KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

ケンジ世界放浪の記録

車中泊で日本7300kmを巡った純喫茶クリームソーダの旅

6076 views
約 12 分


みなさんこんにちは。ヒロタケンジ(@piroken1980)です。

純喫茶のクリームソーダはお好きですか?

カメラマンとして活動している僕ですが、
先日、日本全国の純喫茶にあるクリームソーダを撮影する仕事をしてきました。

買ったばかりの軽バンで車中泊をしながら、
各地の美味しい食べ物や、美しい景色、数年ぶりの友人との再会し、
人生の記憶に刻まれる旅になりました。

この記事では、旅の楽しかった事、辛かった事。
車中泊の旅で使った経費をまとめてみました。

これから車中泊で安く旅へ出たい人々。
純喫茶とクリームソーダ好きの人へ、参考になればと思います。

なぜ旅に出たのか?

そもそもなぜ僕は旅に出たのでしょう。
上でも少し触れましたが、昨年末に出版社からブログ経由での問い合わせが、この旅のはじまりです。

日本全国にある純喫茶のクリームソーダを撮影してほしいという!

昔からカフェや喫茶店は好きで、昭和レトロも好き。旅も好きで写真も活かせる!
これは自分の為に来た仕事ではないか!とワクワクして、一つ返事でこの仕事をお受けいたしました。
(ブログやっててよかったし人生暇でよかった)

中古で購入した軽バンを少し改造して車中泊をすれば、経費を抑えて格安で旅ができる!という算段がありました。
(参考-軽バンを改造した記事→【車中泊快適化大作戦】軽自動車にマットと棚を自作して旅に出た)

そして僕は、2018年3月13日に旅をスタートさせました。

スポンサーリンク

クリームソーダの旅のルート

この旅で、ぼくは日本のどこを旅したのでしょうか。

出版社から指定された喫茶店は、九州から北海道まで26箇所。
3ヶ月(87日)かけて、高速道路を使わずに下道(したみち)で移動しました。

5月末という撮影納期を守れば、いつどのルートで行くのかは自分次第。
道中の観光地や友人の家を、時間の許す限り回りました。

車の総移動距離は、7,346km
以下、車の通ったルートを描いたマップです。(*家マークは、一泊した場所)

旅で大変だったこと(´Д`)

ここでは、旅の中で感じた、楽しかったこと・嫌だった事をご紹介します。
まずは嫌な事。

車中泊の場所選びが難しい (´Д`)

快適に車中泊できるように車をカスタマイズして、これで好きな場所で寝れる!と勢いよく旅立ちました。
しかし、いざ寝る場所を探すと、
住宅街に近い場所は不審人物と思われるし、
人里離れた場所は暗闇や獣、ヤンキーへの恐怖が押し寄せてきます。

どこで寝ていても、自分の居場所ではない、居心地の悪さがあり、ストレスと疲れが溜まりました。
(道の駅やコインパーキングは、アンパイでよく利用させて頂きました。)

長距離運転のストレス(´Д`)

1月に購入したばかりの車で、運転慣れしていない状態で旅をスタートさせましたが、頭が禿げ上がるストレスでした。
一瞬の判断を誤っただけで人命を奪う可能性。
横から後ろから、人や自転車や車が迫るのを想像して、神経衰弱に陥る自分。
法定速度を守ってても、後ろから詰めてくる後続車。
狭い道路。細い運転技術が必要な駐車。押し寄せる睡魔。

これらと戦いながら、7300キロを無事故無違反で走り抜けました。
おれ、よくやった。

所持金が100円になった(´Д`)

旅立って10日ほど経った3月末。
財布の中をみると、ピッタリ100円一枚しかありませんでした。
こんな事ってある!?と咆哮しました。

お金稼ぎが下手な私は、「どうになるっしょ」と余剰資金なく旅立ち、いきなり資金繰りに悪化したのです。わらい。
翌日に迫るクレジットカードの引き落としにより、口座からは一銭たりとも下ろせません。
このままではクリームソーダ代が払えず、仕事ができない。
ピンチ!

