KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

房総半島カメラマン・ヒロタケンジ

【冬と雪のミュンヘン観光】ホワイトビールとおすすめしない安宿

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約9分

世界放浪2年の中盤、冬のヨーロッパを旅していた私は、
ドイツのミュンヘンに滞在していた。

4日間滞在したものの、長旅に疲れていた私は、あまり観光らしきものをしなかった。
しかしカメラを持って、雪の中で街歩きはよくした。

冬の雪のミュンヘンの景色をご覧いただきたい。

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チェコ「プラハ」からドイツ「ミュンヘン」へ

▼放浪383日目 2014/12/25(木)
世界一美しい街「チェスキークルモロフ」の観光を後にした私は、首都のプラハへ戻った後、翌朝のバスでミュンヘンへ向かう。
眠い目を擦りながら、朝8時にバス乗り場でウロウロしていると、かつて中国とイランの旅で出会った友達のあゆみちゃんと合流した。
※その時の記事→「シーラーズ観光・腹の立つイラン人達と虹色のステンドグラス輝くモスク
 

ドイツへ行くとは知っていたが、まさかチェコで偶然居合わせるとは。
うわー!と盛り上がり、お互いの健闘を称えながら、バスはドイツのミュンヘンへと走り出した。

利用したバスは大手の「Student Agency」。750コロナ(4012円)。電源とWifi付きで非常に快適でおすすめのバスである。

プラハからミュンヘン

 

ミュンヘンで宿泊したオススメしない宿「Jaeger´s Munich」

午後13時に、ミュンヘンに到着した。

宿泊した宿は、「Jaeger´s Munich」。
駅の近くで歩いて行ける距離にあり、アクセスは最高であるが、チェックインした男女混合ドミトリーは脅威の40人部屋。
部屋は「E」の字の形で、そこに2段ベッドが詰め込まれいた。
ヨーロッパ各国の若者が集まっていて、寝る時間を過ぎても騒がしい。
シャワーは男女別で別れているものの、仕切りが無い。なんたるカオス。
夜、あゆみちゃんはシャワーから戻ると枕が無くなっていたらしい。枕の下の貴重品を狙ったのだろうか・・・。

以下のBooking.comから拝借した写真は、とても爽やかに写っているが、実際は地下にある窓の無い場所を案内された。
或る意味カオスな宿なので、酔狂な人にはおすすめします。一泊14ユーロ(2030円)。
※予約と宿泊情報はこちら→「Jaeger´s Munich(Booking.com)

出典:Booking.comより

 

ミュンヘンのビアホール「ホフブロイハウス(Hofbräuhaus)」

夜は、キルギスで出会ったJOCVれーな隊員とそのお友達と合流し、ミュンヘンで有名なビアホール「ホフブロイハウス」へ行った。
店内は酔っ払いでごった返していて、席など無いと諦めかけたが、奥の奥まで部屋があり思いのほか広い。丁度良いタイミングで空いた席を見つかることが出来た。

ホフブロイハウス店内

つまみは、ハムっぽいのやソーセージっぽいものを注文。
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ホワイトビールが飲みやすい

私は酒が弱く、これまでビールなんぞ美味いと思った事も無いのだが、この店で飲んだ「ホワイトビール」は違う。「おお、うまい!」と漏らしてしまった。
苦みが無くむしろフルーティな印象さえあるようで、喉にスルスルーと、何の拒絶も無く胃に入っていった。

ドイツにいるというシチュエーションがプラス補正に働いたのかもしれないが、生まれてはじめてビールで美味いと思えたのだった。ビールとおつまみを食べて、一人8ユーロ(1160円)
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雰囲気も素晴らしいので、ぜひ行ってもらいたい。

ミュンヘンの安宿「A&O Munchen Laim」

▼放浪385日目 2014/12/27(土)
昨日、人気観光地のノイシュバンシュタイン城を訪れた私は、共に観光した友人らと別れまた一人になった。

ミュンヘンで泊まった40人ドミトリーの安宿「Jaeger´s Munich」を延泊しようとするも満室とのこと。追い出されるように宿をチェックアウトして、雪の積もるミュンヘンの街で途方に暮れながら宿を探すこととなった。
年末という事もあり満室の宿が多かったが、なんとか空き部屋のある宿をみつけた。
「A&O Munchen Laim」ヨーロッパでチェーン展開されているホテルであった。
A&OHOSTEL

広いロビーと清潔感溢れる洗練された部屋は、とても居心地が良く、おすすめの宿である。
※宿情報と予約はこちら→「A&O Munchen Laim(Booking.com)

出典:Booking.com
出典:Booking.com

この宿はミュンヘンの中心地から西へ少し離れている場所にあった為、この日は観光せずに宿の周辺をブラブラと散歩するに終始した。
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ミュンヘン観光・街を散策

