らく法的に無理なのだろう。

 

▼放浪21日目 2013/12/28(土) ホーチミン行きのバスで

バス移動中の深夜2時頃、私の席の後ろで、女性の嗚咽が聞こえた。

気の毒にバス酔いで気分が悪くなっているのだろう。
志村けんの酔っ払いのコントのように、「オ、オ・・・オエー」とやっている。
さぞや苦しいだろう。

 

深夜3時頃、収まったと思っていた嗚咽がまた後ろから聞こえた。聞いているこちらも気分が悪くなる。
その女性は中国人だったのだが、今度は大きな声で叫び始めた。

 「※○×▼! ×○★▼□!オイ!オイ!マイマイマイ!」

車内の明かりが付き、皆後ろを振り向き女性に注目した。
女性はバス係員と激しい口論をしていた。私の真後ろなので耳がつんざく程に大きな声だ。

「運転が荒いから酔ったんだ!もっとゆっくり走らせろ!マイマイマイ!」

というような事を言ったのだろうか。「マイマイマイ」とはどういう意味か。

私は怒りという感情がなかなか出ない人間なので、ある意味あのエネルギーは羨ましいな、と思った出来事であった。
そして中国人女性は力強いと思った。

 

朝7時頃、南の都市ニャチャンに着いた。
ベトナムマップ

気温の上昇が感じられ、半袖で歩く人が見えてきた。
この旅が始まって、初めて暖かさを感じた。

いままでは厚手の長袖でないと寒い気温だった。
気持ちも次第に開放的になっていった。

 
ニャチャンからホーチミンまでの道のりも長かった。
朝から一日バスに乗り続け、結局合計で30時間程かかり
ホーチミンに着いたのは夜の20時頃であった。

降りた街はまたしても欧米人が街を行き交い、カフェが並ぶ街が広がっていた。
ひとまず宿を探しに行こうと、繁華街をを歩くことにした。

つづく

 

(最終更新:2017年7月27日)
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