出版社の優しい担当編集者さんへSOSを出して、ガソリンなどの領収書を出版社へ送れば、口座へ振り込んでくれるとの事で、翌日なんとか(ギリギリ!)事なきを得ました。

楽しいイベントでした。

旅で楽しかったこと(・∀・)

多々、大変な事はありましたが、ストレスのすべてを吹っ飛ばすくらいに、楽しい事が沢山ありました。

大好きな昭和レトロの純喫茶を巡れた(・∀・)

むかしは喫茶店をやりたい!と思っていたくらいなもので(今もまあまあやりたい)
趣味でカフェ巡りなど洒落たことをしていました。

タイムスリップしたような昭和レトロな街並みも好きで、
これをどちらも含む純喫茶巡りは、かなり楽しい仕事と言えました。

純喫茶はすべて個人経営で、多くは60代〜80代の先輩方が店に立っていて。
バブルの頃にお客で一杯になった頃の話や、細々と経営している現在の話など。
彼らの話を聞いて、栄枯盛衰の昭和の時代を垣間見て、諸行無常の響きを感じたのです。

どのお店も、いつまで続くかわからない。
いまこの瞬間にしか存在しないお店を記録する事は、とても尊い仕事だなと思ったのです。

日本全国に散らばった友達に会えた(・∀・)

海外や日本での出会いが重なり、気がつくと全国に友達が散らばっていました。
今回の旅で特に多かったのが、海外で出会った友人たちとの再会。

ポルトガル。中国。イラン。タイ。スペイン。エジプト。エチオピア。

すべて4年〜3年ぶりの再会でした。
旅人の気質なのか、たくさんの友人が家に泊めてくれたのです。
ありがとう。合掌(;人;)

大好きなカレーを食べまくった(・∀・)

昔からカレーは好きでしたが、この旅では中毒なんじゃないかというほどに食べていました。

振り返って一番思い出に残っているのが、山口県山口市役所の近くにある「ぶるうべる」のカレーでした。
真っ黒でどろっどろで、苦味があって、それはもう、最っ高!でした。

好きな観光地へ行きまくった(・∀・)

取材の途中で、以前から気になっていた場所や観光地へ、時間の許す限り行きました。

新潟県では山の上に駅の入り口があり、深い深い深い階段をくだりました。
200メートルの地下には、バイオハザード的な空間があり暗黒のホームが現れます。
ときめきが止まりませんでした。

滋賀県の琵琶湖の畔で一泊した朝、朝日の眩しさから6時頃に目を覚まし、散歩中に撮影した景色。
澄み切った朝の空気気持ちよく、車中泊の連続で疲れた体を癒してくれるようでした。

滋賀県・近衛八幡周辺の琵琶湖沿いにて

一番脳裏に残っているのが、長崎県対馬で見たリアス式海岸の景色です。
2時間ほどしか時間が無く急いで駆け上がり、撮影しました。
青々とした海や小島が入り組んだ複雑な地形は、海外に来たような景色です。

長崎県、対馬にある、烏帽子岳から見た景色

日本周遊で使った費用

ここからは、旅でいくらお金を使ったかを紹介します。
仕事で経費として収支を記録していたので、その合計値を出しました。

全87日間。千葉から九州、九州から北海道まで移動して、
交通費・食費すべて含めて、使ったお金は総額、39万5338円でした。
以下、内訳を書きます。

交通費と移動について

交通費は合計で、16万5229円
高速道路は使わず、すべて下道(したみち)での移動です。
全18回の給油、494リットルのガソリンを消費し、7,346kmを走りました。

フェリーは、福岡⇄対馬、大間⇄函館、苫小牧⇄大洗 の合計 4万7千円です。
ガソリン代だけを見れば、8万円で上から下まで日本を移動できるのだな、という発見があります。

