世界放浪2年の序盤。
私は東南アジアのラオス「シーパンドン」に滞在していた。
あまりにも楽園に違和感をおぼえてしまった私は、同時に体調を崩してしまう。
ほとんど寝込んいた中で、少しずつ体調を取り戻しつつあった私は、ふらふらになりながら
シーパンドンの観光をしてみた。
ふらふらの体調でシーパンドンを観光
▼放浪49日目 2014/1/25(土)
朝起きてみると昨日の体の痛みは軽くなっていた。
立ち上がると少し眩暈がしたが、外へ出れない事は無かった。
よし出かけてみよう。
軽い食事を済ませ何気なく外を眺めていると、いつかのスコットランド人がいた。
寝ている犬に水を数滴垂らし、まじないのような事をしていた。
全く奇妙な男である。
シーパンドン観光「コーンパーソーイの滝」
自転車を10,000キープ(127円)でレンタルし「コーンパーソーイの滝」へ向かった。
途中子供達が笑顔を向けてきたのでまた、ラオス語で名前を言い合い交流などをした。
聞いておきながら名前を5秒で忘れてしまうのが私の悪い所である。
ワイワイしていると、フランス人の老夫婦に声をかけられ写真を撮ってあげるよ、とのお言葉に甘える事にした。
ハイ、チーズ的なのは無いし、私は下を向いてるし、グダグダ写真だったがまぁこれも有りだなと自転車を進める。
こんな場所で育ったらどんな自分になっていたのだろうと想像してみるが、まあ今の自分で十分満足かな、と思いなおす。
そうか、これがコーンパーソーイの滝か。
なるほどと思い、その場を後にした。
シーパンドン観光・カワイルカの居る「バーンハーンコーン」
私の泊まっている宿は島の北側にあるので、このまま南へ行き、ぐるりと島を周遊しようと考えていた。
ここで、また気分が悪くなってきていた。
胃のあたりが少し膨張した感覚があり、眩暈と少しの吐き気があった。
このままでは厳しいので宿に戻ろうとしたが、せっかく自転車のレンタルでお金を払ったのだからという卑しい思いがそれを止めた。
そのまま南へ自転車を走らせた。
道は土の中に石の頭が見え隠れしデコボコしており、自転車では走りずらい事この上なかった。
さらに私のかばんはレンズ2本とカメラ一台、水1リットルが入っており、かなりの重さであった。
吐き気と眩暈と疲れと重さに耐えながら自転車を漕いだ。
途中途中で座り休憩しながら、写真を撮りながら、緑や川に癒されながら、さらに自転車を漕ぐ。
島の南東にある、バーンハーンコーンにたどり着いた。
ここはイルカが見えるスポットで船着き場となっていた。
川イルカがここでも見れる。が、カンボジアで見たので舟に乗ることはなかった。
シーパンドン観光・夕暮れを散歩
午後3時、島を周遊しやっとの思いで宿へ帰った。
すぐベッドへ行こうとしたが、宿はバンガローの作りで外にはハンモックが設置してある。
ここに寝る事にした。
身体を横たえようと足を乗せると、バランスを崩し不意にハンモックがグルっと反転して体が地面に叩きつけられる。
「フッ、これはハンモックあるあるだな」
と思いながら、2度目の挑戦でしっかりと体を収める事が出来た。
ハンモックは背骨が痛くなるようなイメージがあり体に無理をさせるのではと思っていたが、
入ってみると思いのほか気持ちが良く、心地よい風と共にすぐに眠りに落ちた。
夕方5時、体調も良くなってきて食事へ外へ出た。
ドンデットは何も無いと言われるが、宿も沢山あり食事の場所も沢山ありビーチもあり、美しい夕日も見れる。
のんびりと1週間は滞在出来る場所はではないだろうか。
シーパンドン観光・ソンパミットの滝へ
▼放浪50日目 2014/1/26(日)
朝目覚めるも、絶好調ではないが、絶不調でもないので出かける事にした。
ソンパミットの滝にたどり着いた。ちなみに有料である。ドンコン島と共通券で25000キープ(318円)
ビーチの手前には爆音の鳴り響くバーのようなレストレンがあり、そこで食事をとることにした。
ラオスの食事が合わないと考え、メニューにスパゲティがあり注文した。
それは焼きそばのようなスパゲティであった。
人参は固く、玉ねぎは半生で鼻につんざく辛みが残っていた。
すると次第に気分が悪くなってきた。
悪くなる一方の体調
コカコーラでなんとか胃に流し込み、席を離れるが眩暈と吐き気で長く歩くことが出来なかった。
途中ベンチで休憩しながら1時間程かけて宿にたどり着いた。
ハンモックで休みなんとか気分が落ち着く。
今日は何も食べないと心に決めた。
明日、ドンコン島から隣のドンデット島へ宿を変えよう。
体調を変えるには環境を変えてみる必要があるのかもしれない。