KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

房総半島カメラマン・ヒロタケンジ

ルーマニアの観光地サプンツァ村の世界一陽気な墓で、本当に陽気な気持ちになった

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約4分

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▼放浪359日目 2014/12/1(月)

バイアマーレの宿でゆっくりと過ごし、次の街シゲトゥマルマツィエイへ向かう。
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宿泊した宿は「Cobwobs Hostel(コブウォブスホステル)」
ドミトリーで一泊46レイ(約1500円)。
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この宿、ローシーズンだからか、私以外の客が誰もいなかった。
そして相部屋の暖房が壊れていたとかで、値段据え置きでシングルルームへ変えてくれた。ラッキーだ。
wifiもあり優しく気さくなご夫婦が対応してくれて、居心地抜群な宿であった。

1泊だけのつもりが、思わず3泊もしてしまった。
また戻りたいと思えるほどの宿だ。
※宿情報と予約はこちら→「Cobwobs Hostel(トリップアドバイザー)
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サプンツァ村の世界一陽気な墓へ

▼放浪360日目 2014/12/2(火)
シゲトゥマルマツィエイという、舌を噛みそうな街に来た理由は、北にあるウクライナへ向かう為であった。

通り過ぎるだけでは勿体ないので、観光でもしてやろうかと調べると「世界一陽気な墓」というスポットがあるらしい。
街の中心から西へ20キロ。今回も散歩がてら歩いて向かう事にした。

気合を入れ、早起きして外へ出ると、なんと雪が積もっていた。
寒いしやっぱバスで行こうかと思ったが、男は歩きだろう!と息巻いた。
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それにしても本当に寒い。そして歩いていてあまり楽しい景色ではない。
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1時間くらい歩いたところで、後ろから車が止まり乗ってきなさいというお誘いを受けた。
もうあと数キロだから最後まで歩きたかったが、お言葉に甘えて乗せて貰う事にした。
ルーマニア人優しい!
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世界一陽気な墓は本当に陽気だった!

サプンツァ村に辿り着き、世界一陽気な墓「Cimitirul Vesel」に辿り着いた。
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この墓の特徴は、一つ一つの墓標に故人を象徴する絵が描かれている点だ。

例えばこの人は、教鞭をふるっている。
先生が大きく生徒が小さくなっている事から、脅威的な存在だった事がうかがえる。
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お酒を飲む人。
表情を見ると楽しそうではない。酒が死因か。
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採掘作業をする男。掘るのがたまらなく好きなのだ。
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こうして色々な絵を見ると、その故人の人柄を想像してしまう。
確かに顔が緩み、陽気な気持ちにさせてくれる。
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時折ギョッとする事がある。死因の描かれている事があるからだ。
車に轢かれてしまっていたり。
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銃で脅され首を切られているのもあった。
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1935年、村の木彫り職人の青年スタン・イオン・パトラシュは、愛する者を失った人の悲しみが癒えることを願って墓標を明るいものにしよう思い立ち、故人が残した詩と絵を彫りつけたのが“陽気な墓”の始まりだ。
(出典:文芸ジャンキー・パラダイスより
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一つ一つ見ているとキリがない程沢山あった。
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「現世はとりあえずお疲れさん!んじゃまた!」つって悲壮感なく、明るくポップに死にたい。
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いやー、意外と充実した観光スポットであったと満足しながら宿に戻った。
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シゲトゥマルマツィエイの観光

▼放浪361日目 2014/12/3(水)

この日はシゲトゥマルマツィエイの街を散策してみる。
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街並みは綺麗に整備され、人が少なく落ち着いた雰囲気だ。
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教会の前をウロウロしていると、おじさんが声を掛けてきて入りなさいと言ってきた。
内部は見応えのある壁画と天井画であった。
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元刑務所だったミュージアムをブラブラし、まあ大体の観光を終えた。
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ふらりと寄ったホテルにあるレストランに入った。
「おすすめは何だい?」と気取って注文して出てきた肉料理は、ただしょっぱいだけだった。
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「Restaurant Casa Veche」

 

ルーマニア最後の日

今日でルーマニアの旅が終わる。
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旅の序盤の天気の悪さや気分の落ち込みにより、悪いイメージの拭えなかったルーマニア。
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終盤では巻き返しがあり、田舎の風景に癒されたり、人の温かさに触れる事が出来た。
さらばルーマニア。
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明日は次の国、ウクライナへ向かう。
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つづく

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