KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

房総半島カメラマン・ヒロタケンジ

【アフリカ旅行で盗難】携行品損害で保険金10万円が戻ってきた!海外旅行保険はみんな絶対入るべきです

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約9分


こんにちはヒロタケンジです。

2年の世界放浪の中で大きなトラブルで印象に残っているのが、
アフリカ・エチオピアで荷物の盗難にあったこと。

宿の鍵を壊されて、部屋の中の荷物を取られ、衣服や歯ブラシ・パソコンなど、荷物のほとんどを失ってしまいました。
呆然となった私に、青年海外協力隊の人たちは助けをくれ、警察に付き添い、洋服をいただき、有り余る恩恵をいただきました。

そして、入ってて良かった海外旅行保険。
保険金を申請すると10万円が戻ってきたのです。
そんなエチオピアで盗難にあった日の出来事を記した旅行記です。

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アフリカ・エチオピアってどこ?

そもそもエチオピアってどこなのか?
アフリカの北東部に位置する、アフリカ最古の独立国。

奴隷化や植民地化された事がなく、独自の文字「アムハラ語」や酸っぱい国民食「インジェラ」が特徴の国。
南部へ行けば、電気やガスを使わない少数民族が住む他民族国家です。

エチオピアは、10カ国訪れたアフリカの中でも、過酷な旅と言えました。
ご飯が合わなかったりベッドに虫が沢山いたり。
道路はガタガタでバスは硬い椅子の長時間移動。
急に気温が下がり風邪を引いて体調を崩したのもありましたが、気が休まらない苦しい旅と言えました。

ダロル火山で微笑む小生(2015年)

これまでのエチオピアの旅

2015年7月。
灼熱の砂漠の国スーダンを旅していた私は、乗り合いバスを使いエチオピアへ入国。
乾燥した砂漠から、緑豊かな山々へと景色は変わり、宗教はイスラム教からキリスト教へ。
女性は肌の露出は増え、より開放的な風土の変化を肌で感じていました。

私はスーダンの国境から、ゴンダール→アクシム→メルケ→ラリベラ→バハルダールという旅路。
悪寒と咳と頭痛に耐えながらトレッキングをした「シミエン国立公園」。
アボカドドリンクで下痢腹を抱えながら歩いた、エルタアレ火山の観光を終えていました。

エチオピアを旅して28日目。
体を南京虫に80箇所ほど噛まれ、体調を崩してヘロヘロになりながらエチオピアという国に馴染んできたころ。
キルギスで出会った青年海外協力隊の紹介で、フィノテセラムという田舎町で働く日本人を訪ねる事になった。

ゴンダールからフィノテセラムへ

▼放浪609目 2015/8/8(土)
シミエン国立公園の旅を終えた私は、ゴンダール→バハルダールを経由してフィノテセラムへ移動する。
朝一番5時ごろのバスで出発し、到着したのは16時ごろ。

バスの運賃
・ゴンダール→バハルダール 100ブル(¥600)
・バハルダール→フィノテセラム 100ブル(¥600)

フィノテセラム安宿「ABEBA HOTEL」に荷物を置く

街に到着し、この町で一番安い宿「ABEBA HOTEL」 にチェックインした。
外国人向けのホテルの場合、350ブル(¥2,100)ほどするが、ここはwifiなしの、素泊まりで一泊100ブル(¥600)。
ここが盗難事件現場である。

一旦大きな荷物を部屋に置き、カメラだけを持って街歩きへと繰り出す事にした。

夜食はエチオピアの主食「インジェラ」を食べる

フィノテセラムのまち歩きを終えて、17時に青年海外協力隊の隊員と合流。
みんながオススメのレストランへ連れて行ってもらった。

インジェラはエチオピア人の主食。
製粉したテフ(穀物)を水で練ったものを乳酸菌発酵させて、クレープ状に焼いたもの。
上に乗せられたワット(惣菜)に、タガビノ(豆)を注文。
味付けがなんとも美味しい。

鍵を壊されて部屋に侵入・盗難

食事をしていると、レストランは突然停電に。
街全体が停電することは、エチオピアではいつもの事。
懐中電灯で暗闇の街を照らしながら、皆で宿へと戻った。

部屋の鍵が壊されている

暗がりの中で、自部屋のドアを見つけると、閉めたはずの扉が少し空いていた。
地面には鍵をかけたはずの南京錠が、ぐにゃりと曲がり落ちている。

鍵を壊されて開けっ放しだった3番の部屋

ドアを押し開けて室内を見ると、椅子の上に置いていたはずのメインバッグが無い。

「やられた!!」

すべての衣服、パソコン、寝袋、テント、歯ブラシ、お守り、
エジプトで買った民族衣装、ラオスで買ったお気に入りの布とか、すべて盗まれてしまった!
(幸いレンズやハードディスクなど高級品が入ったサブバッグは無事で、ベッドの上に残されていた)

茫然自失としながら、側にいた青年海外協力隊の人に相談し、宿のスタッフにも事情を説明。
警察を呼びだしてもらう事となった。

実際の宿の様子(翌朝撮影)

