KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

房総半島カメラマン・ヒロタケンジ

【シギショアラ観光】風情ある街並みも長旅が続くと退屈な旅となる

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約4分

世界放浪2年の中盤、東欧のルーマニアを旅していた私は、世界遺産の街「シギショアラ歴史地区」を訪れた。
冬のヨーロッパは日が沈むのが早く、観光シーズンもないため陰気な雰囲気がした。

ヨーロッパの街並みに関心のない私は、無気力に旅を続けていた。
そんなシギショアラの旅の旅行記です。

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ブラショヴからシギショアラへ

▼放浪354日目 2014/11/26(水)
ブラショヴでは、シンナーの影響で歌い踊り狂った女に戦慄を感じながら、次のまちシギショアラへと訪れる。
(※前回の記事→【放浪352-354日目-ルーマニア】ブラショヴ・狂気のシンナー女
 

14時の列車でブラシェフを出発した列車は、16時52分シギショアラに到着した。運賃19レイ(約610円)
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もはや夕方の時間でも真っ暗になってしまうヨーロッパの冬の季節。
そして、人通りが少なすぎて歩いていてとても怖い。
路地裏から突然切り裂きジャックでも出てきそうな雰囲気である。
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足早に街を通り、予約していた宿にチェックインした。

 

シギショアラの安宿

▼放浪355日目 2014/11/27(木)
宿泊した宿は小高い丘の上、旧市街の中にある「Burg Hostel Sighisoara」。
一泊65レイ(約2000円)。Wifi付きであるが、私が行った時は機能していなかった。
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一泊2000円もするのだから、朝食くらい付いているかと思いきや別料金であった。ふざけている。
スタッフの対応も適当で愛想が良くない。
この宿はイマイチなので、別の宿へ泊まる事をオススメする。

部屋そのものは、当日に他の客がおらず相部屋を独占出来たので、大変快適ではあったが。
 ※宿情報と予約→Burg Hostel Sighisoara(Booking.com)
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宿に不満を持ちつつも、シギショアラの街を歩いてみる事にした。
Sighisoara02

世界遺産・シギショアラ歴史地区

シギショアラはルーマニア有数の観光地で、旧市街は世界遺産に登録されているようであった。
たしかに、石畳の古い街並みは重厚感があり、中世の時代にタイムスリップしたような錯覚を覚える。
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シギショアラの象徴的な建物が、この時計塔である。
Sighisoara04-Clock tower

14世紀に建てられたそうだ。この時計塔は中へ入り登ることが出来る。
Sighisoara05-Clock tower

歴史博物館も兼ねており、見学をしながら最上階の展望台にたどり着く。
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ぐるりと一周できるので、世界遺産の美しいシギショアラの街並みが一望出来る。
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赤い屋根や煙突。自分が想像するヨーロッパの田舎の風情がある。
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時計台からの景色を堪能し、遠くに見える教会らしき場所へ向かう。
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途中、暗い長い階段を登る。
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長旅が続き、元気が出ない心

ああ・・・。やっぱダメだ。
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正直、どこを歩いてもつまらない。
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中世の街並みは美しい。とは思うが、全く楽しめない。
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旅へのワクワクが出てこない。
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というか、仕事もせず一年もフラフラと旅をしていて一体私は何をしているのだろうか。何なの?馬鹿なの?
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気力が無いならとっとと帰れよw という己の声が聞こえる。
おっしゃる通りだ。しかし、せめてアフリカと南米までは行かせてもらいたい。
その先に、見える何かがあるかもしれない。
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旅の目的を見失い、気力も失せ、深いため息をつきながら宿へ戻った。
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もう・・・明日、次の街へ移動しよう。
さらば、シギショアラ
 

つづく
 

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