KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

房総半島カメラマン・ヒロタケンジ

【カシュガル(喀什)観光】情緒豊かなシルクロードの旧市街に魅了される

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約6分

世界放浪2年・31カ国の旅の中で、お気に入りの街というと数えるほどしか無い。
ラオスのノーキャウや、エジプトのダハブ、そしてこのカシュガルもその一つ。

イスラム教の文化が色濃い街並みや人々は、町歩きをしているだけで何とも旅情をそそる街並。
ここに思わず1週間も滞在してしまった。

そんな思い出深い、渋いカシュガルの旅行記です。
(*2014年7月に滞在した情報をもとに作成しています)

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カシュガルの安宿

▼放浪218日目 2014/7/13(土)
ウイグル自治区の烏魯木斉(ウルムチ)から夜行バスで約24時間。
喀什(カシュガル) に到着した。
カシュガルmap

宿泊した宿は、喀什老城青年旅舎(カシュガル オールド タウン ユース ホステル)
ウルムチで会ったノグチ君とツインルームをシェアして一人一泊45元。
広い中庭と共に居心地の良い場所であった。おすすめの宿である。
※宿情報と予約はこちら→「カシュガル オールド タウン ユース ホステル(Kashgar Old Town Youth Hostel)

出典:Booking.com

ここでは意外にも沢山の日本人と出会う事が出来た。
アフガニスタンから来た人。パキスタンへ行く人。キルギスから来た人。
想像もつかないような場所から来た旅人が多く集まり、友人が出来た。
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夜少し街を歩こうと外に出ると、まだ外がとても明るい。夜九時なのに。
いやこれは夜では無い。
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中国は広大な大地であるにも関わらず、全大陸の時間が北京時間である為、西側で歪みが出てこんなにも明るい。
とはいえどうやらウイグル時間というのも非公式で独自にあるらしく、マイナス2時間を基準に生活しているらしい。

23時~0時でようやく真っ暗になり、ホテルに戻った。
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カシュガル観光-旧市街1

▼放浪219日目 2014/7/14(日)
外へ出ると道で子供達が遊んでいた。

「ヤフシムシズ!(こんにちわ!)」

覚えたてのウイグル語を使ってカメラを向けると、笑顔で答えてくれた。
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カシュガルの魅力はなんといっても旧市街にある。
宿は旧市街の中心にあるため、すぐに雰囲気の良い街並みを見る事が出来た。
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宿から北東にある、別の旧市街へ向かった。
廃墟のような、ただならぬ雰囲気が漂っている。
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入り口を探して中へ入ってみると、英語の看板があり観光スポットである事がわかった。
土色の世界でなかなか落ち着く街並みだ。
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人通りが少なく、ゴーストタウンのようだ。
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車の音は無く静かで、タイムスリップしたような気持ちになる。
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開けた場所に出ると、観覧車と高いビル群が見えて一気に冷めた。
この旧市街も壊され再開発されていくのだろうか。
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町の看板はアラビア文字のウイグル語が目立っている。
人々の顔立ちも目と鼻がクッキリとして彫りが深く、もはや中国では無い。

それもそのはず、ここには「東トルキスタン」という国があったようなのだ。
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現在は新疆(シンジャン)という地区として中国政府が統治している。
チベットと同様に色々思うところはあるが、私は知識不足なのでこの辺の発言は控えよう。

街は綺麗になり交通網も整備され利便性も向上しているのだろうが、
ウイグル族の文化や言葉、古い街並みなどは残して貰いたいものだ。
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カシュガル観光-ナイトマーケット

夜、宿で会った旅仲間とナイトマーケットへ。
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ウイグル自治区に来ると、羊肉が目立つようになってきていた。
イスラム圏では良く食べるようで、鼻に抜ける臭みがある。
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ラグ麺は安定した旨さを誇る。
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串焼きは恐らく冷凍などされていないのか、新鮮で味に深みがある。ような気がする。
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たった3元(48円)で切ったメロンを食べる事が出来る。安く、そして鬼のように旨い。
日本では入院した時くらいしか食べられないはずだ。
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カシュガルでの食事

