KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

房総半島カメラマン・ヒロタケンジ

キルギス・首都ビシュケク イランビザ申請から取得まで28日もかかって待ちくたびれる

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約6分

▼放浪247日目 2014/8/11(月)
馬に乗ったり遊牧民の住居ユルタで食事をしたりと、コチコルというキルギスの田舎を満喫した(※前回の記事)私は今日の朝、首都のビシュケクへ戻る事にした。
3週間前に申請したイランビザ取得に必要な招待状が来ているかを確認するためにわざわざ戻ったのだ。(イランビザ申請時の記事→「【放浪225~228日-キルギス】ビシュケクの日々(1)とVISA申請

 
ところが宿に戻り携帯を確認してもメールは来ていなかった。
おかしいなと思い旅行会社へ直接出向いたが、
「まだ来てないわ」
「大使館からの返答が来ないの。」
「来てないはあなただけじゃないわ。」
と受付の美しすぎる金髪のロシア人女性は、丁寧な英語で説明してくれた。

もうイランは諦めて、カザフスタンからカスピ海を渡りアゼルバイジャンのルートへ行くか・・・と模索し始めていた。
 

▼放浪248日目 2014/8/12(火)
再度旅行会社へ足を運ぶも、美しすぎるロシア人の返答は昨日と同じ「ニエット」だった。

仕方なく街をブラブラとし、肉汁の多いクオリティの高いハンバーグを食べる。
キルギスのハンバーガーは大好きだ。
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キルギスJOCV隊員お勧めのクレープをなんとか探しあて食す。
(それはふんわりと、モッチリとして、やさしい甘さだった)
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そして宿へと帰った。
一体イランのVISAはいつ発行されるのだろうか。
 

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ロシア語の勉強

▼放浪249日目 2014/8/13(水)
ついに旅行会社から招待状が届いたわよ、という内容のメールを受信した。
喜び勇んでイランの大使館へ行くと、受付窓口の女性は「まだ来てないわ」との返答だった。
「な、な!?」

イランの本国からはOKが出たようだが、在キルギスイラン大使館への通知(FAX?)がまだきていない様子だった。
明日か明後日電話で確認してとの事で、そうか、まだなのか。と、時間をつぶすべくまた街へ繰り出した。

特に行く場所も無いので、日本センターへ寄ってみる。(3、4回目)
ここは日本語書籍がとても充実している。
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旅の楽しみの一つに現地人との交流があり、現地語を少しでも使うとグッと距離が縮み、旅もスムーズになる。
そのキルギス語を少しでも覚えようとしたが、その本は貸出中だったので代わりにロシア語の本を借りた。
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この時頑張って勉強していたが結局数か月経ち覚えているロシア語と言えば、
「ゥズドラーヅヴィチェ(こんにちは)」
「ハラショー!(いいね)」
「シトー エータ? (これなに?)」
「ヤーネ ガバリュー パルースキー (ロシア語わかりまへん!)」

こんなところだろうか。
ロシア語は巻き舌を使う感じがとても楽しい。

中央アジア諸国はロシア語が公用語なので、少しでも覚えておくと広く役に立つだろう。
 

いつイランビザは発行されるのか

▼放浪250日目 2014/8/14(木)
朝、イラン大使館へ確認の電話をいれる。まだ来ていない。また明日だ。

思えば英語で電話をしたのは、これが生まれてはじめてであった。
香港からスタートして9か月程経ち、気付けばごく簡単な英語のやりとりならば出来るようになっていたのだ。
9か月前の自分から比較したら随分とした進歩であると、自分で自分を褒めてあげたい。誰も褒めないから。

電話を切り終わった時、そんな感慨に浸ったのがこの日であった。
 

夜には南旅館のシェフ、F氏お勧めベシュバルマク屋(キルギス伝統料理)さんへ行った。
羊肉を使う事が多いらしいが、ここのお店は馬肉を使うらしく、そして旨いらしい。

実際に食べてみると、はじめの5口程は美味しいと感じたが、
それ以降は馬の臭みが気になってしまい、なんだか美味しいと思う事が出来なかった。
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▼放浪251日目 2014/8/15(金)
イラン大使館へ電話するも、まだ無いとの返答であった。
英文で来たメールの内容をよく見ると、「3営業日後に承認されるのでイラン大使館へ確認してください。」と書かれていた。
つまり土日を挟み、4日後の火曜日には承認されるという事なのだろう。

メールをしっかり読んでおけば毎日確認する事も無かったかもしれない。
ま、いっか。
 

南旅館での平和な日々

▼放浪252日目 2014/8/16(土)
今日と明日は、イラン大使館は休みなので電話しても仕方がない。
何をするか。

宿泊している南旅館、近所のスーパーでケーキを購入する。
キルギスのケーキは安くてちゃんと美味しい。
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昼はアメリカ映画「インソムニア」を鑑賞。
些細な嘘を取り繕うが為に大きな嘘をつき、大きな過ちを引き起こしてしまうという内容だ。
日ごろから小さな嘘もつくべきではない。
アルパチーノの戸惑いや葛藤、不眠症っぷりの演技が光り、白夜を描いたアラスカ州にも興味が湧いた作品であった。
星4つ ★★★★☆
 

▼放浪253日目 2014/8/17(日)
や、やることが無い・・・。
そうだ英語の勉強をしようと、映画「フォレストガンプ ~一期一会~」の英語版を見る。
冒頭から一つ一つ英語のセリフを聞き取り、自分で日本語訳を考えるという勉強法だ。

ところがわからない単語が多く、一回一回止めては調べてを繰り返すので全然前に進まない。
1時間程でなんだか気力がなくなり、映画の冒頭の10分程度しか進まなかった。
なんと集中力の続かない人間だろうか。
でも、いつかハリウッド映画を日本語字幕なしで見れるようになるのが、私の目標だ。(遠い目)

夜は宿に住んでいるシェフのF氏がリクエストに答えてくれて、レバー丼を作ってくれた。
とろけるような旨さだ。
毎日安価で美味しいご飯をお腹一杯食べれるので毎日幸せだ。
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イランビザ招待状が発行されない

▼放浪254日目 2014/8/18(月)
月曜日になった。イラン大使館は開いている。
が、どうせ今日もダメだろうと思いながら行くと、案の定ダメであった。

このイラン大使館へは宿から歩いて1時間程かかるのだが、写真を撮りながら散歩気分の鼻歌混じりで行かないと、こんな無駄足やってられない。
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もう明日になっても発行されなければ、いよいよイラン行きを諦めようと心に決めた。
 

▼放浪255日目 2014/8/19(火)
朝、大使館へ電話すると、なんと招待状が届いているとの事。
諦めかけていた矢先、喜び勇んでイラン大使館へ出向いた。
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窓口で変な用紙を貰い、これを歩いて5分程の銀行へ出してお金を払えとの事らしい。
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50ユーロを銀行で支払い、レシートを大使館へ持っていくと了承された。
パスポートを預け、明日また取りに来いとの事だった。

また明日か。。いつまでかかるのだ・・。
 

ようやくイランビザを取得

▼放浪256日目 2014/8/20(水)
ついにイランVISAが発行された。

旅行会社に申請してからVISAが発行されるまで28日も掛かった。
長かった。

明日から何の心配もなく、自由にキルギスの観光が出来る。
しかし、イランVISAの申請は出来てもこの先のウズベキスタンで申請予定のトルクメニスタンのVISAが取れるかは不明だ。
とはいえ、ここイランでのVISA取り合戦の山場をクリアをした私は、明日悠々とナリンという田舎街へ向かう事にした。

つづく

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