▼放浪41日目2014/1/17(金)
夕方16時、プノンペンから8時間程バスに揺られ、「クラチエ」にたどり着いた。
街には大きなメコン川が流れ、涼しい風が吹きゆったりとした時間が流れていた。いい感じだ。
私は事前に調べていた、安宿へチェックインした。トイレとシャワーは共同だが部屋も広くとても快適である。
窓からは川を眺める事が出来て、素晴らしいゲストハウスだ。
※宿情報と予約はこちら→「Silver Dolphin Guesthouse & Restaurant」
食事を済ませ部屋へ戻ろうとすると、ソファでパソコンに向かって日本語を話しているカンボジア人が居た。ガールフレンドと話しているという。なに、しかも日本人のガールフレンドだとの事。
横からパソコンを覗くと、たしかに日本の女性とテレビ電話をしていた。
私も参加する事にした。
ケンジ「こ、こんばんわ~」
画面の向こうに居る女性はユイさん。
兵庫県在住のユイさんは、数年前にクラチエに訪れ、カンボジア人のチャントレアと出会い、なんとお付き合いしているとの事。
旅の話やカンボジアの事など色んな話をした。
人生とは本当に自分の自由に生きて良いのだ、色んな可能性に満ちているのだと思わせてくれました。
私も今のところ日本人の異性しか意識していないが、これはもう未来はどうなるかわからんものである。
そんな気づきを、ありがとうございます。
クラチエ散策・自転車で湖へ北へ
▼放浪42日目2014/1/18(土)
グーグルマップを見ると宿の東側に大きな湖が存在しているのが気になっていたので、自転車で行ってみる事にした。
国道を南へ真っ直ぐ行くと空き地に観覧車が見えた。これは噂に聞いた「移動式遊園地」だろうか。
メリーゴーランドも奥に見えた。すべてが少しミニサイズである。
数年前にカンボジアの移動式遊園地で、日本人の死亡事故があったというニュースを見た。
全ての行動は自己責任ではあるが、自分に何かあって迷惑が掛かるのは家族や友人達だという事で、自分は一人であって一人ではないという事を肝に銘じて旅を続けなければならない。
だから、こんな遊園地で私は遊ばない。
南へ走る国道から東へ折れた道をしばらく行くと、木々が無くなり開けた空間に出た。
だだっぴろい農場のようであった。
このような風景は日本にどこにでもあるかもしれないが、東京のど真ん中で生まれた私には、新鮮な喜びを与えてくれる。
湖というよりも湿地帯のような場所で、そこかしこに川とも池とも湖ともつかない場所が広がっていた。
湖を後にし、次は街の中心部より北へ自転車を走らせた。
道の脇には木造の高床式の建物がそこかしこに建っていた。
中国、ベトナム、カンボジアでは道端で売られている焼きトウモロコシを多く見たが、これまで買って食べるには至っていなかった。
車通りの激しい路上に売っているので排ガスとか土埃とかすごいだろうなーと、小さな事を気にしたのも食べなかった理由にあった。
見ると近所の子供が買って食べているので、私もチャレンジしてみる事にした。
おばちゃん値段を聞いてみる。
ケンジ「ポンマーン?(いくら?)」
おばちゃん「ムオイ ポアン」
ムオイは「1」を意味しポアンは「千桁」を意味していた。
1000リエル(約25円)だ。安い。
おばちゃんは、焼いたトウモロコシを透明なタレにつけてビニール袋に入れて渡してくれた。
トウモロコシをかじると、香ばしい匂いと共に甘い汁が口の中で広がった。
表面の透明なタレが甘辛でこれにも旨みがあり飽きさせない味になっていた。
黙々と食べていると子供達がわんさか集まってきたので、新しいクメール語を試してみた。
ケンジ「タウ、ネアック、ミアン、アーユ、ポンマーン、チナム(年齢はいくつですか?)」
子供A「ドップ、ブォン(14歳)」
子供B「ドップ、ムォイ(11歳)」
ドップは「十桁」を意味してしてブォンは「4」、ムォイは「1」を表している。
素晴らしい。通じた。そして理解出来た!
ケンジ「クニョム、アーユ、サームセップ、バイ、チナム(僕は33ちゃいです!)」
皆笑顔で、少しではあるが街の人と交流が出来たことに満足し、私はその場所を後にした。
クラチエ観光・カワイルカを見に
▼放浪43日目2014/1/19(日)
クラチエ初日に知り合ったチャントレアとイルカを見に行く予定であったが
バイクが故障したとの事で急遽その友人、ウォさんが連れ行ってくれる事となった。
街の中心地から北へバイクで30分程、沢山のボートが停留している場所についた。
チケット売り場があり、ボート代の9ドル(3人以上は7ドル)を支払った。
ボートに乗り込み1時間程イルカを鑑賞する。
イルカははじめまったく姿を現さなかった。
周りのボートに乗る欧米人を見ると何も見えない川にカメラを向けている。
何をしているだろうと思っていると、背後から水音が聞こえた。
振り向くとイルカの背中が一瞬見えた。
そうか、理解できた。
イルカは息継ぎをする度に、水上に上がってくる。
その一瞬の姿を撮らえるべく、欧米人はカメラを構えていたのだ。
私も同じようにカメラを構えるが、イルカは全く出てこない。
腕が疲れて下げると、その瞬間水音と共にイルカは姿を現す。
咄嗟に構えてシャッターを押すと、もう間に合わない。
難易度の高いモグラ叩きのようなものだった。
船頭のおっちゃんも「ルック!」と言って指を差してくれるが、
言ってから見ても遅いので既にイルカの姿はない。
しかし、根気の強い私は絶対に捉えてやるという気持ちが入っていた。
そしてなんとかイルカのお顔を拝見する写真をおさめる事が出来た。
100枚程のうち5枚程ハッキリとした写真が撮れた。
「かわいい!」
肉眼では一瞬すぎて見えなかったが、写真で確認する事が出来、私のココロは満足した。
クラチエ散策・自転車でブラブラ2
▼放浪44日目2014/1/20(月)
この日はまたしても自転車でブラブラした。
とにかく南へ。
北部の街ストゥントレンへ
▼放浪45日目 2014/1/21(火)
クラチエに別れを告げて、次の街ストゥントレンへ移動する。
クラチエからメコン川沿いを更に北へ向かい、ストゥントレンという街に降り立った。
特に川以外何もない街であったが、欧米人がそこかしこに居て観光地化までは行かないが、のんびりするには良さそうな街だった。
「LYLY GUEST HOUSE」に7ドルにチェックインした。値段交渉したが叶わなず。
ストゥントレン・自転車でブラブラ
▼放浪46日目 2014/1/22(水)
ストゥントレンの街は、特別何がある訳でも無かった。
強いて言えばメコン川であるが、散々見てきたので特に思う事はない。
今日でカンボジアの旅は最後となった。
ありがとうカンボジア!優しくしてくれた事、忘れませんカンボジア。
明日は4か国目、ラオスへ向けて!
つづく