KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

房総半島カメラマン・ヒロタケンジ

【景洪・普洱・建水】中国人の優しさと人民広場の平和な光景

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約7分

▼放浪160日目 2014/5/17(土)
ラオスから国際バスで中国、雲南省の「景洪(ジンホン)」という街に到着した。

 

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豊かな街並みの景洪(ジンホン)

地図で見る限り中国の果てにあって、どれほど寂れた田舎かと想像していた。 しかし歩く程に私は圧倒された。
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都会と変わらぬ街並みが広がっていたからだ。
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朝、宿で寝て居ると中国の青年、小潘(シャオパ)くんが話しかけてくれた。
友達と一緒にご飯へ行こうと言うのだ。 特にやる事も無かったので行く事にした。

 

中国人との交流

外で待っていると、ハッとするような美人の女性が現れた。
名前は青(チン)さん。どうやらこの女性がシャオパ君の友達らしい。

二人はバイクに乗り、私は自転車をレンタルして近くの公園へ行く事になった。
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途中、スーパーへ寄って買い物をした。 パンやおつまみ飲み物から何でもそろっている。
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なんと、お会計は全てシャオパ君が出してくれてしまった。
ああ・・・ありがたく、恩恵を受ける事にした。
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途中私が咳き込むと、チンちゃんが「体調悪いの?」と聞いてくれて、さっと風邪薬を買って渡してくれた。
嗚呼、何故そこまでしてくれるのかと戸惑いながらも、嬉しさに心震わせた。

スーパーを出て、二人のバイクに必死追いつこうと自転車を漕ぐ。
気温は真夏日のように暑く、すぐに汗が噴き出てくる。
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公園に入ると、その整備された美しさに驚いた。
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中国、今さらながら立派な先進国である事がわかる。
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広い芝生では結婚の記念撮影も行っていた。
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日陰のある場所で3人でお昼を食べる。
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それにしても会って間もない、言葉の通じない人と、こうしてお昼を食べている。
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日本に居た時、初対面の人と会うとなると緊張してお腹が痛くなっていたかつての自分はどこかに行ってしまったようだ。
今や人との出会いに構える事なく、心や体に力を入れずに接する事が出来るようになった。
これは今の旅のお陰では無くて、5年前に受けたコミュニケーション講座の影響が大きい。
ダイレクトコミュニケーション と、東京コミュニケーションスクールという会社だ。
この二つの会社の講座を受けたあたりから、自分の中の変化を感じられるようになっていく。
人嫌いから、人と接するのが楽しい、と感じるようになる。

私の人生を変えてくれた、この二つの会社とそこで知り合えた仲間たちに深く感謝したい。

 
話が逸れた。

シャオパ君とチンちゃんと公園でのんびりと歩いた。

シャオパ君は英語は話せないが、一生懸命に私に中国語で話し掛けてくれる。
私が今している長い旅の話をすると、「一人で怖くないの?」と聞かれた。
「怖くない。今日みたいに君たちのような友達が出来るから楽しいよ。」と答えた。
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チンちゃんは病院の仕事をはじめたばかりで、仕事が面白くないと言っていた。
「何故その年で結婚しないのか?」と聞かれ、「う、う~ん!わからない。」と答えた。
じゃあ君は何故結婚しないの?と聞くと、「あなたの年齢では結婚してるわ。」と返され、ぐうの音も出なかった。
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結婚はしたいしお子も欲しいと夢に描くが、今は人生のやりたい事の優先順位から考えて「旅」を先にしてしまった。人生後悔ぜず生きる為に。

あれ「敢えて結婚しない」みたいな言い方になったが、「出来ない」が正しい表現かもしれない。
将来、家族でゲストハウスとか喫茶店とか出来たら楽しいだろうな、と妄想は膨らむばかりだ。

 
話が逸れた。

シャオパくん、チンちゃん。公園での楽しい一日をありがとう、
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景洪で宿泊した宿(ユースホステル)

この日宿泊した宿は「Mekong River International Youth Hostel(湄公河国际青年旅舍)」
ドミトリーで一泊40元。清潔でスタッフも英語が出来るので安心して滞在する事が出来る。
※宿情報はこちら→「Mekong River International Youth Hostel
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バスで景洪からで普洱へ

