KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

房総半島カメラマン・ヒロタケンジ

バンダレアッバース・ホルムズ島のどこにも居ない仮面の女

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約5分

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クソ腹の立つタクシー運転手たち

▼放浪313日目 2014/10/16(木)
昨晩の夜行バスでシーラーズを出発し約8時間、朝5時45分にバンダレアッバーズに到着した。
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ここはイランの南端に位置しており、東南アジアを思わせる湿気を帯びた暑さを感じた。
バスを降りると沢山のタクシーの運転手が群がってきた。
私は夜行バスでの不眠と疲れから機嫌が悪く、なんとも言えない鬱陶しさを感じていた。

運転手達に安いホテル情報を聞いていると、後ろから私の肩掛け鞄のポケットをそっと開けようとしている男が居た。
温和で有名な私であるが、この時ばかりは爆発的に怒りが出た。
「おめ!なぁにしてんだあよ!」
怒鳴ると、その男はへらへらと笑いながら「$!@$%^んだよ~」と、小馬鹿にしたように私の日本語を真似してきた。
腹が立った私は、お前あっちへ行け!と詰め寄ると、周りのタクシー運転手が止めに入り、落ち着け落ち着けと言う。
落ち着けというか、スリ未遂じゃねえか!ここは怒る所だろう!もはやお前らもグルなんじゃないのか!とさえ思った。

 
腹立たしさをそのままに、渋々運転手を決めタクシーに乗り込む。
しかし連れてくれたホテルは明らかに高そうなホテルであった。

「いやここじゃない。安宿と言ったのだが。」と言っても運転手はあまり英語が通じない。
運転手は次の移動には更にお金が必要だと言ってきた。
ああああああー!とイライラがピークに達していた私は15万リエル(500円)を支払い、もういい!と車を降りて歩いて宿を探す事にした。

バンダレアッバーズの安宿「HOTEL KUSAR」

街の中心まで30分程歩き、数件の宿は満室で断られながら、予算オーバーではあるがなんとか空きのある宿を見つけた。
「HOTEL KUSAR」一泊60万リエル(約2100円)。どんなホテルかすっかり忘れてしまったが値段相応のしっかりしたホテルであったと記憶している。
Fullscreen capture 172016 103358 PM
[Link→https://goo.gl/maps/unUXFgM1eCD2]

バンダレアッバーズ観光・ホルムズ島へ

ホテルに荷物を置き、今回の観光のメインである、ホルムズ島へ向かう。
ここは変な仮面をした民族が住んでいるという。
実はもう以前の街で仮面をした人を見てはいたのだが、ここはその原産で沢山居るらしい。
フェリー乗り場へ行き、6万リエルを支払いホルムズ島へ向かう。

島に着くと、仮面を被った女性の壁画があった。
こんな感じの女性が沢山居るらしい。
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この島は、ポルトガルが占領していた歴史があり、その遺跡が観光スポットとしてあるようだった。
ブラブラと散歩しながらそこへ向かう。
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歩いているとバイクに乗ったイラン人若者と出会い、後ろに乗せていってくれた。ありがたい。

5分ほどでホルムズキャッスルに到着。
大航海時代にポルトガルが作った砦らしい。
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中へ入ることも出来ず、ただ壁を見ても仕方がないので来た道を戻り街の中心部へと向かう。
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途中家から出てきた子供たちわーっと出てきて、わーっと遊んだりしたが、
それを過ぎるともうゴーストタウンのようだ。
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仮面の女性がわんさかいると想像していたが、誰も居ない。
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今日は定休日なのだろうか・・。
私は何しにこの島へ来たのだろうか・・・。
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まあそんな事もあるさと、フェリー乗り場へ戻る。
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帰り際のフェリー船内で隣に座っていたイラン人女性の団体さんに話しかけられ、チョコとガムをくれた。
街へ戻り、適当な店でサンドイッチを食べ、バナナシェイクを飲んでいると、学生さんが話しかけてきて、写真を撮ったりした。
一人旅ではあるが、イランでは話しかけてくれる人が多いため寂しくなることはない。

観光で目的の物が見れず空振りに終わった。
成果が何も無い一日であった。そんなこともあるさと宿に戻り眠りについた。
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バンダレアッバーズ。
目的の仮面の女性の姿は、あまり見ることが出来なかった。
いや、それほど探そうという気持ちもなかったかもしれない。
ちなみにホルムズ島でなく、街の魚が売っているマーケットへ行くと仮面の女性が沢山いると後から知った。
これから行く人はそこへ行ってみてください。

同じ時期に旅をしていたガク君が撮った素敵な写真がありますので、リンクを貼っておきます。
こんな女性の仮面が居たのです。
http://gakuphotography.wix.com/ghidoli#!iran/c1tva

つづく
 

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