KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

房総半島カメラマン・ヒロタケンジ

キルギス・コチコルの動物マーケットとホーストレッキングで癒されてしまい

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約6分

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ビシュケクからコチコルへ

▼放浪244日目 2014/8/8(金)
JOCVれーな隊員、そのお友達のけいなちゃん(※解説:れーな隊員に会いに日本からこのキルギスというマニアックな国に夏休みを利用していらした)と、スイス人の男前トリスタン(※解説:スイスから自転車でヨーロッパ横断してキルギスの遊牧の家で1ヶ月生活してキルギス語が結構ペラペラ)と共に、コチコルという街へ出かける。

キルギスはバスもあるが便数が少なかったり、人数揃わないと出発しなかったりと不便な部分もある。安いが。
複数人で行く場合はタクシーをチャーターした方が効率よく回れる場合があり、
今回は全てキルギスのベテランれーな隊員に手配して貰った。ありがたい。
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キルギスの世界遺産・ブラナの塔へ

そのコチコルへ行く途中に、「ブラナの塔」という世界遺産があるとの事で皆で車を降りる。
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バラサグン遺跡と呼ばれて、この塔は地震で何度か崩れては修復をしているそうだ。
かつてはこの倍の高さがあったそう。
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上に登る事も出来る。
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屋上には欧米の先客が居て、少し談笑などをした。
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上からの景色も良い。
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周辺には石に顔が彫られた遺跡も点在している。
この地の歴史に興味があれば感じ方も違うのだろうな。
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なるほど、これがブラナの塔か。という感想を胸にここを後にする。
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キルギス観光・塩の洞窟へ

コチコルに着き、JOCVのゆーこ隊員やその友達やひろし隊員やとくにかく沢山の人と合流した。
車2台で塩の洞窟へいくらしい。
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中央アジアっぽい、剥げた山をひた走る。
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現在、洞窟内は一般公開していないらしい。
ところが道端で話し掛けてきた酔っ払いのオッサンが村長らしく、彼の一声でゲートを開けて貰う事が出来た。
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この建物の奥にゲートがあり中へ入る。
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洞窟内は真っ暗でひんやりと寒い。
壁には塩がビッシリついて、舐めると当然のようにしょっぱい。
洞窟は深く、幾つも枝分かれして奥まで続いていてた。一人では戻れないだろう。

通路の途中には扉があり中が部屋になっていてベッドが設置されていた。
ベッドはさっきまで人が寝ていたような生々しさがあり、なんとも不気味だった。
何故部屋やベッドがあるかと思えば、ここは塩の療養所として存在していたらしい。

途中トロッコや線路があり、その奥もどこまで続いているのかというドキドキ感が、また楽しくさせた。
何度か見どころを撮影しようと思ったが、暗すぎて難しかった。(カメラにフラッシュ機能無し。)
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塩の洞窟。
期待していなかった分、なかなかワクワク出来た場所であった。

キルギスの世界遺産・ガス噴出口

洞窟の後、また車で移動し今度はガスが噴出している場所へ。名前は失念。

冷たい水からブクブクと湧き水と共にガスが漏れ出ている。
おもむろに村長が火をつけた。
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皆で手を突っ込んでは、熱い!いや全然熱くないよ!とワイワイした。
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私は少し飽きたので、村長とツーショット写真を撮る。
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夕方にはご飯を食べにまた車で移動する。
のんびりとした、そして雄大な景色が続く。
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コチコルの宿

コチコルの街へ戻り皆と別れて、スイス人のトリスタンと宿でご飯を食べる。(先ほどの夕食はシャシリク一本だけにしていた。)
ここの宿でもキルギスの伝統的な住居ユルタに入り、食事をした。
芋と肉の炒め物。とトマトときゅうりのサラダもついてくる。これとナン。
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突如、宿の女将さんとご主人が、歌とダンスを披露してくれた。
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手招きをされ一緒に踊る事になってしまった。
手を繋いで音に合わせてグルグルしただけだが、とても楽しい気持ちになった。
優しく陽気なご夫婦であった。
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コチコルの動物マーケット

