KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

房総半島カメラマン・ヒロタケンジ

【ヴェリコタルノヴォ観光】中世の美しい迷路な街並みと居心地の良いホステル

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約7分


世界放浪2年の中盤で訪れた、東欧ブルガリアの古都「ヴェリコタルノヴォ」。
宿で出会った旅人と、UFOツアー(バズルジャ)や、ツァレヴェッツ要塞を訪れた時の旅行記です。

これぞ中世と思わせる街並みと、のどかな風景。
山間に流れる川や、居心地の良いゲストハウス。

いい町の条件を満たした、ヴェリコタルノヴォの観光情報を書きました。

ブルガリア全体の観光については、以下のまとめ記事をご覧ください。
>>ブルガリア観光13日間の費用(物価)や宿情報・絶景廃墟と美しい古都

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ヴェリコタルノヴォの安宿「HOSTEL MOSTEL」

▼放浪342日目 2014/11/14(金)
いまひとつぱっとしなかったブルガリアの首都ソフィアを出発し、次の街「ヴェリコタルノヴォ」に到着した。運賃は22レヴ(約1600円)
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バス停から1時間ほど歩き、旅人にとっての定番宿の「HOSTEL MOSTEL」にチェックイン。
首都のソフィアで泊まった宿と同じ系列のホステルだ。
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受付で対応してくれたブルガリア人の女性は、英語でたどたどしく話す私に笑顔でゆっくりと話しをしてくれ、優しく明るい素敵な女性だった。

宿の雰囲気も温かく、家具や調度品もこだわっているようで洒落ている。居心地が良く、気付くとここに一週間も滞在してしまった。
とてもオススメの宿である。※宿情報と予約はこちら→「Hostel Mostel(Booking.com)
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ヴェリコタルノヴォ観光・中世の雰囲気漂う街並み

▼放浪343日目 2014/11/15(土)
この町に長期で滞在してしまった理由は、居心地の良かった宿の他にもう一つ、街の美しさにあった。
風情のある石畳の道が続き、細い路地の坂や階段が多く、ちょっとした迷路のようになっている。
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見方を変えれば廃れた田舎町と言えるような景色もあるが、私はそんな街が好きだ。
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日本に例えるならば「尾道」のような風情。故郷に帰ったような、ほっとする雰囲気がある。
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街には3つの丘と、穏やかな川がある。
歩いていると勾配のきつい坂が多く、散歩はそれなりに体力がいるだろう。

丘の上へ登れば、程良い大きさの街並みが一望できる。
手前には「ヤントラ川」。奥には「ツァレヴェッツの丘の城跡」が見える。
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ヴェリコタルノヴォは、昔あったブルガリア王国の首都だった場所。
この風情は積み重ねた歴史からにじみ出ているのだろう。
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ツァレヴェッツ要塞と大主教教会へ

ツァレヴェッツの丘にある、街の象徴とも言える大主教教会へ向かう。
眼下に広がる街を眺めながら坂を上る。完全にヨーロッパに来たと感じる景色だ。
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遠くに教会が見える。この教会の敷地へ入るにはチケットが必要である。係員に6レヴ(約430円)を支払った。
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眼前に大主教教会が見えた。小城のようなたたずまいを感じる。
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階段を上り教会の中へ入ると、四方と天井に特徴ある壁画が描かれていた。
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漫画家、荒木飛呂彦先生を彷彿とさせるような絵のタッチだ。要するにジョジョっぽいと思ったのだ。
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きっと一つ一つの絵には、奥深いストーリーがあるはずだったが、例に漏れず私の興味は引かれなかった。
静かな教会の空気を、雰囲気を、堪能した。
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教会も素晴らしいが、周辺の敷地を散歩するだけでも楽しいので、お金を払って損はない場所だろう。
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絶景廃墟のUFOツアー「バズルジャ」へ

▼放浪344日目 2014/11/16(月)
宿の客が、「UFOツアー」へみんなで行かないか?と誘ってきた。
は、なんだそれは?楽しいの?と、聞くと最高だ、との返答。
事前に情報をよく知らないままノリで行ってしまったツアーは、想像をはるかに超えた美しい場所であった。
※UFOツアーのブログはこちら→【ブルガリア・共産党ホール】廃墟潜入!朽ちた未確認飛行物体の美しい建築
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ヴェリコタルノヴォの街歩き

