中国を2ヶ月旅をしている中で、中国人にオススメの観光地を聞くと「ザンジャージエ!(張家界)」と複数の回答を得た。
在住の日本人留学生の友人に聞くと、そこは他に無い美しい観光地であるとの事。
中国南部に居た私は、遠回りしながらも列車で時間をかけて移動して訪れた。
そこは映画アバターのモデルとなった、確かな絶景を見ることが出来た。
・本記事は、2014年6月に旅した情報を元に作成しています
貴陽から張家界へ移動
▼放浪181日目 2014/6/6(金)
昨日の夜に泊まった貴陽の安宿から駅まで歩いた朝。列車で張家界(ザンジャージィ)へ向かった。(貴陽→張家界まで、166元 約2,770円)
夜中に大きな荷物で土地勘の無い街を一人で歩くのは危険だ。
そう判断した私はタクシーに乗る事にした。
15元(250円)で宿まで運んでもらうことにした。
張家界で宿泊したユースホステル
泊まった宿は「張家界中天国際ユースホステル」。一泊45元。
中国のユースホステルはどれも清潔で広く、クオリティが高い。
ここの共有スペースでずっと過ごして居たいと思う程だ。
宿情報と予約はこちら→「張家界中天国際ユースホステル(Booking.com)」
世界遺産観光地「武陵源」へ
▼放浪182日目 2014/6/7(土)
私が宿泊している街「張家界」。
ここから北にバスで30分~1時間、「武陵源」と言われる観光地がある。
SF映画の「アバター」に出て来るパンドラの星のモデルと言われる、石の森の景観を見る事が出来る。
参考画像:
武陵源の中は一日で回るには厳しい程広い。
その中でも街から程近い「黄石寒景区」へバスで移動した。片道12元。
宿から駅まで2元。駅から
1時間もしないうちに到着し、バスを降りるともう目の前に奇岩が見えていた。
バスの着いたこの場所に入場ゲートがあり、お金を支払う。
3日間有効券が、245元(4080円)する。
あまりの値段の高さに驚いた。
しかしここまで来て引き返す訳にはいかんので、大人しく払う事にした。
ああ、どうにでもなれだ。
入場カードが発行され一人一人指紋が登録される。
他人への譲渡が出来ない仕組みのようだ。
曇っているが迫力はある。しかしまだアバター感は無い。
アバター感40%程だろうか。
どうやらこの辺が山のピークのようで何カ所か展望台のような場所が設置してあった。
たしかに迫力が凄い。
しかし、まだぼんやりとしていて心に訴えかけるものが無い。
次の景観スポットへ移動すると、何度か挨拶をしていた二人組の中国人女性に道を聞かれた。
しかし何を言っているかわからなかった。
「ウォーティンブートン(言葉はわからないんだ)」
「ウォースージーベンレン(僕は日本人なんだ)」
と答えると、おおー日本人かーと面白がってくれたようで、数少ない英語と中国語でなんとなく会話しながら一緒に観光する事になった。
そして更に同じように観光していた中国人青年も合流し4人で観光する事となった。
一人で旅をするのも楽しいが、皆でワイワイしながら旅をするのも楽しいものだ。
旅は道連れ世は情け。
旅のお供がいると、一緒に写真を撮ってくれるのが有り難い。
そして皆を撮るのも楽しい。
明日も一緒に観光しよう、という話になり時間と約束を決めて、この日は別れた。
夜、宿で日本人らしき男性と会った。
彼、ヒロキ君も旅人で世界一周中のようだ。上海からスタートして数か月中国を旅している。
日本人と会うのは私が初めてらしい。
彼も誘い、明日一緒に観光へ行く事になった。
武陵源北部の「天子山」へ
▼放浪183日目 2014/6/8(日)
この日は、武陵源の北にある天子山を目指す。
昨日出会った、中国人女性二人と中国人青年と、ヒロキ君と9時に待ち合わせをした。
このゲート場入り口から、遠くにエレベーターが見えた。
どうやら景観スポットへ行くにはこれに乗る必要があるようだ。
驚くことに昨日払った入場料とは別に、エレベーターに乗るお金が必要らしい。114元(1900円)。
なんてがめついのだろうか。
そこからの景色もたしかに素晴らしいとは思う。がまだ期待値を上回らない。
アバター感60%と言った感じだろうか。
ご飯代を出そうとしたところ、既にお会計が済んでいた。
そんな馬鹿な!いやいや、出す出す!と言ったが、「要らない要らない」と押し切られてしまった。
中国では日本のように割り勘の習慣は無く、年上の人間が払う事が多いらしい。
私は一番年上なのにご馳走になってしまった。なんて不甲斐ない私であろうか。
帰りは山を下りるのに、ロープウェイを使わなければならない。
ここでも乗車券を徴収される。67元(1111円)。
金の亡者か。
ロープのつなぎ目で、”ガタン”と乗り物が揺れると、皆でキャッキャッした。
ヒロキ君、ホアンちゃん、リュウちゃん、ファン君、とても楽しい時間をありがとう。
彼らに別れを告げ、小雨の降る中街に戻り翌日私はここを離れる事にした。
武陵源を見る為に、一日以上かけて移動して観光した訳だが、それに見合う迫力の景色は見れた気がする。
入場料もかなり高かったが、絶景を見れたことと現地の中国人の若者達と交流できたのは、変えがたい思い出になった。
こうして人生は一期一会を繰り返していくのか。
翌日、私は次の街広州への列車に乗り込んだ。
つづく
武陵源の観光で使った費用
おわりに、武陵源の観光で使った費用をまとめてみた。
ツアーを組まずに、3拍4日の日程で1万3千円ほどで観光する事ができる。
上記は、日本からの飛行機代を含みません。
以下のサイトで確認すると、Peachやジェットスターから、片道¥35,000からチケットを販売していました。以下で検索してみてください。
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