KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

ケンジ世界放浪の記録

【エジプト】ピラミッドで感受性が失われた観光【旅行記】

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世界放浪の旅をはじめて、1年と4ヶ月。
私はイスラエルからエジプトに入国し、格安リゾート地「ダハブ」に2ヶ月近く滞在していた。

5月の初旬、日本では大型連休がはじまり、友人がエジプトまで遊びに来てくれるらしい。
すっかりダハブに溶け込んでいた私は、根っこが生えた重い腰をあげ、首都のカイロへと移動した。

そして生まれてはじめての、ピラミッドの観光をする事になる。
長旅に疲れ、観光に興味を持てなかった私は、ピラミッドでさえ感動をおぼえる事は無かった。

・本記事は、2015年5月に旅した情報を元に作成しています

深夜バスでダハブから首都カイロへ

▼放浪508日目 2015/4/29(木)
エジプトのダハブに滞在して2ヶ月近くが経過していた。
まだずっとここに居たい。この楽園で暮らしたいと思う自分も居た。

しかし、日本からせっかく友人がエジプトに遊びにくるというのだ。
重い腰をあげて、首都のカイロへ向かわねばならない。

ダハブからカイロへは、深夜バスが出ていて、夜22時に出発し、朝7時頃に到着する。110ポンド(¥1,760)

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カイロの日本人宿「ベニス細川家」

深夜のバス移動は、体が硬くなり眠気も取れない。
頭がぼんやりと、足取りをフラフラとさせたまま、事前に予約した安宿「ベニス細川家」へと向かう。

日本人宿としてエジプトでは定番の場所で、街の中心地にあり立地が良い。
果物屋やパン屋などの商店に挟まれたビルの上階に宿がある。

もう使われなくなったエレベーターを囲むように、階段が伸びている。
5Fまで上がる必要があり、重い荷物と共になかなかしんどい。
が、これが名物とも言える。

ベニス細川家は、相部屋(ドミトリー)で朝食込で一泊40ポンド(¥640)。
設備は古いが、スタッフは優しく旅人達ともすぐに仲良くなれる。
情報交換にはとても良く、おすすめの宿である。
ベニス細川家-Venice Hosokawaya(Booking.com)

出典:Booking.comより

ピラミッド現地ツアーへ

大型連休にエジプトまで来てくれた友人と、宿で合流した。
エジプトへ来たなら、ピラミッドは見ておくべきだろうと、宿から出ているツアーへ申し込んだ。
往復の送迎がついて60ポンド(¥960)。
※2015年当時の価格

カイロの中心部からピラミッドまでは、それほど遠くは無い。
車で片道、30分ほどで到着する。

ピラミッドの玄関口、チケットショップが見えてきた。
ピラミッドの広いエリアへ入るのに、80ポンド(¥1,280)
クフ王のピラミッドの内部へ入るのに、200ポンド(¥3,200)
その他小さなピラミッドに入るのに、それぞれ40ポンド〜50ポンド(¥640〜¥800)が必要である。

私はピラミッド内部の入場料があまりにも高いと感じ、ピラミッドの外観のみを楽しむ80ポンドを支払った。

※2015年5月時点の情報です。年々入場料は高騰しています。

宿からここまで運転してくれたドライバーとここで別れる。帰りに合流する予定だが、居てくれるのだろうか。

宿で出会った日本人達と一緒に観光

ピラミッドの観光

そして天高くそびえる、大きなピラミッドが見えてきた。

ついに!あの憧れのピラミッドに来た!
と言いたいところだが、この時の私は長旅に疲れていて、感動が磨耗していた。

かの有名なピラミッドを見ても、心動かざるが山の如し。
ピラミッドには申し訳ないが、むしろ「思ったより小さいな・・・」と感じてしまった。
こんな無礼を許して欲しい。

何千年も変わらずにここにあり、景色が変わっていない事を考えると物凄いことだ。
昔は頂上まで登る事が許されていたが、いまはそれも禁じられている。
【Gigazine】古代エジプトの謎の象徴「ピラミッド」を登頂できた時代の貴重な写真集


エジプトの民族衣装ガラベーヤで記念撮影

ピラミッド周辺には、ラクダに乗って観光するサービスがあり、これを商売にしているベドウィン(遊牧民族)がたくさんいた。

私はお気に入りの民族衣装「ガラベーヤ」を来て、ベドウィン達と共にピラミッドで記念写真を撮ることができた。
エジプトは世界三大ウザい国と誰かが噂し、執拗な客引きをされる事を覚悟していたが、意外にもとてもフレンドリーであった。

ピラミッドの周辺をぶらぶらと

ピラミッドの周辺をぶらぶらと歩いてみる。

一番目立つのが三大ピラミッドと言われる「クフ王のピラミッド」「カフラー王のピラミッド」「メンカウラー王のピラミッド」。

せっかくきたのだからと、ラクダに乗ってみる事にした。40ポンド(¥640)を支払う。
恐れていた、ぼったくりもなかった。

しゃがんだラクダの背にまたがり、一気に立ち上がると目線が3mほどの高さになった。これは意外と怖い。

ラクダに乗る、友人のカトちゃん

そしてラクダは一歩進むごとに大きく上下し、下に下がる瞬間お尻に「ドン!」と軽い衝撃が走る。
上からの眺めは良いが、乗り心地は決して良いとは言えず、舌を噛みそうになる。

すこし高台まで行くと、ラクダから降ろされた。
写真スポットらしく、ベドウィンがピラミッドと共にかっこよく撮れた。

ぐるっと一周して、スフィンクスの近くでラクダから降りるように指示される。

朝の9時頃から観光をはじめて、約3時間。
ピラミッドの観光を終えた。

夕方、エジプトのソウルフード「コシャリ」を食べて、1日を終える。

ピラミッド観光でかかった費用

ピラミッド観光で使った費用は以下。
合計で¥3,000ほどで参加することができる。

項目 内容 料金
交通費 宿からの往復 60ポンド(¥960)
観光費 ピラミッド入場料 80ポンド(¥1,280)
観光費 ラクダ観光 40ポンド(¥640)
合計 180ポンド(¥2,880)

ピラミッドの観光を振り返る

という事で、ピラミッドの観光を振り返ってみる。

ピラミッドは私が幼い頃から教科書やテレビで見ていて、有名な観光地と知っていた。
そして巨大な遺跡群は、他には無い景色であり、歴史的にも素晴らしい価値のある観光地である。

私がエジプトに訪れた時、1年数ヶ月を過ぎた長旅の最中であった。
中国、チベット、ウズベキスタン、イラン、ブルガリア、フランス、スペインと大陸を渡り、
いよいよアフリカ大陸のエジプトに入ると、私の疲れは最高潮に達していた。

その影響か、どの観光地へ行っても何も感じなくなってしまっていたのだ。
「とりあえず行って」「とりあえず写真を撮る」、スタンプラリーのような観光になっていた。

ピラミッドを見ても、やはり何も感じない自分が居た。
感動出来ないというのは、旅においても写真においても致命的である。
心が動いた時にこそ、良い写真が撮れると思っている。
感受性が死ぬとは、こういう事か。

この気だるさと無気力感は、この後1ヶ月ほど続く事になる。
アフリカの旅はまだまだ長い。

つづく