KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

房総半島カメラマン・ヒロタケンジ

ベトナムのホーチミンにてホアさんのバイクタクシーで観光を楽しむ

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約5分

▼ホーチミン 2013/12/28(土)~12/29(日)
ホーチミンの街並みはハノイの印象とあまり変わらず、違いと言えば気温くらいなものだろうか。
すぐにカンボジアへ行く予定だったが、せっかく来たので2泊する事にした。
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ご飯を食べに行こうと街を歩いていると、日本語で話しかけてくるおじさんが居た。

 「こんにちはー、日本人ー?」

日本語がうまい。うますぎる。
街をバイクで観光しないか、と言っている。バイクタクシーの勧誘だった。

私は街歩きは出来る限り歩くタイプで、バイタクはお金が掛かるのでいつも無視していたが、この人は饒舌でなかなか話がうまい。
名前をホアさんと名乗った。故・名古屋章さんを若くしたような感じだ。
私は以前居た街でぼったくりに会い、警戒している事やお金が無い事などを伝えた。

 ホアさん「じゃー、1時間20万ドンでいいよ!」

1時間で1000円か。高い。が、日本語がペラペラだし、話が通じる分信頼できそうな気がしてきた。

 ケンジ「んなら1時間で行ける範囲で観光をお願い出来ますか?」

ホアさんは了承し私はバイクの後ろにまたがり、ホーチミン観光をする事になった。
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ホアさんは42歳。日本料理屋が併設されたお店で料理人をやった事があり、そこで日本語を覚えたとの事。
このバイタク観光案内の仕事はバイトで、また料理人に戻るつもりだと言っていた。
子供も何人かおり、独身である私に「ええなんで?!その年で遅いよ~!」と嘆いていた。
そういわれても、どうにもならんのだ。
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ホアさんは地元の市場や、お寺などを案内してくれた。
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ベトナムのお寺

コーヒーは好きか?との事で小さなコーヒー屋も案内してくれた。
多分ホアさんの身内のお店だろう。少し高いと感じたが最高級品と銘打っていたコーヒー豆を40万ドン(2000円)で買ってしまった。
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夜のお店もどうか?ベトナムは日本と違うよ~?と言われ
 ケンジ「うーん。僕は薬も酒もたばこもやらない、女も買わないつまらない男なんですよ。」

 ホアさん「女買わないの?!なんでやねぇーん!つまんないね~!」

 ケンジ「いやいや、こうやってホアさんと観光している今、めっちゃ楽しいけどね!」

めっちゃでは無いが、楽しいのは事実だった。
ホアさんは手帳を見せ、さらにしつこく夜のお店の勧誘を始めた。なかなかの粘着質だ。
手帳には日本人が書いたとおぼしき感想がびっしり書かれていた。

 ”ホアさんが安くしてくれた○っぱいパブ最高でした!”
 ”ホアさんが超いいお店を紹介してくれました、安心です!”
 ”ホアさんめっちゃ良い人です!!”大満足です!”

など他にも色々紹介出来ない内容の事が書かれていた。
日本人に感想を書かせて、信頼を得る営業っぷり、絶対アルバイトじゃないだろう。
もう風俗なんて行かないから、と言っていると観光の時間がもう2時間程経過している事に気づいた。

 ケンジ「ホアさん、もう時間だからここでいいよ。」

 ホアさん「ああ、OK。11時から3時間だから60万ドンね。わかる?」

60万ドンか。1時間で済む観光って言ったけどちゃんと伝わって無かったんだな。
しかもお昼休憩も混みで3時間か・・・。高いな。
まー親切にしてくれたし、良いかと思い60万ドン(約3000円)を支払った。

 

帰り際、ホアさんは私にもノートに感想を書いてと言ってきた。
3行程書いて手帳を渡した。

 ホアさん「なんでぇー、もっと色々書いてよー!ホアさんは親切だとか、ホアさんは色んな情報を教えてくれたとこさー!」

仕方なく、更に5行程感想を追加して書いたが、まだ足り無いらしい。

 ホアさん「もっとあるじゃん~!ホアさんは犯罪についてアドバイスしてくれました!とか、ボッタクリはしませんとかさー!」

あああ、うぜぇ!
私はもう面倒になり、適当に感想を殴り書きして手帳を返した。

 ケンジ「ホアさん!カームオン!(さよならー!)」

私は満面の笑みで、しかし心はどっと疲れながらホテルへ帰って行った。
嗚呼、もうベトナムを離れよう。

 

▼カンボジアへ 12/30(月)
ホーチミンで泊まったゲストハウスはドミトリーで、美形のドイツ人の女性の親子と、軍人のようなフランス人男性が居た。
英語の出来ない私は、超緊張しながら話しかけた。

 ケンジ「ウェ・・Where are you from?」

以降の会話が続かない。
英語で様々情報をやりとりしたい。しかし言葉が出ない。もどかしい。これは勉強しなければだ。
基本的な話が出来なければ、そこから広がる情報や出会いを無くしている事と同じな気がする。

いや、話が出来なくても話しかける勢いが足りない気がする。
そうだパッションが足りない!あと修行が足りない。
まだまだだ!

そんな事を考えながら、カンボジアのプノンペン行きのバスへ乗り込んだ。
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つづく

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