KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

房総半島カメラマン・ヒロタケンジ

イスラエルからエジプト陸路入国・楽園のダハブへ

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約5分


世界放浪の旅をはじめて、1年と4ヶ月。
イスラエルの旅を終えた私は、エジプトへと陸路で入国する。
初のアフリカ大陸。はじめての本格的なアラブの国。

イスラエルからエジプトへの入国時の様子や、国境の町ターバからダハブへの移動を記録した旅日記である。

・本記事は、2015年3月に旅した情報を元に作成しています

エジプト113日間の見所・治安や費用など、旅の記録をまとめた以下記事もオススメです。
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イスラエルからエジプトへ陸路入国

▼放浪460日目 2015/3/12(木)
私はイスラエル南部の町、エイラットに滞在している。
海沿いの南国感のある、リゾート感しかない町だ。

朝9時。
旅に疲れていた私は一切の海を無視して、エイラットのエジプト領事館へ行き、申請していたビザを受け取る。150シュケル(¥4,500)。
その足でイスラエルとエジプトの国境へ。

「その後、スーダンでVISAを却下された」
上記、スタンプに「エイラット」という街の名前が入っていて、
イスラエルに滞在していた証明になってしまった。

敵対国である「スーダン」のVISA申請時に、却下された事があった。
ただし、エジプトのアスワンで却下され、首都カイロで再申請したら許可されたので、よくわからない。
イスラエルでのVISA申請は注意しよう。

長旅が続き、旅に疲れていた私は、ゆっくりできる場所を求めていた。
イスラエルは物価が高く長居はできない。
しかしエジプトのリゾート地「ダハブ」は、安く滞在できるとバックパッカー達に有名な場所であった。

イスラエルで出国をする時、税金が発生しこれを支払う。106シュケル(¥3,180)。
エジプトへ入国すると、今度は入国税を徴収された。105エジプトポンド(¥1,680)。
税金で破産してしまいそうだ。

入管では荷物の中身を開けて出して、かなり細かくチェックされた。こんな厳重なチェックのある国境は始めてであった。

ターバからダハブへ

すべての手続きを終えて、無事に22カ国目エジプトへ入国した。
青い空に、土色をした建物と地面。
ガラベーヤと呼ばれる、白いワンピースのような服を着た人々が町を歩いている。

バスターミナルに佇んでいると、体にハエがむらがってくる。
建物や店を見ると、イスラエルに比べて少しだけ貧しい雰囲気がある。
ここからどんな旅がはじまるのだろうか。


ターバから次の目的地のダハブへはバスが出ていて、このルートで2014年にバスの爆破テロがあった。
エジプトの北東部のシナイ半島は、ISIS(イスラム過激派組織)の活動が活発な場所で、
テロから1年経ち、最近はこのルートでテロは発生していないとは言え、恐怖心は高まるばかりであった。

バス爆破テロ、韓国人ら3人死亡 エジプト

【カイロ=共同】エジプト北東部シナイ半島のタバで16日、観光バスを狙った爆破テロがあり、内務省によると、韓国人2人とエジプト人運転手1人の計3人が死亡、14人が負傷した。国際テロ組織アルカイダ系のイスラム過激派「エルサレムの支援者」が短文投稿サイト、ツイッターを通じて声明を出し、爆破を認めた。
(以下記事より抜粋)
出典:[日本経済新聞]バス爆破テロ、韓国人ら3人死亡 エジプト

15時。
バスがいつ爆破されるかもしれない緊張を抱えながら出発。
外国人観光客、しかも身近な韓国人が被害に遭っており、覚悟をしながら窓の外を眺めていた。

何度か検問を通過し、バスは無事にダハブに到着した。安堵。

エジプトのリゾート地、ダハブ

▼放浪461日目 2015/3/13(金)
多くのバックパッカーが訪れ、【沈没】していく事で有名なダハブ。
海沿いにカフェや商店が立ち並ぶ、静かなリゾート地。

宿から歩いてほど近く、金曜マーケットが開催されていた。
ロシア人やウクライナ人の移住者が、手作りのケーキやアクセサリを販売していた。
特にケーキは様々な種類があり、これが絶品だ。

帰り際、海沿いのカフェに寄り「マンゴーマンゴー」を食す。
お値段は、10ポンド(¥160)ほど。
マンゴーがどちらも濃厚。

ダハブで宿泊した宿は、DEEP BLUE というバックパッカー向けの安宿。
屋上が広く、上空は青空。遠くには荒野が広がっている。
ここにある小さなキッチンで調理をする。

料理を担当している旅人がホワイトソースパスタを作ってくれる。
これがなんとも美味い。みんな割り勘にして8ポンド(¥128)ほど。とても安く済む。

ドミトリー(相部屋)で一泊、20ポンド(¥320)と破格の安さ。
宿の詳細はこちら→Deep Blue Divers Dahab(Booking.com)

という事で、ダハブ1日目にして、のんびりながらも密度の濃い1日を楽しめた。
そして私はこれから、このダハブに2ヶ月ほど居ることになるとは、知る由もなかった。

つづく

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