KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

房総半島カメラマン・ヒロタケンジ

九州の21日間-3年振りの再会と尊敬する探検家との出会い

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約8分

2016年10月18日から11月7日まで、九州をメインにして21日間旅をしました。
今回は撮影や観光は後回しにして、主に友人達に会う再会の旅でした。

新しい出会いや美しい景色、屋久島で度肝を抜かれる生活送る人など、とても感銘を受けた旅のレポートです。長いです。

 

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九州の旅・21日間のルート

広島をスタートして九州を縦横無尽に移動し、屋久島で終えた21日間。
友人が住む街を移動しながらの旅だったので、一箇所あたりの滞在日も短く移動の激しい旅でした。
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九州の旅・21日間の交通費

交通費は合計で3万5千円。東京の往復と九州を駆け巡った割に、思った程出費は少なかったかと思います。
東京から広島(1)や、鹿児島から成田(12)の値段が思った以上に安いのではと感じます。
旅の参考にどうぞ。
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世界放浪中に出会った旅人達との再会

旅の始まりは広島。
ここでは2015年にエジプトで出会った旅人と1年半ぶりに再会をした。

彼女とはよく悶々とする性格という共通点があり、帰国後もはや世捨て人のようになっているかと思きや、思ったより元気そうで何よりであった。
自分も帰国直前からガクンと落ち込む事がり、なんだかんだ調子を取り戻し今は心がとても元気である。
こうして当たり前のように再会できる事が嬉しい。
広島名物の牡蠣やお好み焼も食べず、何度食べても飽きないカレーを食べて次の街へ移動した。

広島から福岡へ。博多から南にある柳川を訪れた。
2014年にウイグル自治区で出会い、共にキルギスの国境を超えた旅人と再会を果たした。
と言っても数ヶ月前に埼玉で会ったばかりで、特に懐かしむ事は無かった。
田園風景に囲まれた長閑なご実家に泊まらせてくれた。ありがたい。

しかし天気の悪い影響もあり、時間を持て余しながら散歩した柳川は、観光的になんともパッとしない1日を過ごしてしまった。
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いつかのフェイスブックの投稿で、柳川の近くお茶で有名な「八女(やめ)」に知り合いの旅人が住んでいる事を思い出した。
連絡をしてみると「今日バーベキューやるからウチに来ますか?」との事で急遽行く事にした。
八女の中心地からは1時間程離れた山奥の古民家に住み、「天空の茶屋敷」という名を冠していた。
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彼とは2014年にブルガリアで出会い、当時小さな自転車を使ってヨーロッパを周っていて驚かされたものだ。
彼がスペイン巡礼(カミーノ・デ・サンティアゴ)の事を熱い想いと共にフェイスブックに綴っていたのを見て、
私はそれに引き込まれるように、巡礼の旅へ出かけ、魂が燃えるような1ヶ月(*1)を過ごした事があった。

この日の夜、フランス人やドイツ人、シンガーポール人や日本人の家族連れを含む、20人くらいの人々と肉を焼き楽しんだ。こんな山奥の田舎に、国際的な交流が出来るとは思いもよらなんだ。
彼は「天空の茶屋敷」で、ゲストハウス(*2)をやろうとしているようである。
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大分県中津の人々

柳川から場所を移動して、大分県の中津へ移動した。
3年前に大人向けキャンプ、「僕らの家」のイベントで当時スタッフだった”ゆっち”との再会であった。(*3)
私は彼女のパワーというか、圧倒的な生命力に気圧されていて、背後から津波のようにほとばしるオーラが強く眩しかった。(最近ようやくそのオーラに慣れた)

そのパワーが周りの人々に伝染して、笑顔と幸せに突き進む道を背中で見せてくれるようである。
そんな彼女が今は九州に住んでいるというので顔を出してみたのだ。
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静かな空気が流れるバルンバルンの森や、神々しい雰囲気のある宇佐神宮。海と山の自然豊かな中津周辺を案内して貰った。
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中津、穏やかで素晴らしい場所であった。
ああ、ここはもう住めるなぁと感じる。
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大分県竹田の旅