▼放浪245日目 2014/8/9(土)
朝、気持ちの良い朝を迎える。
とても清潔でシャワーもあり文句のつけようが無い。一泊600ソム(1170円)。値段は旅人には少し高いが。
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朝食を食べたあと、土日に開催されると言う動物マーケットへ。
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動物臭を漂わせながら羊や牛が密集している。
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ここのマーケットはカザフスタンなどからも買い付けが来る程、安いらしい。
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馬は10万か20万位だっただろうか。
馬は乗れるし、荷物を運べるし、馬乳も出すし、馬肉にもなるし。価値が高いようだ。
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ロバは3000円~で買っていた旅人が居ました。ビシュケクで会ったまさとさん。

コチコル観光・ホーストレッキングへ

午後は乗馬ツアーへ出掛けた。
本格的に乗るのははじめてだったので、心配の面もちであった。
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乗ってみると視線が高くなり世界が変わった。
そして馬が自分の指示通りに的確に動いてくれ、とても楽しさ溢れた。
更に景色が素晴らしい。
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二人の馬は道草を食べたりして、なかなかいう事を聞いていないようだった。
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途中ガイドの彼が、それいい馬だからギャロップしてみるか?と聞いてきた。
は?ギャロップ?競馬?英語の意味がわからず茫然としていると、彼がお手本を見せてくれた。

どうやら走らせる事の意らしい。
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ガイドさんがこちらの馬の手綱を握り、引っ張りながら一気に走り出した。
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ダダダダダーっと走る馬の上下振動によるお尻への衝撃が思いの他強く、落馬しないように体のバランスを取るのに必死になってしまった。
自然と声が漏れ出てしまう。
「うお、うお、うおおおおおお!」
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走り終わった後はとても心地よい爽快感を味わう事が出来た。
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乗馬、なんて楽しいのだろうか。
馬を走らせながら弓を撃てたら、超絶カッコイイだろうなと妄想を描く。
またどこかでやってみたい。

宿に戻り、沢山動かした体を休め転げ落ちるように眠りについた。
 

コチコル観光・街歩き

▼放浪246日目 2014/8/10(日)
このコチコルには2泊程したが、まだ街歩きをしていない。
その街の雰囲気はゆっくり景色を見ながら歩いてこそ、味わえるというものだ。

いつものように朝ご飯をユルタで食べる。
隣にはカナダ人カップルが居たが、どうも会話がかみ合わなかった。
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外に出ても行く当てもないので、携帯アプリの地図にあった「山頂」というアイコンの場所まで行ってみる事にした。
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これがキルギスの田舎か。と思いつつブラブラと歩く。
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街の中心を離れると、もう草原と小川と牛の自然と出会えた。
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自然は何度見ても飽きる事が無く、大好きだ。
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キルギスは手つかずというか、ほったらかしの自然が多い。
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目的の山が見えてきた。
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想像以上に禿げた山だった。
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禿山から眺めた街は、なかなかの絶景であった。
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街の反対側に視線を移すと、どこまでどこまで禿げた山々が波打つように続いていた。
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この辺りで座り込み、気づけば2時間程物思いにふけっていた。
旅の意味や、将来の事、友達何してるか。家族は変わりないだろうか。

低い羽音を立てながら、今までで一番大きなハエを見た。
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この街も満足したなと感じ宿に戻る事にした。
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コチコル。
平凡な街ではあるが、日本には無い景色に囲まれたのんびりとした街であった。
あまり観光地化されていないようで、キルギスの素の部分を見れたような気もする。

ようやく田舎の良い風景を見れて満足した。

翌日、待ちに待ったイランVISAの確認に、首都ビシュケクへ戻る。

 
つづく

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