KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

房総半島カメラマン・ヒロタケンジ

【カンボジア】シェムリアップで年越し・2013年が終わり2014年がはじまる

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約6分


世界放浪2年の序盤。
香港からはじめたこの旅は約1ヶ月が経ち、私は東南アジアのカンボジアに滞在していた。

大晦日、宿も予約せずにシェムリアップという観光地に到着し、
そこは人でごった返していた。

これは、バックパッカーでベトナムからシェムリアップへ陸路で旅をした記録である。
・本記事は、2013年12月に旅した情報を元に作成しています

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ベトナムからカンボジアへ

▼放浪23日目 2013/12/30(月)
これまでの行った国の香港、中国、ベトナムは2週間程度であればビザ無しで滞在する事が出来たが、カンボジアへの入国にはビザが必須で、事前に写真を用意の上、大使館で申請・発行する必要があった。

ただ事前に発行しなくてもバス会社で手数料25ドルを渡せば
写真の用意も無しでビザを発行、入国する事が出来る。

カンボジアは1ヶ月滞在できるので、これまでの国と比べて少し余裕のある旅が期待できた。

ベトナムからカンボジアへのバス。欧米系の観光客が多い。

カンボジアへ入国して、しばらく赤土色の道を進むと食事の時間になり皆でバスを降りた。
するとどうだろう、これまで居たベトナムとは少し雰囲気が違う。

物乞いをする子供

向こうから子供二人がやってきた。
プラスチック製の風呂桶のような器をこちらに差し出し、何事かを懇願すしている。
お金を欲しがっているようだった。

プノンペン行きのバスは川へ渡る為に大きなフェリーに車ごと乗り込んだ。
川の景色を見ようとバスを降りると、3人の子供たちに囲まれた。
そのうちの一人の女の子が何度も私の体を叩きながら手を合わせて懇願していた。

「ドンタァスミーヨロー、ドンタァスミーヨロー、ドンタァスミーヨロー」

女の子は何度も同じ事を言いながら何度も私の体を叩きながら手を合わせ懇願していた。
私が他へ移動しても、後をついてくる。
私は何のサービスも受けていない相手に施しを上げる事には抵抗があり、
ごめん、ごめん、何も上げられないんだと言いながらバスへ戻った。

今思えば、邪気に追い払わずに、
例えば写真を撮るお礼にお金を渡す事も出来たかなと、後悔をした。

バスと共に川を渡る

治安の怖いプノンペンの安宿「Nice Guest House」

カンボジアの首都プノンペンに着いたのは夜の19時をまわっていた。
夜のプノンペンは不気味な雰囲気であった。
交通量はそれなりにあるが、歩道にはあまり人がいなく、
歩いていると常に誰かに見られているような、いつ何が起こるのかわからない緊張感があった。
数か月前に銃撃事件のニュースが起こったばかりだった。

swissinfo:カンボジア邦人銃撃で男2人逮捕(2013/10/09)

あたりを警戒しながら。時々振り向きながら。
私は足早に予約していたホテルへ急いだ。
宿泊した宿は「Nice Guest House」。シングルルームで4.4万リエル(11ドル)のホテルにチェックインした。
wifiもあり広い部屋で申し分なかった。
Nice Guest House(Booking.com)

プノンペンからシェムリアップへ

▼放浪24日目 2013/12/31(火)
朝11時、アンコールワット遺跡群のある街、シェムリアップへのバスに乗り込んだ。運賃6ドル

バスは欧米人が多く隣にはフランス人家族の子供が座っていた。
道はあまり整備されていないのか、お尻が浮くほどにバスの縦揺れが激しい。

喉がかわき、ペットボトルの水を飲んだタイミングで揺れが起こり、隣のフラン人の子供に口の中の水をぶちまけてしまった。ぶっしゃー!
「あーーww、ごめんごめん!」と謝り、子供は顔を拭きながら笑って許してくれた。ような気がする。

シェムリアップ到着

シェムリアップに着いたは夜19時頃。
事前に調べていた宿は既に満杯で他に5件程周辺のホテルを回ったがやはり満杯であった。
観光地で新年を迎える人がこんなに多いとは思っていなかったが、よく考えれば当たり前である。

途方に暮れていたが、Wifiを繋ぎに一度満杯だと断られたクロマーヤマトゲストハウスに行ってみると、ドミトリーが一つ空いているの事。
なんという奇跡か。野宿せずに一泊することが出来た。
クロマーヤマトゲストハウスは一泊2ドルで、日本食の食べられるレストランが併設されており、沢山の日本人が集まっていた。
IMG_0185

2階にはプロジェクターに映像が映し出され、日本のNHK紅白歌合戦を見る事が出来た。
時差の関係でカンボジアでは22時に日本のカウントダウンを見る事が出来た。
日本の皆はどんな年末を過ごしているだろうか。と物思いにふけった。
※宿情報と予約はこちら→クロマーヤマトゲストハウス(Booking.com)

 

シェムリアップで年越しカウントダウン

ここシェムリアップではカウントダウンにビールかけでフィーバーする場所があるとの事で、
自分は盛り上がるのは苦手だが、せっかくだからと繁華街へ行ってみた。

中心地であるパブストリートは人でごった返しており、
入場規制されているのか、ビールかけの行われている場所へは入れない状況であった。
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しかし通りには大道芸人が居たり、爆音が鳴り響き街全体がまるでクラブのような雰囲気であった。(クラブへ行った事は無いが。)
02

2013年の終わりを告げるカウントダウンが始まると盛り上がりはピークに達した。
そこかしこで歓喜の声が湧き上がり、遠くには花火が打ちあがった。
欧米人や韓国人、カンボジア人が同じ場所で喜んでいる様子は、無条件に楽しい気持ちにさせてくれた。

2014年は海外でこんな形で新年を迎える事が出来た。
2013年は友達と浅草寺で
2012年は家で一人で
2011年も家で一人で
2010年はカウントダウンジャパンという音楽ライブで迎えた。
それ以前は記憶にない。

どれもその時しかない貴重な思い出で、
一人でコンビニの年越しそばを買って、ガキの使いを見ながら新年を迎えるのも大好きだった。

昔の当たり前のような毎日も日本の外から見ると、
それは特別な事のように思えてきて、かけがえのない毎日だったのだと。

これからも、どこに居ても誰と居ても、
一瞬一瞬を全力で大切に生きていこうと思ったのだった。
2013年。変化の多い年であった。

さらば、ありがとう2013年。
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