現場に警察が到着

相変わらず停電が続く中に、暗闇から警察が到着。
彼らは宿のスタッフを疑っているようで、大きな声を出して女性スタッフに詰問していた。

荷物が宿のどこかに隠れてたりしないか、あたりを探してみたが、見つかるわけもなく。
「ああ!あった!」という展開にならないかと期待しながらもそんなことは無く、
その日は別の宿に移動し眠りについた。

盗難翌日、ポリスレポート作成の為に警察へ

▼放浪610目 2015/8/9(日)
明るくなれば、きっと荷物も出てくるだろう。
そんな希望を持ちながら、警察署へ行く。

青年海外協力隊の人に付き添ってもらい(申し訳ない)、「ポリスレポート」を作成してもらった。
ひとまず、これがあれば海外旅行保険、携行品被害の申請ができる。

アムハラ語なので何が書かれているかわからない。
日付もアムハラ暦というのがあり、独自すぎてあっているかもわからない。(日本の元号も似たようなものか。)

着るものが皆無なので、街の小さなスーパーで、パンツ(25ブル)、靴下(20ブル)を購入する。
「荷物見つかったよ!」とすぐに連絡がくるさ。
まだ淡い期待を持ちながら、眠りについた。

首都アディスアベバで、荷物は戻らないと悟る

▼放浪611〜622日目 2015/8/10〜11(火)
翌日、私は後ろ髪を引かれるように、首都のアディスアベバへ向けて出発した。
フィノテセラムからデブレマルコスを経由し、首都のアディスアベバへ2日間かけて到着。

首都に派遣されている青年海外協力隊の施設にお邪魔し、洋服などを頂いたり。
一緒に韓国料理を食べて励ましてもらったり。
マルカート(マーケット)へ行き、カメラの充電器を購入したり。新しいカバンを買ったりと、忙しい日々を過ごした。

結局荷物は戻ってこないのか・・・と、ようやく未練を断ち切り、これからの旅と向き合う段階へ移行した。

エチオピア・荷物盗難事件を振り返る

という事で紹介させて頂きました、エチオピアでの荷物盗難事件。
今回の事件を受けて感じた事や反省などを振り返りたいと思います。

事件は突如として起こるもの

アフリカは治安がよくないと知ってたので、用心して旅をしているつもりでした。
しかし長い旅の疲れと慣れからの油断があった事は否めません。
たとえば、以下の対策をしていれば、防げたはずです。

・もう少し高いホテルに泊まれば良かった
・持参の南京錠で施錠すれば良かった
・盗難防止グッズ(パックセーフ)をカバンにつけておけば良かった

上記の対策をしたとしても、被害を受けるときは受けるものですが、
できる限りの対策をしたかったものです。

盗難による断捨離効果でスッキリ

盗まれたカバンの中には、10数キロの荷物が入っていました。
メインバッグが丸々失った時、もちろん喪失感はあったのですが、
荷物そんな無くても意外にいけるやん
という気持ちになったのです。

前にカメラの入ったサブバッグ。後ろに盗まれたメインバッグを抱えながら旅をしていた

旅を重ねて、気づけば必要以上に持ちすぎていた荷物。
「テント」「寝袋」「冬服」「夏服」「民族衣装」「非常食」など、あると安心だけど、絶対的にその時に必要なものではありませんでした。

積み上げたものが長く重くなるほどに、手放し辛くなるもの。
今回の盗難は、ある種の断捨離のような効果があり、縛られたものから解放されたような、
スッキリとした気持ちになったのです。

ものは失っても取り戻せる

失ったものはまた取り戻せるということ。
お金を失ったらまた稼げばいい。
物を失ったらまた買えば良い。
パスポートが盗まれたらまた発行すれば良い。

「物に執着するな」
という事を、今回の盗難事件で教えられた気がしたのです。

とはいえ、思い出の品、例えば1年分のデジカメのデータが失われたとしたら、
その喪失感がいかほどであるか、想像もつきません。

保険金がおりた(海外旅行保険は大事)

「お金や物に執着しない」と言った直後で恐縮ですが、
海外旅行保険に入っていたおかげで、11万2千円が口座に振り込まれました。

「リュック」「テント」「寝袋」「衣類」「パソコン」「iPhoneケーブル」など購入したレシートも無いし、
購入年月日があいまいなものまで、申請が受理されたのです。

私は年契約の海外旅行保険に入っていましたが、短期旅行(90日以内)であれば、
クレジットカード付帯の保険がオススメです。
入会金・年会費無料のエポスカードをおすすめします。
気になる人は以下を確認してください。
👉エポスカードの内容を見てみる

今回の事件の前にも、盗難事件がありましたが、それも保険金がおりています。
👉【悲報】スペインを海外旅行中に一眼レフカメラ(24万)盗難されて保険金17万得た話

保険金なんて、適用されることは無いだろうと思っていましたが大きな間違いでした。
みなさんも、海外旅行保険は入りましょう。

まとめ

以上で、エチオピアで起こった事件について終わります。
海外で起こったトラブルについては、以下の記事にまとめてあるので、
合わせてご覧ください。

👉【海外旅行のトラブル】盗難・遭難・失禁、世界放浪2年の悲惨な体験を集めてみた

以上、お読みいただきありがとうございました!

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