▼放浪386日目 2014/12/28(日)
電車に乗って街の中心へ移動し、ミュンヘンの街を散策してみる事にした。
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街の中心地は、マリエン広場の新市庁舎。迫力ある大きな時計台の建物。
この周辺は高級ブティックやらブランド物の店が軒を連ねていた。
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ふらりと寄った教会の内部は、天井が高く音がよく反響する。
日曜礼拝の日だからか人が沢山居たが、なんとも心が落ち着く場所である。
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それにしても雪がこれでもかという程に降ってきた。
深い雪に埋もれる度に、穴の開いた靴の隙間から、冷たく水がしみ込んでくる。
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時間が経つにつれて、足の感覚がなくなってきてしまった。
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これから長距離を歩くスペイン巡礼に備えて靴を新調する必要があった。
しかしミュンヘンの店は日曜だからか、それともクリスマス休暇だからか、店は軒並み閉まっていた。何故だ。
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ミュンヘン観光・マイケルジャクソンの慰霊碑

当てもなく歩いていると、何かのモニュメントが目に入った。よく見ると、マイケルジャクソンの写真が飾られている。
調べてみると、マイケルのミュンヘンライブツアーの時に、この近くの高級ホテル「バイエリッシャーホーフ」に宿泊したのが縁でここに追悼されているとの事。
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ふと昔を思い出す。
かつて、マイケルジャクソンはゲームメーカーのセガをひいきにしていた。

当時中学生だった私はマイケル同様セガが大好きで、メガドライブソフト「マイケルジャクソン・ムーンウォーカー」をむさぼるようにプレイしていた。マイケルが小気味よく、音楽とダンスで敵をなぎ倒し、捕われた子供を救うというクールなゲームだった。
いかにかっこよく敵を倒すかという面白さがあり、バカゲーであり、名作である。
参考記事→「マイケルが「ポオオォォォオウ!!」と絶叫するあの伝説のゲーム「マイケル・ジャクソンズ・ムーンウォーカー」のすべてを理解できるムービー

 

街の中心から東へ歩き、イーザル川を超え大きな公園を散歩する。
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ヨーロッパのクリスマス休暇は、家族で過ごす事が多い。
なので日本で感じていたような孤独感や妬みのたぐいを感じる事は無い。
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やることも行く当てもなく歩くと、「テレージエンヴィーゼ」という大きな公園にたどり着いた。

年に一回、この場所で『オクトーバーフェスト』というビールのお祭りが開催される。
日本でも日比谷公園などで開催された事もあり、その名前は知っていたが、まさか本場の場所に来ていたとは。
とはいえ私はビールを美味い!と思っていないので、ビール祭りに魅力を感じる事は無いのだけど。
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ただただ、寒い街の景色を眺めながら一日を終えた。
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パリ行きのチケットが使えない

▼放浪387日目 2014/12/29(月)
事前にインターネットで予約していたフランス・パリ行きのチケットを手に、雪の降る中バスターミナルへ向かった。
乗車直前になってチケットをよく確認すると、出発日が来月の日付になっていた。
「ああ!間違えて買っちゃった!今日乗れないっ!!」

昨日、バス会社の窓口で「売り切れ」と言われていたが、インターネット上では購入出来てしまった理由がようやく理解できた。

バス運転手にどうにかならないか相談したが、首を横に振るばかり。
ではキャンセルをしようとメールで問い合わせたが、特別セールチケットなのでキャンセル不可。
泣く泣く48ユーロをドブに捨てる事になった。

バス以外の方法ではシェアタクシーで安価に行く方法はあったが、もう面倒でこうなれば電車だ!と、やけくそで99ユーロもするチケットを購入した。
また大きな荷物を背負って宿に戻り、お金と精神をただただ消耗した一日であった。
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マムートのトレッキングシューズを新調

▼放浪388日目 2014/12/30(火)
朝、宿で気さくなアルゼンチン人との会話で、「来年は君の国へ行くよ(多分ね!)」と言うと、
「アルゼンチンは仕事のない奴らばかりだから気をつけろよ」と注意された。イタリア、フランス、スペインも危ないぜ!との事。

旅に出て一年が経ち、今のところ五体満足で生きているが、これから先のヨーロッパやらアフリカやら南米やら、未知の場所過ぎて想像がつかない。
一体どうなってしまうだろうか。と、心配しつつも外へ繰り出す事にした。
 

今日も雪がこれでもかと降っている。もう靴の中に雪がしみ込みすぎて限界ヨロシクだ。
思い切って靴を新調する事にした。
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購入したのは、マムート(MAMMUT)製のトレッキングシューズ。「マムート 3020-02550 Teton GT Men 3107 fire-black レッド 25」
ゴアテックス(防水透湿性素材)の為、深い雪の日やザーザー降りの雨でも靴の中に水が染みる事が無かった。
長靴を履いているような安心感があった。
この靴があったらか、スペイン巡礼路の780キロを歩ききる事が出来たと言える。とてもおすすめのトレッキングシューズである。

古い靴を脱ぎ棄て新しい靴を履くと、どこまでも歩いていけるかの如く、生まれ変わったかのような爽快な気分である。
NEWshoes

 

靴も購入出来た。昼過ぎに宿をチェックアウトし、寒さ凌ぎで入ったカフェへ入る。
夜の閉店には追い出されてしまい、当てもなく夜の街を彷徨った。
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電車の出発は深夜3時。
治安を心配しながら、ミュンヘン中央駅のスターバックスで時間を潰し電車を待つ。

いよいよ次の都市、花の都パリへと向かう。

つづく

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