▼放浪345日目 2014/11/17(火)
UFOツアーは素晴らしい体験であった。この旅の中でも指折りの絶景と言えた。
翌日、ツアーで出会ったブラジル人カップルとマリコさんとで、街巡りをする事にした。
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ずっと曇り空が続いていたが、この日はようやく晴れ間が見えてきて散歩が気持ち良い。
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歩いていると、野良犬がずっと我々の後をつけてきたり、行く先で待っていたりしている。
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基本的に犬嫌いの私だが、この犬は人の感情をわかっているような聡い犬と見た。可愛すぎたので、皆でヴェリコと名付けた。
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ヴェリコとなら一緒に暮らせるような気がする。
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街の中心のメインストリートには華やかな店も多かったが、11月はシーズンオフなのか人の数はまばらであった。
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ヴェリコタルノヴォの食事

皆でレストランに入り、食事をとる。
野菜を引き肉で巻いた何かや、ポテトサラダ、ピクルスのようなサラダのプレートを注文した。8.6レヴ(約630円)。味は可もなく不可もなく。
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ヨーロッパで物価がどれだけ高くなるかと警戒していたが、それほどではないようだ。
東側のヨーロッパに関しては、まだまだ安い旅行が出来るようだ。
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マイタとレイナルドのカップルに、もしブラジルへ行くことがあれば是非会おうという話をした。
南米はまだ先で途方もない話だが、彼らが住んでいるというだけでとても親しみが湧くものである。
楽しいひと時をありがとう。
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もう日が暮れてきた。宿へ帰ろう。
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居心地の良い宿で休息日

▼放浪346日目 2014/11/18(水)
もはやヴェリコタルノヴォの観光は大体済ませた。
居心地の良い宿に身を任せて、4か月前のキルギスのブログを書いた。

出来れば最新のホットな記事を更新したいところだが、一つの記事を書くのに時間がかかりどんどん差は開くばかりだ。
しかしブログというのはずっと残るものである。時間をかけてでも、しっかりと納得した記録を残していきたい。適当になんか出来ない。

午後にはキルギスで会った旅人の友人との再会を祝した。
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雨が降ろうとも外出

▼放浪347日目 2014/11/19(木)
そろそろこの街を出ようか。
嗚呼、外は雨が降っている。やっぱりもう一泊しよう。

そんな自問自答をしながら、散歩へと出掛けた。
雨が降ると心も沈んでくるようで、欝々としてくる。
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橋を渡り、街の中心を外れた道を行ってみる。雨も止んできた。
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ヴェリコタルノヴォの廃墟

道々の途中に廃墟が目に着くようになってきた。
私の心のように廃れている。
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どうぞ入ってくださいと言わんばかりに、沢山の口を開けた廃墟を見つけ、お邪魔します。
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階段の向こうに誰かいないか。後ろから何者かがみてやしないか。勝手に恐怖を作り上げてはドキドキしてしまう。
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なんとも言えないドキドキ感。それが廃墟の醍醐味だろう。
日本の場合、不法侵入で捕まってしまうところだ。いやブルガリアも同じだったりして!
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さらに歩みを進めると、駅の廃墟を発見した。渋い佇まいに感激した。
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写真を撮っていると、列車がやってきて目の前で停止した。
車掌が乗るのか?と聞かれて、身振りで乗らない!と答える。

廃墟と思っていた駅は機能していたのか。それとも、ヒッチハイク出来る列車だったのか、定かではない。
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線路沿いを進むと、鉄道関係のおじさんがやってきてブルガリア語で話しかけてきた。
もう何を言っているかわからなかったので私も構わず日本語で話しかけた。

相手の表情と雰囲気で内容を想像し、日本語で返事をする。
彼もブルガリア語で返してくる。また私もそれに日本語で返す。

会話をしている風であるが、お互い何を言っているかはわからない。
だが何となく気持ちは通じあっているような、面白いひと時だった。
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ヴェリコタルノヴォからルセへ

▼放浪348日目 2014/11/20(金)
昼の列車で次の街、ルセへ向かう事にした。
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事前に何の情報(目的)も無く訪れたヴェリコタルノヴォであったが、中世の雰囲気が色濃く残る街の雰囲気や、宿から出ていたUFOツアーなど、癒しあり、刺激ありのとても好きな街になった。
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天気に恵まれなかったからか、長旅の疲れからか、気分的には右肩下がりの調子ではあったが、ヨーロッパの渋い田舎の雰囲気を十分に味わう事が出来た一週間であった。
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ちなみに、琴欧州の出身地でもある。(いつの間に引退していたのですね)
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さらば、ヴェリコタルノヴォ。次は気候の良い、夏の季節に会いたいものだ。

 

つづく

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