KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

房総半島カメラマン・ヒロタケンジ

【テルアビブ観光】治安を懸念した中東の印象を覆すパーティな街並み

8943 views
約5分


世界放浪2年の旅の中盤。
3ヶ月のヨーロッパの旅を終えた私は、イスラエルの空港で3時間拘束された後、ようやく観光をはじめた。
まずは空港から近い中心都市のテルアビブの街を歩いてみることにした。
そこは、想像を超えて豊かな街とリゾート感満載の場所であった。

・本記事は、2015年2月に旅した情報を元に作成しています

[PR]





イスラエルの治安を心配した

入国前イスラエルへ行く事を家族へ伝えた時、かなりの反対を受けた。お前ニュースを見ているのか?と。
確かに心配はごもっともで近隣諸国のシリアやイラク、レバノンは外務省から退避勧告が出ており、中東が危険であることは承知していた。
しかしイスラエルに関して言えば、以下の4つの事前情報を理由に入国しても大きな危険は無いと判断した。

① 既に旅人がSNS上で発信していて滞在している→危険は無さそう?
② イスラエルへの旅行経験のあるフランス人が治安は良いと話していた→行っても大丈夫そうだ
③ 数年間留学経験のある友人が、イスラエルは軍備が鉄壁だと教えてくれた→治安も問題なさそう
④ 日本から出ているイスラエルへのツアーが催行している→安全確認されているからこそ

 
また、行きたい理由の一つに、アウシュビッツ収容所を訪れたことも大きい。
ナチスドイツ軍によって行われた大量虐殺で多くの犠牲になったのがユダヤ人であり、イスラエルは彼らと縁の深い場所だった。
歴史や宗教・文化を見てみたい。
以前から訪れてみたいと思っていた国だった。
 *参考記事→公認ガイド中谷剛さんとアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所 見学ツアーへ

そして私は飛行機を降りて鉄道を使い、中心都市のテルアビブへに到着した。

テルアビブの安宿「Chef Hostel」

最寄りの鉄道駅から宿までは30分ほど歩いた場所。
テルアビブで宿泊した宿は、バックパッカー向けのゲストハウス「Chef Hostel(expedia)」。
1泊100シュケル(¥3,000)。

ヨーロッパの安宿の雰囲気で、共有のリビングルームが広くパーティ感があり、ゆっくり落ち着ける雰囲気は無い。
ワイワイ出来るので、同じゲストとは仲良くなりやすいかもしれない。
▶️テルアビブのホテルの予約(Booking.com)


Booking.com

驚きの都市テルアビブの街歩き

▼放浪446日目 2015/2/26(木)
街へ入って驚いたのが、都市の発展ぶりである。
高層ビルが立ち並び、カフェがありビーチがあり、人々はランニングやテニスなどを楽しんでいた。

余暇を楽しんでいる、裕福そうな人々がそこにいた。
あまりのリゾートっぷりと、パーティーピーポーの多さに目を白黒してしまった。
私は心で叫んだ。この発展ぶりは、一体なんなんだ!?


街の郊外には、これまた雰囲気の良い公園があり、ジョギングや散歩などを楽しんでいた。
まるで幸せを絵に描いたような風景だ。

なぜこんなにも経済的に豊かなのか!?ネットで調べてみると、アメリカからの援助やユダヤ人団体の献金・支援の力が大きい事がわかった。
このあたりを深堀すると、パレスチナ問題やイスラエル建国の歴史。宗教まで絡み合い複雑化して、頭がこんがらがってきてしまった。
この問題は、次の街エルサレムで目の当たりにする事が出来る。

テルアビブの治安と、渋い下町

キラキラしたビルや公園お洒落なカフェばかりと思いきや、アラブの雰囲気のある街並みも存在していた。
私が好むような渋い街並みである。


人通りが少なくひっそりとしていた為、歩きながらドキドキしていた。
治安の悪いエリアかどうか、事前に確認するべきだった。

不気味な通りこそあれど、朝から夕方まで歩いてみたが、身の危険を感じるような事、
柄の悪い人間と出くわす事は無かった。
運が良かっただけかもしれない。

パーティーピーポー イスラエル人

旅をしていると、世界のいたるところでイスラエル人の旅行者に会う。
彼らは6・7人のグループで旅行している事が多く、酒をよく飲み大きな声で騒ぐ、いわゆるパーティピーポーであり、私の苦手とするタイプだった。
徴兵制のあるイスラエルで兵役を終えた若者が、開放感と共に旅へ出るのが通例らしい。

カフェやバーなど、人の集まる騒がしい場所は嫌いなので、夜になるとまっすぐ宿へ帰る毎日だった。
現地人との交流と言えば、公園のビーチ沿いで携帯をいじっている時に話しかけてきた人のよいおじさん。
彼もカメラの仕事をしているらしい。
旅先で出会うイスラエル人は苦手だが、国内で会うイスラエル人は良い雰囲気の印象があった。

テルアビブの観光を終えた私は、次の街エルサレムへと旅立つ。
キリスト教・ユダヤ教・イスラム教の聖地であるこの場所は、昔から多くの巡礼者が集まる場所である。
どんな街が広がっているだろうか。

つづく

[PR]