世界放浪2年の中で最も心を熱くさせてくれた、スペイン巡礼31日間の旅の記録6〜7日目です。
今後巡礼する人や興味がある人へ向けて、旅の情報を記録しています。
サンティアゴ巡礼ってなんなの?という人は、以下の記事をはじめにご覧くださいませ。
※スペイン巡礼31日間!絶景・友情・感動の780キロを超えたサンティアゴ巡礼の費用と絶対に行くべき5つの理由
※冬のスペイン巡礼-準備編・旅に必要な持ち物や情報
・本記事は、2015年1月~2月に旅した情報を元に作成しています
サンティアゴ巡礼6日目の朝
▼放浪402日目 2015/01/13(火)
巡礼も6日目になると旅のリズムを掴めてくる。
朝起きてごはんを食べ、準備をして朝日と共に歩き始める。
疲れたらバルやカフェに入り、「カフェコンレチェ ポルファボール(コーヒーミルクお願いします)」と注文する。
地べたに座り前日に買っていたパンを、生ハムとトマトを挟んで昼食にする。
足と背中の痛みを堪えながら夕暮れと共に宿に入り、ワインと共にささやかな打ち上げをする。
重くなった衣服を脱いで、シャワーをこれでもかと浴びる。
冷たい寝袋に潜り込み、体温と共に暖かくなったところで気を失うように眠りにつく。
これぞ至福の瞬間である。
そして今日も軋む体を無理やり起こして目を覚ます。
一人で始めた巡礼であったが、この日から自然と共に行動をする仲間が増えてきた。
エステーリャの宿では、また新たに韓国人と二人の日本人に出会った。
今日の行程は、エステーリャ(Estella)からロスアルコス(Los Arcos)までの22キロを行く。
8時40分、早い時間にイラーチェ村にたどり着いた。
ここは、サンティアゴ巡礼の名所の一つ、『ワインの泉』と呼ばれる場所がある。
地元のワイリーが巡礼者向けに用意していて、なんと蛇口をひねるとワインが出てくるというのだ。(場所はこちら→Google MAP)
空のペットボトルを用意してワクワクしながら蛇口をひねったが、結局何も出てこなかった。
こんちくしょう!
この日は、日本人の二人と韓国人と共に歩いた。今日は霧と曇りの日である。
フランスの宿以来、久しぶりに日本語での会話を楽しんだ。
体調も良い。歩くのが楽しい。
15時。今日の目的地であるロスアルコスに到着した。
日が短いこの時期に、空が明るい時刻に宿に着けるのはなんとも嬉しい。
宿泊した宿(アルベルゲ)は『ALBERGUE CASA ALBERDI』一泊8.5ユーロ(約1200円)
時間があるのでぶらりと散歩してみる。
ロスアルコスは都会すぎず、かといって田舎すぎない雰囲気が良い。
荷物を下ろしシャワーを浴びて、ご飯にする。
今宵はなぜか肉と魚の豪勢なメニューとなった。
沢山歩き腹も減るので、ご飯が大層うまい。一人12ユーロ(¥1,680)。
幸せに包まれながら寝袋に潜り込み眠りについた。
巡礼6日目。雨こそ降らないが、曇りと霧の1日で風景を楽しめなかった。体調は良いが足の裏の親指から付け根にかけて鈍い痛みがしてきたが歩行に問題は無い。韓国人ソンさんと、日本人二人と話ながら歩いたのであっというまの20キロだった。昨日父から貰った寝袋カバーを捨ててしまった。すまぬ父よ
— ヒロタケンジ@金谷 (@piroken1980) 2015年1月13日
歩行距離・・・・・・21.8キロ(残り645キロ、累積135.5キロ)
使ったお金・・・・・28.4ユーロ(宿10ユーロ、食18.4ユーロ)
サンティアゴ巡礼7日目の朝
▼放浪403日目 2015/01/14(水)
今日の行程は、ロスアルコス(Los Arcos)からログローニョ(Logroño)までの28キロ。30キロ弱あるので厳しい日である。
8時頃に街を出発すると、「ハヒ〜!ハヒ〜!」という引きつけを起こしたような声がした。
ふと見るとロバが私を見て興奮している。
他にも人がいるのに私だけを見て、そして大興奮をしている。
異常なまでの興奮状態を見て、段々怖くなってしまった。
逃げるようにその場を離れる。
歩くのが遅い私と共に、速さを合わせてくれる韓国人のチョルが今日も一緒に歩いてくれている。
いい天気で朝日が美しい。
午前10時。トレスデル・リオの街が見えてきた。
小高い丘にある可愛らしい街である。
昼飯は、フランスパンに生ハムとチーズを乗せたもの。安くてめちゃめちゃ美味しい(疲れてるから)。
のんびりしていると、韓国人親子が後ろからやってきた。
いかん、追いつかれてしまう。
15時。ビアナ(Viana)に到着。
あと9キロもある・・・。目的地まで残り3時間ほどだろうか。
肩に食い込む荷物。背中の痛み、足の痛み。
体が限界に近く、心は休め休めと言っている。
18時。もう限界点を突破した感じで、目的地のログローニョに到着した。
這うようにアルベルゲ「Albergue de Peregrinos」にチェックイン。
今日も泥のように眠ろう。
巡礼7日目。ちょいちょい出会っていた挨拶しない日本人オッさんが足を痛め「もうダメだな!」と笑顔で離脱した。アルゼンチン人も足を痛め遅れてきた。足を引きずっている人を多く見かける。今日は30キロ歩いたが、超絶限界を超えそうで這うように宿に到着した。明日も30キロ。死ねる。
— ヒロタケンジ@金谷 (@piroken1980) 2015年1月14日
つづく
歩行距離・・・・・・28キロ(残り617キロ、累積163.5キロ)
使ったお金・・・・・14.5ユーロ(宿7ユーロ、食7.5ユーロ)
初めましてー!今月末初めてカミーノへ行くものです!
とても読みやすい文章で楽しみながら参考にさせていただいてます。
冬のカミーノ心配しているんですが、素敵な景色ばかりでテンション少しずつ上がってきました!
更新楽しみにしていますね:)
るみさん、はじめまして!
コメントありがとうございます!今月末ならだいぶ暖かくなってきているのではないでしょうか?
とても素晴らしい景色と経験になりますよ!(道中は辛さしかありませんが・・)
カミーノ、頑張ってください!o(^_^)o
こんにちは、バックパックもの凄いですね。
更新、楽しみです。
私は来月後半に銀の道を歩き始めます。
スペインでも続きを読みたいと思います。
おくのさん。
コメントありがとうございます!
銀の道ですかーー!良さそうですねーー!
僕は北の道へ行ってみたいのです!ブログ拝見させて頂きますー!