KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

ケンジ世界放浪の記録

イランの首都テヘラン(2)・霊廟へ行き美味しい人参ジュースを飲む

2016年1月20日
約 7 分

ハマダーンからテヘランへ

▼放浪321日目 2014/10/24(木)
朝9時半にパッとしない観光地だったハマダーンを出発し、バスは北部のカズビーンを経由した遠回りのルートで約6時間。2度目のテヘランに到着した。
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前回利用した、マシュハドホテルにチェックイン。ドミトリーで一泊20万リエル(約740円)。
相変わらず小汚い雰囲気の宿だが、何故か居心地は悪くない。
そして猫ちゃんが可愛い。
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一度訪れたテヘランで特にするべきことは無かった。
というのも、イラン入国前にウズベキスタンの宿にカメラを忘れ、運よく現地在住の日本人に預けて貰えたものの、イランまで運ぶ術が無かった。

幾人かの日本人と連絡が取れ配達を依頼したが、高価なカメラを持ち運びながらの旅は怖いらしく断られてしまった。
どうすべきかを考えながら、イランVISAの有効期限ギリギリまで滞在するつもりでいた。
とはいえ行きたい場所も思い浮かばず、民泊が出来るカウチサーフィンや、働く代わりに衣食住が無料で提供されるWorkawayなどのサイトに登録してみたりした。

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テヘラン観光・エマームホメイニー廟

▼放浪322日目 2014/10/25(金)
宿でジッとしているのもどうかと思い、イラン革命の偉大なる指導者、あのエマームホメイニー氏が眠る霊廟へ行く。
イランの各町には必ずと言っていい程、”エマームホメイニー”広場や”エマームホメイニー”通りがあり、嫌でも覚えてしまう名前だ。
テヘラン中心地より南へ、地下鉄を乗り継いで30分程のハラメ・モタッハル(Haram-e-Motahar)駅で下車をする。
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建物は立派でインドの何だったか、良く知らないので名前は忘れたが、それに似ている。
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建物の中の預かり所に荷物を預け、簡単な身体チェックの後すんなりと入る事が出来た。
カウンターに居たお兄ちゃんは、「じゅもん!じゅもん!」と、私を指差して笑いかけてきた。
キルギスやウズベキスタンでも同じことを言われたが、調べると韓国の人気ドラマのタイトルのようだった。
この時の私は伸びた髪を後ろに束ねていて、その髪型から発想したようだ。ドラマ知らんけど。
←Amazonより

モスクのような建物の中に入りしばしボーっとする。
こういった教会やモスクは何もせず、ただ呆然とするのがとても気持ちが良い。
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座っていると横から、君はムスリムかい?と話しかけられた。無宗教ではあるが何気なく「ブッディスト」だと答えた。
お寺で大仏様に語り掛けたりはするが、はたして仏教だろうか。
お天道様はいるような気もするので神道になるだろうか。
よくわからない。

テヘラン観光・考古学博物館へ

▼放浪323日目 2014/10/26(土)
この日もやることも無いので考古学博物館へ行く。入場料15万リエル(約526円)を支払う。
出土品などが時代別順に展示されていて2時間程楽しめた。値段相応の見応えがあったのではないだろうか。
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夜になり、宿の主人に旨いホレシュテバーデムジャーン(ナスのシチュー)は知らないかと聞くと、
俺が注文してやるよっつって、出前みたいな感じで運んで貰えるみたいだ。

イラン各地でホレシュテバーデムジャーンを探し食べ歩いてきた私は、ことホレシュテバーデムジャーンに関してはうるさいぞ、と専門家を気取っていた。
そしておっちゃんが運んできてくれたホレシュテバーデムジャーンは、一見カレーのようなペースト状でナスの原型が無かった。はははこんなのはホレシュテバーデムジャーンじゃないわw
と嘲笑しながら口に運ぶと、なんとも言えないナスのうま味が口の中に広がり、そして足りなくなるくらいにご飯がすすんだ。