大分県の中津から竹田へ移動した。
ここでも3年前に大人向けキャンプのイベントで当時スタッフだった”ほりけん”との再会した。(*4)

ほりけんとも知り合った当時、彼の圧倒的な表現力というか勢いにタジタジしていた記憶がある。
自分はあまり感情外に向けて放出?するような事が少なく、ほりけんやゆっちのような色とりどりの感情を外へ向けて出せる性格に、憧れのようなものを抱いていた。
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そんなほりけんに案内してもらって、竹田市周辺にある美しい久住高原や城下町の渋い雰囲気を堪能させて貰った。
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憧れの探検家・関野吉晴さんとの出会い

そして、ここ竹田で驚くべき出会いがあった。
私が中学時代(1995年)、フジテレビで放映していた「グレートジャーニー」という番組が不定期で放映していた。
人類の足跡(アフリカから南米パタゴニア)を逆から、己の腕と脚力だけで辿る壮大な旅である。
その番組を10年ほどかぶりつくように見ていて、昔から私の憧れの探検家である関野吉晴さんが、なんと竹田で上映会と講演会をやるというのである。

「縄文号とパクール号の航海」という作品は、インドネシアから日本の石垣島までを船で渡るというドキュメント。
船を手作りし、その道具の素材も砂鉄から作り、コンパスを使わず星空や太陽の位置を見ながら航海をするという大冒険の映画だった。
また旅へ出たくなるような、ワクワクした素晴らしい映画だった。
講演会では「何故、オスとメスに別れているのか?」や「白人と黒人に別れている理由は?」などなど、いままで考えた事もなかった問いを投げかけては、その解答にとても感激した。

 
その後の懇親会で関野さんとお話する機会があり、これまた震えが止まらなかった。夢のような時間であった。

自分も関野さんのような穏やかで、情熱を持った人間でありたい。
ご縁をくれたほりけん、ありがとう!関野さん、竹田で出会えて感激しました!ありがとうございます!
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熊本県小国町の旅

竹田から小国へ移動し、またしても3年前に大人向けキャンプのイベントで知り合い、熊本でゲストハウスを始めた、平野孝博・優 夫妻と再会した。

彼らとは2013年12月のゲストハウスオープン前に遊びに行った事があり、その3年の月日を感じる変化の一つ一つに胸が一杯になる事が多々あった。
新しく部屋が増えていたり、かまどが出来ていたり、愛らしい新メンバー楓ちゃんも増えて、よりパワーアップしていた。
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ゆったり3泊ほど過ごした中で、熊本の西原村へボランティアへ行った。
仮設住宅に住む人々へ、廃材を利用して生活に必要な棚や下駄箱などを皆で作ろう、という取り組みであった。
活動(*5)も素晴らしいが、単純に楽しく参加出来た事が嬉しい。
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滞在中、旦那さんのタカ(平野孝博)が生業としている「LIFE」(*6)の製作の模様を撮影させて貰った。
杉の木へ、想いを込めながら作品を作る姿はとても美しい。
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杉で作られたこのスベスベの椅子は、滑らかでとても美しい。ずっと撫でていたい。
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最終日、飛び込みでイギリスからお客さんが来て、久しぶりに英語の会話でドキドキしながら盛り上がったり。
二人の雰囲気と家とお客さんがとても心地いい雰囲気を作っていて、素晴らしい日々を過ごす事が出来た。
ありがとう、まさるとたか!

 

皆に別れを告げ、大分から熊本へ移動し次の目的地屋久島へ移動する。
という事でとても長くなりましたが、次回、屋久島編へ続きます。。。

つづく

 

・参考リンク
(*1-燃えるような1ヶ月)「もう歩きたくない!スペイン横断780キロ!サンティアゴ巡礼の旅!
(*2-坂本治郎ブログ→)「http://jirosakamoto.blog.fc2.com/
(*3-ゆっちインスタグラム)「https://www.instagram.com/oita_yuchico/
(*4-ほりけんのインスタグラム)「https://www.instagram.com/horiken417/
(*5-木もくプロジェクト「https://www.facebook.com/nishihara.mokumoku/
(*6-木工造形LIFE)「http://life-woodworks.com/

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