KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

ケンジ世界放浪の記録

イラン37日間・小馬鹿され優しくするペルシャ人〜旅の費用や観光、治安情報など

2016年1月27日
約 8 分


2014年9月25日~11月1日まで、37日間かけて巡ったイランの旅を振り返る、まとめコーナーです。
カテゴリに分けてご紹介致します。

 

イランの辿った道

はじめの入国はイラン北東部にあるトルクメニスタンとの国境からで、聖地マシュハドから旅をスタートさせました。その後首都テヘランから南部バンダレアッバーズを経由し、西側からテヘランに戻り北西部のタブリーズ経由でトルコ国境へ抜けました。
観光地では無いマイナーな都市へも行けたので、大体満足のいくルートでした。
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少し名残があるのが、東部にあるアルゲ・バムという遺跡。2007年に日本人誘拐事件が発生しており念のためカットしました。
旅人の友人は訪れていたので、2014年での治安は割と良いようです。

 

イランのビザは申請と延長方法は?

中央アジアのキルギスに滞在していた時に、旅行代理店(AIR ARABIA)に申請して1か月待たされて取得しました。
代理店へのビザ申請費用が20ドル。イラン大使館で受け取り時のビザ代が50ユーロかかりました。
グルジアで取得するのが、一番待たされずにすむらしいです。

まとまっておらず恐縮ですが、以下申請時と取得時の記事を参照してください。
・イランビザ申請時のブログ→「【放浪225~228日-キルギス】ビシュケクの日々(1)とVISA申請
・イランビザ取得時のブログ→「【放浪247~256日-キルギス】ビシュケクの日々(4) とイランビザ

また、イランではビザの延長も行いました。
2箇所の街の警察署へ行きましたが、どちらも理由をつけられて断られました。
3度目の正直で、ケルマンシャーを訪れるとようやく延長申請をする事が出来ました。(約1000円)
▶️イラン・ケルマンシャーの若者集団に囲まれて危険極まりない

イランの治安は?

夜に若者に囲まれて少し怖い思いをした事もありましたが、基本的に治安は問題ありませんでした。
アメリカの制裁で、テロリスト国家指定されていたので、事前のイメージは大変悪かったですが、入国すると全てが覆る程に良い人が多いです。
歩いているとアジア人が珍しいからか、注目される事や話しかけられる事もあります。
悪意を持って話しかけてくる事は少なく、例えば家に呼ばれたとしてもお金を取られたり騙されたり、何かを買わされたりはありませんでした。
むしろ呼ばれて食事をご馳走させてくれました!

イスラム教の国なのでお酒が全く売っていないので、例えばクラブで酔っ払っていたり、雰囲気の悪い繁華街を見かけませんでした。

困った事があると、必ず助けてくれる人が居るため、安全に安心して旅をする事が出来ました。

 

イランの宿は?

イランの宿は割と値段が高くて、どれも1000円以上を超えるものばかりでした。
主要な観光地にはドミトリー(相部屋)があるけれど、そうでない場所には泣く泣く3000円もする宿に泊まっていました。
その分、清潔で快適な宿が多かったと言えましょう。
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一番のお気に入りの宿がシーラーズで泊まった「Niayesh Boutique Hotel」。一泊3万リエル(約1050円)
wifiもそこそこ早く、中庭のレストランの居心地も良く、ご飯も手ごろな価格で大変美味しゅうございました。
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イランの移動や観光は?

イランのバスは驚くほどに快適でしかも安かったです。
夜行バスで7~8時間乗ったとしても、500円とかの低料金でまあまあ快適なバスに乗ることが出来ました。
夜行バスに乗り継いでいれば、宿代をかなり浮かすことが出来ます。かなり疲れますが。

観光で一番好きな場所がヤズドの旧市街歩きでした。一日中散歩して散歩しました。
古い中東の世界へタイムスリップしたような雰囲気があり、うおー良い、ここ良いー!と咆哮しました。(※ヤズドのブログ
ウズベキスタンにカメラを置き忘れたヘマをしたので、イランの旅は全てiPhone5で撮影しました。
なので、もう一度一眼レフを持って訪れたいと切に願います。
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糞田舎にあった、サラグハセイエドは戦争で逃げて山の斜面に村を作った民族の末裔が住み、独特の形の集落がありました。公共機関が少なくて行くまでの苦労を含めていい旅を経験出来た場所です。(※その時のブログ
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イラン料理はどうだった?