うまい。こ、これは人生の5本の指に入るホレシュテバーデムジャーンだ・・・と、心で唸った。6万リエル(約210円)。
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テヘラン観光・美味しい人参ジュース屋さん

▼放浪324日目 2014/10/27(日)
暇だ。
まずは外へ出ようと宿へ出て、いままで歩いたことの無い道へ進んでみる。

するとどこからともなく、良い匂いがした。
匂いのする店を覗いてみると、茹でたコーンをバターとチーズと何かのスパイスを混ぜた食べ物だった。
早速買って食してみると、まあかなり塩辛かったがチーズがとろけてなんとも旨かった。
店主曰くメキシコ料理らしい。イラン料理じゃなかったのか。
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更にその先、3分もしない場所にフレッシュジュース屋さんがあった。
大好きなバナナシェイクを頼もうとすると、カウンターにこれ見よがしに人参が置いてある。
後から来た客は、そのフレッシュ人参ジュースを注文していた。
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フレッシュな人参ジュースなんか臭くないのか。え?うまい?マジで?という事で頼んでみた。
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人参の嫌な生臭さがなく、爽やかな喉越しとはっきりとした甘みを感じた。
目の前で生の人参を機械で絞っていたが、砂糖などは加えておらず、生の人参だけでここまで甘くなるのかと感動したものだ。2.5万リエル(約87円)

そんなコーン屋さんと人参ジュースを飲んだ場所は、宿から結構北にあるこの大通り、Enghrlab Stにあった気がする。
ここの角から西へ歩いてすぐの、南側にあったような気がした。
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旅人と再会

▼放浪325日目 2014/10/28(月)
道を歩いているとバッタリと、あゆみちゃんと再会した。
シーラーズで会い、通算3度目の再会であった。なんたる偶然。

この時の私はいろいろな情熱を無くし無気力な状態であった。
カメラも戻って来ないし、旅も長くて終わりは見えないし、旅のワクワクも消え失せつつあったり。
もう現状で旅は大体満足しているのだけど、グラスのコップになみなみと注がれた水に、更に水を注げば外側にもっと大きな器があって、そこに新たな世界があって、自己拡張できるのではないか。まだ見ぬ自分と出会えるのではないか。
そんな話をした。

するとあゆみちゃんは、私は「無知の無知」を知りたいのと言う。
え、なんですかそれは。

そもそも、ソクラテスの無知の知、という言葉があって、
それは、自分が無知であることを知っているという意味で優れてる、ということなんですね。
それでいうと、知の知とは、知っているということを、既に知っているということ。
知の無知とは、知っているにもかかわらず、それに気づいていないこと。
そして無知の無知とは、それを知らないということにすら気づいていないということ。
となると思うんです。
世の中は無知の無知ばかりです。だけど、旅は自分の無知の無知をえぐり出し、無知の知に、知の知にしてくれる。
 

かーーー!
なるほど。心に染み込むようだ。とても深い。
旅は無限大の可能性があり全ては自分次第なのだ。
何かを見失っていた。
まずはアフリカまで目指して旅を続けていこう。

少しだけこの先の旅のワクワクを取り戻した日であった。
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※あゆみちゃんの活動はこちら→「世界を旅するリアルタイムマガジン

戻ってくる一眼レフカメラ

▼放浪326日目 2014/10/29(火)
朝、嬉しい連絡が届いた。
ウズベキスタンに住んでいるJOCV(青年海外協力隊)のその友人が、カメラをトルコへまで運んでくれるらしい。しかも色々な人々の協力の元、バケツリレー方式で運んでくれるとの事。
やった、素晴らしい、嬉しい、ありがたい。
青年海外協力隊、万歳!

もうこのチャンスを逃す手はない。
しかしその受け渡しの日は4日後との事で、日数的にギリギリだった。
急いでバスターミナルへチケットを買いに走るも、イスタンブールへの直行便は現在は祭りだか燃料が高いかだかで運休中らしい。
ただしローカルバスなら行けるだろうとの事。

もうなんでもいい。行くだけ行ってみよう。
明日は国境に近い街のタブリーズまで移動する。

 
つづく

(Last Update:2017年1月22日)