▼放浪220日目 2014/7/15(月)
朝、宿の部屋はツイン布団でノグチ君と並べて寝ている。

彼は寝る時に足を投げ出すようにして私の領域に侵入してくる。
わざとでは無いとの事だが、いやはや困ったものだ。
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昼、中国を出たらもう食べられないかもしれない、西紅柿炒蛋(シーホンシーチャオタン)とチャーハンを食べた。
うまい食事は人を幸せにしてくれる。
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この日はノグチ君と買い物と散歩がてら街へ出る事に。
やはり旧市街の雰囲気は良い。映画のワンシーンのようだ。
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ところが少し大通りを出ると、都会的な街並が現れてしまう。
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そしてデパートのような建物を登ると、アイスクリーム屋さんがありこれを食す。
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夜はまたバザールへ繰り出し、杏ジュースを10倍薄めたような飲み物を飲む。
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今度はアセロラ色の梅っぽいジュースを10倍薄めたような飲み物を飲む。
水の味しかしない。
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カシュガル観光-旧市街2とバザール

▼放浪221日目 2014/7/16(火)
本当はもっと早くにカシュガルを離れるつもりだったが、宿と共になんとも居心地が良い街だ。
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この時期はウイグル人と中国人との衝突が多く危険だと思われていたが、入ってみると平和な街並みが広がっていた。
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“人間以外は何でも売っている” と言われているバザールは活気に満ちていた。
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気が付くとまた旧市街へ足を運んでいた。
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歩けば歩く程に味わい深い街、カシュガル。
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もう一泊してみても良いだろうと思えてきた。
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夜ともなれば、行く所はナイトバザールしかない。
ここも活気があり素晴らしい。
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小麦粉を練って固めて煮込んだ食べ物は、あまり美味しいものでは無かった。
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コラーゲンたっぷりの羊の骨付き肉を食べた。
羊の臭みを10倍に凝縮したその肉は、一口で激しい拒絶反応を起こさせるものだった。
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口直しに串焼き肉と、安くて旨いメロンを食べて晩御飯を終えた。
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カシュガル観光-旧市街3 石を投げてくる少女

▼放浪222日目 2014/7/17(水)
お昼。リュウタロー君、ノグチ君、トダちゃんと中華料理を食べに。
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その足でまたしても旧市街へ。
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今回は今までの旧市街散歩と違って、子供達と沢山触れ合う事が出来た。
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やはり何度来ても味わい深い、旧市街。
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迷路のように張り巡らされた路地。
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石を投げてくる女の子。
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たっぷりと水を含ませた枕を投げてきた女の子。
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ムチで襲い掛かってくる女の子。
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様々な表情を見せてくれるカシュガル。
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派手な見どころの無い街ではあるが、シルクロードをイメージさせる雰囲気がたまらない。
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また滞在したいと思える街となった。
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この日で長かった2か月の中国を終え、翌日にはキルギスへ入国する。
次回、中央アジア編スタート。

中国編 完

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コメント一覧

  • Comments ( 6 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. hirokenji氏の使っている単焦点レンズについて知りたいです。
    135ミリのが多いですか?

    • うーん。写真によってまちまちですね。どれが多いかと言われると、まんべんなくな感じがしまして・・。

  2. 蹴ってたのはわざとじゃないんで笑
    心の広いけんじさんなら許してくれますよね^^

    • ああ!見てたのねw
      見られてないと思ったのに!

      はい、勿論気にしていませんよ!広い田んぼのような男ですから。

      • 広いのか狭いのか分からない表現っすね笑
        続き楽しみにしてますよん^^

        • 確かにw
          おれもケンジくんのブログちょいちょい覗いてますが、全然更新してないですね。
          続き楽しみにしてますよん!