食べ物は基本どこへ行ってもケバブ屋やサンドイッチ屋が多く、そしてそれが一番安く食べれるので毎日の基本食としていました。味は旨かったり、ピクルスが酸っぱかったりとまちまち。
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イスラムの国なのでお酒は一切売っていませんので、酒飲みには苦しい国でしょう。
お酒が無い代わりなのか甘いものが豊富で、僕はほぼ毎日アイスクリームやシェイクを飲んで過ごしていました。
アイスは非常に濃厚で、イタリアンジェラートのようなコクとまろやかさがそこにありました。幸せもそこにありました。
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イランでハマった「ホレシュテバーデムジャーン」を忘れてはなりません。
ホレシュテというのがシチューの事で、バーデムジャーンはナスの意。
この食べ物で、僕はナスが好きなのだと覚醒しました。ホレシュテバーデムジャーンには幸せが詰まっていた。
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イランを舞台にした映画

首都テヘランを旅していた時、日本語ペラペラのインド人と友達になりました。
その友人が大好きだと言っていた映画が「アルゴ」でした。

1979年のイラン革命の時に起こった、在テヘラン・アメリカ大使館人質事件。
アメリカを敵視するイランの学生たちが大使館を占拠し、外交官や海兵隊員らを人質にしました。
大使館から脱出した6名の外交官たちを国外に脱出させようと、CIAが架空の映画「アルゴ」のプロジェクトを立ち上げ、6名をその架空のカナダ人スタッフにすり替えて、イランから救出させようというプロジェクト。

「革命」「占拠」「人質」というキーワードから、拳銃でドンパチやる映画だろうと想像していましたが、良い意味で覆されます。
拳銃や人が殺されるシーンなどはほとんど出てこず、見つかるか?見つからないか!?のギリギリの緊迫感を感じられる映画でした。
作品としても面白く、イランの歴史を知るきっかけとしても素晴らしい作品になっていますので、おすすめです。

イランの費用・滞在費は?

イラン滞在37日間で使ったお金です。

1ドル≒32500リエル≒114円(レート換算 2014/10時点)
・宿代————41,127円 (1172.5万リエル) 1泊あたり1285円
・食費————16,300円 (464.7万リエル)1日あたり 440円
・観光————8,120円 (231.5万リエル)1日あたり219円
・移動費——–11,557円 (329.5万リエル)1日あたり312円
・その他———2,858円 (81.5万リエル 日用品など)
37日間合計—–79,962円(一日平均 2,161円)

1か月以上居て、8万円程なのでなかなか安い滞在費ではないでしょうか。
移動費が特に安かったのと、観光費もモスクなどは無料のところが多くそれも安く抑えられた一つだと思います。

✴︎注意
イランにはATMは存在していますが、国際クレジットカードを使用する事が出来ません。
私はあらかじめ現金でアメリカドルを2,000ドルほど引き落として持ち歩き(現金の持ち歩きはドキドキしますが)、
その都度、必要な分だけイランリエルに両替して旅をしていました。

まとめ

イランの評判は旅人達の中でかなり良く、いやその評判通りとても親切な人たちが沢山居ました。
一方で2割程度のヤカラが小馬鹿にしたようにチンチョンチャン!と口撃してきます。序盤はイライラを通り越してしまう事も多々ありましたが、旅の中盤からは心頭滅却してやり過ごすまでになりました。
良い人も居たけど、ムカつくやつも多かったイラン。僕の中の感想はプラマイゼロだな、という感じです。

街を歩いていると結構な割合で流暢な日本語で話しかけてくるイラン人のおじさんが居て、聞くとバブル時代に日本で働いていた人々でした。たしかに子供の頃、アメ横に沢山イラン人がテレホンカードを売っているのを思い出して、懐かしい気持ちにさせてくれた事もありました。
子供の頃のイラン人のイメージは「怖い」だったけど、いまは完全に「優しい」印象しかありません。
犯罪やスリや暴力が起きる事を感じさせない程に、良い人々の印象があるのです。
イスラム教で旅人(巡礼者)をもてなしなさいという教えに従っている結果だなと思う一方で、女性の旅人から聞くのはセクハラや痴漢をされたなど、助兵衛が多いのも実情です。
 

人それぞれ、行く人によって好き嫌いが別れる、イランの旅でした。
僕の感想は「まあまあ」です!

おしまい

(Last Update:2017年3月15日)