▼放浪162日目 2014/5/18(日)
宿の人に、北東にある建水(ジェンスイ)へ行きたいと相談すると、ここからの直行便は無いとの事。 手前にある街、普洱(プーアル)から建水行きがあるはずだとの事でバスターミナルへ向かい、52元で購入した。
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3時間程で普洱に到着し早速チケットを買おうとしたが、早朝発の建水行きのチケットは無かった。
明日分のチケットはあったので、それを購入した。155元(2,530円)

仕方なく、興味の無い普洱に一泊する事となった。

 

普洱(プーアル)の安宿

二時間程彷徨い歩き、贅沢すぎるくらいの宿を発見した。50元(816円)
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普洱(プーアル)の観光

宿に荷物を置き、プーアルを散策してみる。 今度こそ田舎だろうと思っていたが、ここも都会だった。
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地方都市がこんなに発展している事に驚いてしまう。 ショッピングモールのような建物にはWifiフリーのカフェがあり、まったりとした。
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人々がゆったりとした時間を楽しんでいる公園や、古い建物が並ぶ地区もあった。
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「普洱」という街は、はじめ読むことが出来なかったが、「プーアル茶」のプーアルである事がわかった。
そのお茶を飲もうと血眼になって探したが、見つかるのは高級な雰囲気のお店ばかりで結局飲むことが出来なかった。
1泊だけで去るのは少し勿体ないなと思いながら、一日を終えた。

 

普洱(プーアル)から建水へ

▼放浪163日目 2014/5/19(月)
朝、バスターミナルに着き、建水行きのバスに乗り込んだ。
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途中のトイレ休憩で、おっちゃんとおばちゃんの運転する車が、目の前で接触事故を起こし側溝にはまり横転していた。
目の前で事故が起こった事に仰天した。
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おっちゃんとおばちゃんは、しばらく口論してから、30分程で荷物を戻して何事も無く走り始めた。
おばちゃんは腕に擦り傷を負っていたが、大した怪我が無くて良かった。
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夕方17時、建水に到着した。

 

建水の安宿その一

事前の調べでユースホステルがあると思い探したが既に潰れている?ようだった。
近く適当な宿を探してチェックインした。
「鑫鑫賓館」一泊40元(653円)。wifiあり。清潔感は申し分ないが、寝るとベッドのバネが背中に突き刺さり、安眠できなかった。
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▼放浪164日目 2014/5/20(火)
昨晩泊まった宿「鑫鑫賓館」のベッドがあまりにも酷かったので宿を変える事にした。
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建水の安宿その二

近くにある「荣鑫賓館」。一番安い上の部屋で一泊40元(653円)
二つもベッドがあって、しかも上階にあるので眺めが良く、洗濯物も干しやすく、夕日が美しかった。
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建水は古い街並みが特徴のようで、しかし観光向けに作られた新く古い街並みであった。
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しかし少し路地を行くと、雰囲気の良い通りを見る事が出来る。
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明日もう少し時間をかけて歩く事としよう。
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建水の観光・「朱家花園」

▼放浪165日目 2014/5/21(水)
朝9時頃宿を出て街を散策する。
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なかなか渋くて良い町だ。
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建水の観光スポットらしき、朱家花園へ入る。50元。
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清の時代(1644~1912年)のお金持ちが建てた家との事。
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園内は公園と言って良い程の庭があった。
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「なんか・・もう、ここいっか」と思い、出る事にした。
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建水の観光・街歩き

その後も街をブラブラと。
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建水の観光・おすすめの人民広場

夕暮れの広場では、人民の人達が踊っていた。
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とても楽しい光景であった。
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広場には凧揚げをしている人
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鉄製の駒をムチでビシビシと叩いている人
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カラオケしている人
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様々な人が集い、笑顔で溢れる場所だった
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日本から見る中国のイメージとは違った、とても穏やかで平和な夕暮れだった。
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この広場の雰囲気だけで、私は建水にこれて良かったと思う事が出来た。
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明日はここから南にある、美しい棚田が広がる「元陽」へ向かう。

つづく

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