KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

ケンジ世界放浪の記録

さらばミャンマー インレー湖からミャワディを抜けてタイへ

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約 6 分

世界放浪2年の序盤。東南アジアのミャンマーを旅していた私は、1ヶ月の旅を終えてタイへ戻る。
本記事は、インレー湖から陸路で国境の町ミャワディーまでの旅行記である。

インレー湖で宿泊した安宿「リメンバーイン」

▼放浪125日目 2014/4/11(金)
インレー湖にある宿で素晴らしい朝を迎えた。

宿の食堂は屋上にあり、大きな机とゆったりとした椅子に朝陽がさんさんと降り注いでいる。
朝食はパンケーキや麺など複数から選ぶことが出来て、その朝の満足度は振りきれんばかりであった。

宿泊した宿はリメンバーイン。一泊15ドルで朝食付き。おすすめの宿である。
※宿情報と予約はこちら→「リメンバーイン(Booking.com)

前日のトレッキングの疲れもあり、このインレー湖で数日のんびりと過ごそうと考えていたが、宿の人に聞くと二日後にミャンマーは旧正月に入り交通機関も休みに入るとの事であった。
更に連休の影響でバスも満席になる事が多いらしい。

これはいけない。
のんびりしていると足止めを食らい、国境を越えられない可能性が出てきてしまう。
オーバーステイは避けなければならない。
急いでタイの国境へ向かう為、南の町バゴー行き、夕方発のチケットを買う事が出来た。

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インレー湖周辺観光

一息ついたが、バスの出発は夕方からなので、それまでインレー湖周辺を自転車で巡る事にした。
涼しい風と、のんびりした風景が流れゆく。

インレー湖まで行く気合いであったが、遠すぎた事が判明したので、来た道を引き返す事にした。

あまりインレー湖を楽しめなかった。
ボートにも乗って湖上を観光したかったが、お金もかかるし時間も無い。
夕方、宿に戻りカローのトレッキングで一緒だった仲間達に別れを告げ、私はバゴー行きの夜行バスへ乗った。

バゴーからミャワディへ

▼放浪126日目 2014/4/12(土)
かなり長い時間走り、朝5時にバゴーに到着した。

バスから荷物を降ろすと、バックパックがピンク色の液体でベトベトになっていた。しかも甘い匂いがする。
何かのシロップが漏れてしまったようだ。
まだ日も明けていない中で、眠い目を擦りながら濡れタオルでバックパックを拭いた。
中はどうやら無事のようだ。

ここから更に南にある町「パァン」行きのチケットを10000チャットで(1000円)購入する。

6時半頃、大きな座席シートのバスでなく軽トラを改造したような相乗りトラックだった。
地元の人と相乗りは楽しく、景色も楽しめるので飽きる事は無かったが、長時間の固い椅子と狭い空間でで体力は削られるばかりであった。
ヘトヘトになりながらお昼過ぎに、パァンに着いた。

すぐに東の国境の町ミャワディへ行こうとしたが、運転主がミャワディー行きはもう無いと言う。
どうにかならないかとすがりつくと、乗合タクシーのような場所に案内された。
そこで地元ミャンマー人5人程の人数が集まり、なんとすぐに出発した。

車が進み始めると、途中から道を逸れはじめデコボコの山道に入って行った。
その山道も消えて、ザブザブと乗用車で川を超える場面もあった。

これ大丈夫か、大丈夫か?と声に出した。

5回程川を超えただろうか、川行が終わると次に岩山と砂で出来たような坂道が現れた。
坂が急すぎてタイヤがスリップして登れない。
皆で車を降りて後ろから押して車を進める。

足も服も手も、砂まみれになった。

そのような場所を3回繰り返し、しかし4回目の坂道は何度押してもスリップして登れなかった。
坂が急すぎるのと、砂が深すぎるのだ。

時刻は既に17時。
遠くからは雷が鳴り始めていた。
もし雨が降ったら車中泊を覚悟しなければならない。

5回目の坂道チャレンジが失敗すると、運転手はこの坂道を諦め我々乗客を残して別のルートへ車を走らせた。

1時間程待っても来なかった。

別の車をヒッチハイクし、先に走っていた車に追いつく事が出来た。

夜19時過ぎ、ミャワディの町にたどり着いた。

お金を渡そうと10000チャットを出したが、15000チャットを要求された。
約束より高い。何故だ!?と不満を伝えるが言葉が通じない。
というか、そもそも手持ちが無い。
揉めるのが面倒でATMへ行くが壊れて使えなかったため、手持ちのタイバーツを両替して払う。
ヘトヘトになりながら、大きな荷物を抱え国境へ行くと、やはりもうクローズして国境は超えられない。

あんな山道を行かなければ間に合ったはずなのに、ど畜生!と心で叫ぶ。
怒りと疲れもあり、シャワーも浴びたかったので、川沿いにある高い15ドルの宿に泊まる事にした。
今日は疲れた。

明日、怪しいサングラスおじさん、エッケーさんに会いに行くとしよう。

エッケーさんと久しぶりの再会

▼放浪127日目 2014/4/13(日)
朝、エッケーさんの家を訪ねた。
彼とはタイから入国した時に話しかけてくれて、町案内やらご飯を食べさせてくれたり、とてもお世話になった怪しいミャンマー人だった。入国時の記事→エッケーさん登場の記事

雑居ビルのようなマンションの階段の2階へ上がり、「エッケー!」と叫ぶ。
すると突如、後ろから現れた。

ケンジ「おおーエッケー!

エッケー「おおおおお!・・・えー、ワッチュアネーム?ケン!おおおおおケン!

自分も人の名前はよく忘れるので人の事は言えないが、やはり少し寂しいものだ。

奥さんも足にギブスを付けて出て来た。後ろからバイクと接触して怪我をしたそうだ。
そんな奥さんとエッケーさんと、ミャンマーで撮った写真を見せながら話をした。


この日は水掛け祭りの初日のようで、街のあちこちでバケツやホースを使って水を掛け合っている。
歩いていると容赦なく水をかけられる。
一度ずぶ濡れになると、どうでも良くなって楽しくなってくる。

水をかけられながらエッケーさんと、お宅訪問をしながら、街をぶらぶらした。

国境のイミグレーションの前でエッケーさんとお別れをした。
あなたと旅の始まりに出会ったおかげで、楽しいミャンマーの旅を送る事が出来た。
ありがとう、エッケーさん。

素晴らしきミャンマー

出国の手続きが終わり、タイへ向かう橋を渡る。

いよいよミャンマーの旅が終わる。
一か月前と同じ場所を歩いているが、あの時とは気持ちが全然違う。

顔は無意識にニヤニヤと。心はホカホカと温かい。
思い出すのはミャンマーの人達の笑顔だ。

温いシェイク。油っぽいカレー。高い宿。汚くて古いバス。
そんなマイナスな事も沢山あるのに、一番に思い出すのは人々の笑顔である。

ミャンマーは良い。今までで一番好きな国だ。
さよならミャンマー。

私は満ちた心のまま足取り軽く国境の橋を渡り、お昼過ぎにはタイへ入国した。

 

ミャンマー編 おしまい

(最終更新:2018年1月4日)
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