KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

房総半島カメラマン・ヒロタケンジ

【リヴィウ観光】ワンコイン以下で鑑賞できる激安オペラと格安宿と東欧一美しい墓地

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約5分

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スラティナからリヴィウへ列車移動

▼放浪362日目 2014/12/4(木)
ウクライナに入国した私は、国境の街「スラティナ」から「リヴィウ」へ移動する。
寝台列車のチケットはたったの600円程で、ウクライナの物価の安さに驚いてしまう。

人影の少ない列車に乗り込んだ。
01スラティナの列車

17時25分に定刻通りに列車は出発。

薄暗い車内はがらんとしていて、私以外の客が誰も居ない。
列車の走る音を聞きながら、暗いベッドの上で一体私はどこに運ばれるのだろうか(自ら乗っておきながら)と、心細さを感じ、体を丸めるようにして眠りについた。

朝6時20分。列車はリヴィウに到着した。
スラティナからリヴィウ

リヴィウのホテル「Budget Hotel Ekotel」

▼放浪363日目 2014/12/5(金)
リヴィウの街並みは非常に都会的である。外は雪がちらつき、凍えるように寒い。
01リヴィウの朝

迷いながら、2時間程かけて宿に着いたが、まだチェックインの時間では無かった。
移動の疲れから休憩をしたかったが親切な宿のスタッフが荷物だけ預かってくれ、共有スペースで休ませて貰う事が出来た。ありがたい。

宿泊した宿は「Budget Hotel Ekotel」。1泊65フリブニャ(513円)。
広いドミトリーは自分一人しかおらず、テンションが上がりはしゃぎ回ってしまう。
02リヴィウの宿

一階にレストランがあり、手軽に食事を楽しむ事が出来る。
値段も安く清潔でスタッフは親切で、強くおすすめしたい宿である。
03ご飯の写真

宿情報はこちら→「バジェット ホテル エコテル(Budget Hotel Ekotel)

出典:Booking.com

リヴィウ観光・街歩き

腹ごしらえも済んだので、リヴィウの街を散策してみる。
街の雰囲気は悪くなく、治安はすこぶる良いように感じる。ルーマニアのように変な人がいない。(※参考記事→「【放浪352-354日目-ルーマニア】ブラショヴ・狂気のシンナー女」)
04リヴィウの街並み1

観光的に言うと、見たことあるような街並みばかりで、特に感慨はなかった。
はじめ新鮮であった、歴史の重みある教会やヨーロッパの街並みも見慣れてしまったみたいだ。
05リヴィウの街並み2

旅慣れてきていると言えば聞こえは良いが、何気ない景色に感動しなくなってきている。旅をするにも写真を撮るにも致命的である。
カメラを持ち始めた時、東京の街並みを、川沿いを、夢中で写真を撮っていたあの頃を思い出せ、と自分に言いたい。
05リヴィウのブランコ

リヴィウ観光・東欧一美しいチャキフ墓地へ

▼放浪364日目 2014/12/6(土)
今日も別段やることも無いが、重い腰を上げて近くの観光スポットやらへ向かう事にした。
06リヴィウの街並み3

偶然通りかかった公園は、迫力ある背の高い大木が多く、深い森の中へ入ってしまったような気さえする。
07リヴィウ公園
08リヴィウ公園2

公園を抜けて歩いていると、二人組の女性に声をかけられた。ベラベラと英語をよく話す。
異常にフレンドリーなノリで、どこ行くの?どこから来たの?等と話していると一枚の紙を手渡された。

携帯でここのWebサイトを見ろとの事。
急に会話の風向きが変わり、私は警戒心をむき出しにし、満面の笑みで会話を切り上げてその場を離れた。
どうやら宗教関係の勧誘のようだ。試しに入ってみれば人生観が変わるのだろうか。
09宗教勧誘
 
目的地の「リチャキフ墓地」に到着した。
ガイドブックには「東欧で最も美しい墓地」と書かれていた。
10リチャキフ墓地正門

この墓地の特徴は、まるで美術館にでも入ってしまったかのように、沢山の石像があることだった。
11チャキフ墓地01

墓地の概念をぶち破るような、芸術的な像の数々。
13チャキフ墓地

しかし観光客がおらず、天気も悪いのでなんだか不気味な雰囲気を感じてきてしまった。
12チャキフ墓地02

なんかもう怖い。
墓地にエネルギーを吸われてしまったのか、疲れも出てきた。
14チャキフ墓地04

墓地を出て街へ戻る事には、すっかり空は暗くなってしまった。もう宿に帰ろう。
15リヴィウ夜景

入場料¥400!激安すぎるオペラ劇場へ

▼放浪365日目 2014/12/7(土)
この日も当てもなく街を歩いていると、上から元気な声が聞こえてきた。
子供たちが外国人の私を見て興奮しているようだ。
16リヴィウの子供1

ウェイウェイー!と言って、私の後を着いてくる。
私も「どーぶるぃーでーん!(こんちはわ!)」と返しては、写真をバシバシ撮った。
元気が出てきました。ありがとう。
17リヴィウの子供2
 

雪の道を歩いていると、足を滑らせて転倒し、その拍子にカメラが地面に叩きつけられた。
本体は無事に済んだが、レンズが割れてしまっていた。
IMG_3714

かなり狼狽したが、割れたのはレンズフィルターだけで、ガラスを全部叩き割ると、異常は見当たらなかった。
運がいいとしか言いようがない。

 

夜になり、宿で会った世界一周中の女性二人とオペラを見に行くことになった。
ウクライナのオペラは激安で、一人50フリグニャ(395円)で見に行くことが出来る。

劇場の豪華な内装を見るだけでも400円の価値はありそうである。
リヴィウのオペラ劇場02

冬のシーズンオフだったからか、あまり観客はおらず座席はスカスカだ。
リヴィウのオペラ劇場03

正直内容はよく理解出来なかったが、目と耳で芸術を楽しむ事が出来た。
心に栄養が入っていくような、素敵な時間を過ごさせてもらった。
リヴィウのオペラ劇場01

なんだかんだ文句を言いながら、楽しむ事が出来たリヴィウ。
明日は次の街、「リブネ」へ向かう。
 
つづく

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