KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

ケンジ世界放浪の記録

イラン・奇妙なサラグハセイエド(Sar Agha Seyyed)の風景〜屋根と道の家の暮らし〜

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約 5 分

チェルゲドからサラグハセイエドへ

▼放浪306日目 2014/10/09(木)
田舎町チェルゲドにて一泊した私と共に旅をしているのび太さんは、イランの秘境サラグハセイエド(sar Agha sayyed)へ向かう。
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この村はテヘランの安宿、「マシュハドホテル」の情報ノート(旅人が情報や感想を共有する為のノート)に記されていて、
それを書いた旅人にも話を聞くことが出来て、なんとも興味が湧き行ってみる事にした。
 

朝9時前。
拠点の町、チェルゲドからサラグハセイエドまでの道のりを地元民に聞いて周ると、
全員が口を揃えてタクシーしかない!との一点張り。
一応ドライバーに運賃を聞くと、50ドル以上を請求してきた。
そんな大枚をはたいて行く訳にはいかない。

とりあえずGoogle Mapを見ながら道なりを歩けばバスや車が通るだろうという安直な考えで、ひとまず出発することにした。

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ヒッチハイクの連続

歩いて30分程経っただろうか、早速トラックに乗った気のよさそうなおっちゃんが止まってくれた。
途中まで乗っけてってやるよっ、てな感じで荷台に乗らせて貰えた。ありがたし。
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ヒッチハイクして、荷台に飛び乗って、風を全身で浴びると、ああこれぞ旅だ!という感じが溢れ出る。
ああ!
 
良い気分に浸っていたのもつかの間、結構早めにトラックは止まり下ろされてしまった。
村はあっちだよと、指をさされた方向へ再びまた歩く。

するとまた後ろから乗用車が来て、声をかけられた。
ありがたい。
テヘランからの旅行者の、サーレーとオーメン。
この周辺にある滝などの観光をしに来たらしい。
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が、ここでも少し移動しただけで下ることになり、彼らは別の観光地へ行ってしまった。
車を降りてまた歩く。

イランはとても暑い。なかなか暑い。
一緒に居たのび太さんはどんどん先を歩いていってしまう。
どうか待ってください。
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ヒッチハイクどころか、車通りが少ない。人も通らない。
こんなぺんぺん草も生えない荒涼とした山奥である。
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と思いきや、後ろで車の音がした。
さっきお別れした、サーレーとオーメンだった。

二人は私たちと共に、サラグハセイエドまで行ってくれると申し出てくれたのだ。
やった、ありがたい!申し訳ないと思いつつ、これはもうありがたい!
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サラグハセイエドの絶景

13時過ぎ、出発から3時間はかかっただろうか、後半かなりのガタガタ道を通り、サラグハセイエドにたどりついた。
Google Map →https://goo.gl/maps/2WMynH5iKw52
sar agha

おおーーーと、思わず声を上げてしまう景観であった。
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この村は、戦争から逃れて山奥に安住の地を見つけた、かつての遊牧民族の末裔が住んでいるらしい。
山にへばりつくように家々が階段のように重なりあうように建っている。

家の玄関を出ると道に出るのだが、その地面は他人の屋根になっている。
勿論、自分の住んでいるところも、屋根であり道である。

そんな一挙両得な村がサラグハセイエドの特徴である。
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下へ降りて村の中を歩いてみても、映画の世界に迷い込んだような気がする。
良く知らんけどスターウォーズだ、なんかここ、スターウォーズだ!と私は鼻息を荒くした。
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ブラブラと村を見学していると、マネー!マネー!と言う人もいるが、それほどしつこくはない。

途中声をかけられた老夫婦の家にお邪魔をして、お茶をを頂いた。
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後で思えば、ここで一泊しても良かったなと思うが、
帰りの時間も考えて、更に高画質で撮れる一眼レフカメラも持ち合わせていなかったので、1時間程の滞在時間でチェルゲドの街へ戻ることになった。

最後に子供たちと記念撮影を撮り、サラグハセイエドにお別れをした。
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17時、チェルゲドの街に戻った。
帰り際、運転してくれたサーレーとオーメンにお礼の代金を渡そうとすると、いいっていいって!と言って受け取って貰えなかった。
ああ、出た!イランのホスピタリティ!と心で叫んだ。
ありがとう、サーレーとオーメン。

 

サラグハセイエド。
交通機関はあまり無いし、行くまでに時間がかかるし道も荒いし、
しかしその大変さも含めて良い旅だったなと思う。

簡単にたどり着いて見る景色よりも、苦労してたどり着いて見た同じ景色の方が、
より感動を生みだしてくれることがわかった。

この街、チェルゲドで一泊した後、次の街「ヤズド」へ向かう。

つづく