KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

ケンジ世界放浪の記録

ベトナムのホーチミンへの旅路、フエ・日本人宿での出会い。

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約 7 分

世界放浪2年の旅の序盤。
東南アジアのベトナムを旅していた私は、ハノイでぼったくりの靴屋に怒りを覚えながら、次の街「フエ」へ移動する。
この記事は、フエでの観光や日本人宿での出会いを綴った、旅行記である。

ローカル列車でハノイからフエへ

▼放浪17日目 2013/12/24(火)
事前にチケットを53.6万ドン(¥2650)で購入し、ハノイ駅を夜19時発、フエ行きの列車に乗り込む。
車内はむわっとするローカルな雰囲気で、思わずニヤリとした。

ハノイの外国人観光客ばかりの雰囲気と違い、地元のベトナム人ばかりで、家族連れや親戚同士のような団体客やらがとてもアットホームな雰囲気で皆それぞれで話に花を咲かせている。
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私の隣の席には50歳前後の気のよさそうなおっちゃんが座った。
俳優の小林稔侍さんと間寛平兄やんを足して2で割ったような顔立ちだ。
ルンチャン」という名前で、ベトナムの南にあるニントゥアンという場所で生まれ、これから故郷へ帰るとの事だった。

ガイドブックに載っていたベトナム語を駆使して、ポツポツと会話を試みる。
地図を書いて、どこから来たか、どこへ行くかなど話した。
会話中、彼はベトナム語で構わずガンガンに話しかけてくるので、首をかしげた私はメモに書いてくれとお願いした。
後で調べると「ベトナム語を勉強しているのですか?」と書かれているらしい。

ルンチャンは、ぽんかんのような果物をくれたり、パンをくれたり、ソーセージをくれたり、
常に笑顔でその人柄はとても暖かく優しかった。
もっと食べろ、もっと食べと私に言うが、もうお腹がいっぱいになってしまった。
どうもありがとう。


フエからハノイまで、乗車時間は12時間ほどでけっこう長い。
やることもなく車内前方にあるテレビモニターをぼんやりと眺めていた。
子供の何か歌のオーディション番組のようなものが流れていて、甲高い声がけたたましい。

夜が明けてまだ肌寒い気温の中、ルンチャンが肩を叩きフエに着いたよと教えてくれた。

タンビエッ(さよなら!)

憶えたてのベトナム語で別れの挨拶をし、彼と握手をして列車を降りた。
現地の人と暖かい交流ができた。良い出会いだった。

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ベトナムフエの日本人宿・サニーAホテル(ビンジュオン)へ

▼放浪18~19日目 2013/12/25~26(木)
フエには日本人宿があるとの事で、駅から30分ほど歩いて訪れた。

宿泊したホテルは「ビンジュオン」。
清潔でスタッフは親切でwifiも完備しており、とても満足であった。
1泊18万ドン(¥900)。
※宿情報と予約はこちら→「sunny a hotel (旧ビンジュオン)

宿の受付

細い横道のわかりずらい場所に宿はある。

日本人宿での出会い

この宿では沢山の出会いがあった。

低予算で南から来た旅人「やまとん」
香港から同じルート来てご飯を一緒に食べた、「ぎしさん」や「たちくん」。
ナイトマーケットを共に観光した、香港生まれの「デイジーちゃん」
日本語学校で勉強しているベトナムの「ニュちゃん」
ニュちゃんの友達の旅人で、ラオス情報をたくさん提供してくれた「ユーヤさん」

彼らとナイトマーケットで、見た目気持ち悪いけど甘くて美味しいデザート「チェー」を食べたり。

大学生が集会している所にお邪魔したり。

こうしてゲストハウスで出会った人達と共に観光をするのは、これがはじめてであった。
沢山の旅をして初めて外国人のベトナムの女の子と友達になれた事。
香港人のデイジーちゃんの生き様はとても感銘をうけた。
ありがとう。またどこか会おう。
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フエを自転車で観光する

2.1万ドン(¥100)で自転車をレンタルし、フエの周辺を観光してみることにした。
古都フエには世界遺産があるようだったが、いまひとつ興味がわかない。
まずは北へ東へ走らせた。

放し飼いにされたニワトリ
放し飼いにされた牛
放し飼いにされた豚
放し飼いにされた大量のアヒル
どこまでも続く水辺
長い道と青い空
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そこに、自分が求めていたベトナムの牧歌的な風景や、
田舎の人達の暖かな笑顔があり、それに触れて少しずつベトナムの事が好きになっていったのだ。
いや正確にはフエという街が好きなのかもしれない。

 

フエからバスでホーチミンへ

▼放浪20日目 2013/12/27(金)
年明けにカンボジアで友人に会う為、ホーチミンへ急ぐことにした。

あまりベトナムに長居する気も無くなってきたのも正直なところがあった。
ハノイでのぼったくりで、ベトナムの良しあしを判断した訳では無いが、やはり人の素直な感情として悪い印象を受けてしまったのは避けられない。
だからと言って、またハノイに行きたくないという程でもないが。

ベトナム最強の旅行会社、シンカフェでホーチミン行きのチケットを買いお昼にバスに乗り込んだ。
約4時間程で、ホイアンに着いた。

ホイアンは小さな川に西洋のカフェが立ち並び、ここも観光地化されていてあまり興味は湧かなかった。
しかし、その街並みは美しかった。
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夜19時、ホイアンを出発して寝台バスに乗り込んだ。
寝台バスは日本には記憶の限り無いが、とても快適で気に入っていた。
足を伸ばせて移動出来るのがとても画期的である。
日本でも採用すれば良いのにと思ったが、恐らく法的に無理なのだろう。

深夜にわめき散らす女

▼放浪21日目 2013/12/28(土)
移動する深夜のバス車内。私の席の後ろで、女性の嗚咽が聞こえた。

気の毒にバス酔いで気分が悪くなっているようで、
「オ、オ・・・オエー」とビニール袋に吐き出している。さぞや苦しいだろう。

深夜3時頃、収まったと思っていた嗚咽がまた後ろから聞こえた。こちらも気分が悪くなってくる。
その女性は中国人だったのだが、今度は大きな声で絶叫しはじめた

ふぉちゃうぅがちゃうちぇ!!オイ!オイ!マイマイマイ!

車内の明かりが付き、皆後ろを振り向き女性に注目した。
女性はバス係員と激しい口論をしていた。私の真後ろなので耳がつんざく程に大きな声だ。
雰囲気を察するに、運転が荒いせいで車酔いした。もっとゆっくり走らせろ!マイマイマイ!と言っているようだった。
※マイマイマイとは、中国語で「だめだめだめ!」という意味らしい

こんなど深夜に、具合が悪いにも関わらず、それを飛び越えて怒りをぶつける女性を見て、私はものスゴイエネルギーだなと感心してしまった。

ニャチャン到着

朝7時頃、南の都市ニャチャンに着いた。
ベトナムマップ
いままでは厚手の長袖でないと寒い気温だっのに、気温の上昇が感じられ半袖で歩く人が見えてきた。
この旅が始まって、初めて暖かさを感じ、気持ちも次第に開放的になっていった。

ニャチャンからホーチミンまでの道のりも長かった。
朝から一日バスに乗り続け、結局合計で30時間程かかり
ホーチミンに着いたのは夜の20時頃であった。

ホーチミンの街はまたしても欧米人が街を行き交い、カフェが並ぶ街が広がっていた。
ひとまず宿を探しに行こうと、繁華街をを歩くことにした。
ベトナムの観光する意欲は、あまりないままだった。

つづく

(最終更新:2018年3月5日)
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