宿泊費と寝泊まりについて

宿泊費は13泊合計で3万9千円
車中泊や運転で疲れた時や、カメラの充電が必要な時にゲストハウスやビジネスホテルに宿泊していました。

全国に散らばった友人たちの家にたくさん無料で泊めて頂きました。
みなさん、その説はどうもありがとう。

食費とカレーについて

食費は合計で16万5千円。1日平均、1,900円ほど。

宿代を節約した分、食事は元気を保つために、好きなものを食べていました。
各地の名物、長崎ちゃんぽんや広島焼き。
そして大好物である各地のカレーを、食べて食べて食べまくりました!

 その他・洗濯や銭湯

その他の費用の合計が、2万9396円
汚いと思われるかもしれませんが、洋服は2日くらい着て5、6着を着まわしてコインランドリーへ。
お風呂は2日〜3日に一度くらいのペースで、スーパー銭湯に入っていました。(まさに極楽浄土)
3月〜5月という涼しい季節だからこそ、我慢できたのかもしれません。

以上のような感じで、費用を使っていました。
食費はもっと削減出来たと思いますが、全体的に安く旅が出来たのではないかと思います。

クリームソーダの旅を振り返って

という事で、3ヶ月のクリームソーダの旅を紹介してきました。
今回の旅は、自分の人生に刻まれる旅となりました。

はじめて旅を仕事に。

ぼくは30歳を過ぎて旅に目覚め、2年の海外放浪や昨年の3ヶ月北海道の旅を自腹で行っていました。
「旅の仕事が出来たら。旅をしながら仕事が出来たら良いなあ。」
と、思いながらブログや写真の発信をはじめて5年。
憧れていた仕事が、今回はじめて舞い込んで実現したのです。

好きな場所で、好きな自分と、好きな写真を撮る毎日は、自分の幸福感を満たすには充分でした。

あたりまえではない日常
クリームソーダの旅も2ヶ月が経つと、ホームシックのような気持ちになりました。
2年ほど住んでいる、千葉房総・金谷でのみんなとの生活が遠い夢のように感じ、帰りたい。
みんなに会いたい。はやく家でダラダラしたい!と叫びました。

そして6/9、無事に金谷へ帰り、シェアハウスのメンバーと再会し、馴染みのそば屋でリラックス出来た時、
何気ない日常の、愛おしさと切なさと・・で胸が一杯になったのです。

旅をすると、日常のありがたみが倍増するのでしょう。
旅疲れを取るべく、6月〜8月は金谷でゆっくりする所存です!

関わってくれた人たちありがとう!
【クリームソーダの旅】という、なかなか経験出来ない珍しい旅が出来た事。
3ヶ月で南から北まで日本を巡れた事。
慣れない車の運転で、はじめての車中泊が出来た事。

人生に刻まれれる、楽しい旅でした。

3ヶ月の旅の間、泊まらせてくれたり、遊んでくれたり、ご飯をおごってくれたり、
声をかけてくれた友人たち、ありがとうございました!
時間の関係で会えなかった人は、また9月に別件で旅へ出るのでその時に会えたら良いなあと。

今回、撮影した写真は、8月後半に発売される書籍に掲載されます。
撮影した写真が、本として残る事に大いなる喜びを感じます。
発売がとても楽しみです。
お声かけしてくれた編集のS田さん、ありがとうごさまいます!

という事で、以上でクリームソーダの旅の話を終わります。

長々とお読みいただきありがとうございました!
でわでわー!

2018年8月8日「クリームソーダ 純喫茶めぐり」発売!

コメント一覧

  • Comments ( 0 )
  • Trackbacks ( 1 )

コメントはまだありません。

  1. […] 「ある題材」とはなんなのか?と、いろいろ憶測を立てたりもしましたが、結果としてヒロタさんが6月に旅を終えたあとに書いたブログで明かされた「あるもの」は僕の予想とは全く異なるモノだったのでした(記事の最後で明かします)。 […]