KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

ケンジ世界放浪の記録

愛情溢れるフランス人一家とのホームステイ生活

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約 4 分

時は遡り、1年前のラオス

2014年1月、東南アジアのラオスを旅していた私は、ミニバンの中でバスの発車を待っていた。
ふと背中から声をかけられ振り向くと、天然パーマの髪とモジャモジャのヒゲが印象的な青年が居た。

私が日本人だと話すと「おお、僕のお気に入りの国だよっ」ニカッと笑顔をくれた。
彼の名前はソフィアン。フランス人で、日本のアニメのドラゴンボールやNARUTOが好きで、日本語で数字を嬉しそうに聞かせてくれた。
「イチ、ニ、サン、シ!」

私も負けじとフランス語の数字を教えてもらった。
「1(アン)、2(ドゥ)、3(トゥロア)、4(キャッタカッ!)」
フランス語で「4」の発音が難しく、何度も練習しては直される。
拙い英語で話題は少ないながらも、おかげで退屈しない時間を過ごす事が出来た。
二人で犬に吠えられながら宿を探したり、自転車の後ろに乗って観光したり、日本食レストランへ行ったり。

左:ケンジ 真ん中:アリブ 右:ソフィアン

旅を始めて2ヶ月。
この時にはじめて心の通わせるような、親しい外国人の友達が出来た時だった。
別れの挨拶の時、彼は嬉しい言葉をかけてくれた。

「ケンジ、もしパリへ来る事があればウチに来なよ。母親の美味しいご飯を食べにさ!」

自分がヨーロッパへ行くという事に現実味が無く、この時は途方もない事だったので、「おお、ありがとう!必ず行くよ!」と、社交辞令的に返事をして別れた。

そして東南アジアのラオスから、中央アジア、トルコを経由してヨーロッパに入り、ちょうど1年が経過した2015年1月。
私はフランスのパリに到着した。

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1年後のフランス・パリ

▼放浪393〜395日目 2015/1/3〜5(月)
フランスの鉄道駅で久しぶりに再会したソフィアンは相変わらず元気で爽やかであった。
久しぶりでドキドキしてしまったが、会ってしまうとその期間を忘れてしまったかのように打ち解けてしまった。

電車でパリから30分ほど離れた郊外へ移動し、大学生の可愛らしい妹さんが車で迎えてくれた。
住宅街に入ると、案内された家は新築でとても綺麗でピカピカであった。

バス運転手のお父様と、美味しい料理を作ってくれるお母様。
スポーツ店でバイトをしている妹さんと、ドラゴンボールごっこで遊んだいた弟さん、そして大学生のソフィアンを入れて5人家族。
早速、お母様の美味しい料理が振る舞われた。皿の上にステーキが乗っていた。

ソフィアンとラオスで出会った時、一切のお肉を食べなかったので、彼をベジタリアンかと勘違いしていたがそうではなかった。イスラム教徒向けに適切な処理をされたお肉(ハラールフード)以外は食べていなかっただけだった。

夜の寝る時間。ここでもソフィアンは祈りの時間を忘れない。
この日はとても長い祈りだったので聞くと、学校の授業で昼に礼拝ができなかった分をまとめてしたんだよ。との事。

普段関わることのない宗教を身近に感じる。

愛情豊かな家族

この家で4泊ほどお世話になったが、彼らの家族間の愛情がとても素晴らしかった。
特に「ただいま」や「いってらっしゃい」の挨拶で、必ずハグをするシーンは、私の目にとても新鮮に美しく映った。
お互いが愛情を包み隠さず表現している。自分の理想的な家族の姿がある。

料理上手な明るいお母様との会話で、何故会社を辞めて旅をしているのかを聞かれた。
なんと回答したかは忘れたが、「あなたが会社を辞めて旅に出ているお陰でこうして私たちと会えているのだから、あなたの選択は正解ね!」と言ってくださった。
「みんなを家族だと思っていいのよ!」とも言ってくれた。

なんて素晴らしい、なんと愛情の溢れる家族であろうか。
ありがとう、さようなら、ソフィアン一家。

▼放浪396日目 2015/1/6(火)
無料の宿泊や食事を提供してくれたお礼に、撮影した写真を印刷してプレゼントをした。
素敵な家族と会えたという、この満ち満ちた心を抱きながら、
私はパリを後にし、フランス南部へと移動した。

つづく

(最終更新:2017年7月26日)
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