KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

房総半島カメラマン・ヒロタケンジ

【DIY】素人が電動工具や釘を使わずホゾ組みで椅子を作り何を得たのか?

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約5分

年の瀬なので今年の振り返りを書こうかと思いましたが、生まれてはじめて作った椅子の事を書きたいので書きます。

先日の予告通り、ホゾ組みで作った釘を使わない椅子が完成しました。
荒削りでありながら、ガタツキの無いしっかりした椅子が完成し、僕の心は満足しました。

今回、どのようなステップを経て完成したのかをブログに記すことにします。(需要無いでしょうが!)
あくまでも、素人がゼロからはじめたDIYという事で、生暖かくご覧ください。

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どんな椅子が良いのかラフスケッチを書いた

まずはじめに簡単に絵を書いてみました。
背もたれはまっすぐでシンプルにして、ホゾ穴は貫通させようなどと。
(結果的には背もたれのない、ホゾも貫通させない椅子になりました。)

使用した道具

椅子の製作にあたり使用した道具は以下7点。全て新しく購入したので合計で5千円程かかりました。
「のこぎり」「金槌」「ノミ」「糸鋸」「接着剤」「柿渋」「紙やすり」

材木を切ってホゾを作る

足の部分はしっかりと太い材木が良いと思い、「36mm×45mm(断面)×1820mm(長さ)」の杉の木2本を購入。(*1本235円)

脚は長さ45センチで切り揃えたのを4本。
30センチで切り揃えたのを2本。
それぞれに、凸側と凹側を”ノミ”を使ってホゾを掘ります。
これを作るのに4日かかってしまい、悲鳴をあげました。

組み合わせると、もはや椅子のそれになってきて、ようやく希望の光が見えたのがこの時です。

脚の座面に当たる部分もホゾの凸を4つ掘っていきます。

座面は250円で売っていた廃材の板(28cm×27.5cm)2枚を接着剤で合わせて厚みを持たせました。
そこに、脚の位置に合わせるように印をつけて、ホゾ穴を掘っていきます。

何度も合わせながら、きつ過ぎず、緩すぎない塩梅でホゾを掘って、4点がぴったし合わさって、もはや椅子のそれになりました。

その後、紙やすりで全体を滑らかに仕上げ、防腐効果のある「柿渋」を塗って、完成としました。(この後ペンキを塗るかも。)

椅子を作りを経て何を得たのか?

6月に千葉県の金谷へ半移住生活を過ごし、沢山の自然との触れ合いがありました。
稲刈り薪割り、そして屋久島に家を建てようとしている友人の生活を見ていると、東京で生まれた僕にとって、とても刺激ある暮らしに映ったのです。
自分も自然と共に暮らす生活をしたい!と強く思いはじめました。
それには、色々自分で作れるようになりたいな、という気持ちが芽生えたのがこの椅子作りのはじまりかもしれません。

そしてやってみると、とても大変であった。という事でした。
ホゾを作る時にノコギリで真っ直ぐ切れなかったり、真っ直ぐにしなきゃいけないのに段々になったり、逆に削り過ぎたり。
その微調整をする為に、紙やすりで細かく削ったり。
紆余曲折しても結局汚い仕上がりになってしまい、何をしても一筋縄では、いや二筋縄でもいきませんでした。

気が遠くなりそうなホゾ組み作りは三日目あたりで投げ出そうかとも思いましたが、連日のお天気にも恵めたのもあり、一週間ぶっ続けで作業を続ける事が出来ました。
作業をしていて気がつくと1日経ってしまった!という事もあり、久しぶりに物事に没頭出来たのです。

今回、うわあ、ものづくり楽しい!家具作り楽しいなぁ!という心と出会いました。
楽しめるというのは一つの才能だと思うので、ひとまず飽きるまでやってみようと思います。
次回はテーブルか、オーダーを頂いているハンガーラックを作ろうかなぁ。

以上、椅子作りレポートでした。

撮影:ゆたか氏

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