KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

房総半島カメラマン・ヒロタケンジ

【鋸山ハイキング-ロープウェー編】片道4分で絶景と石切の歴史を学べる短時間観光におすすめのルート

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約6分


鋸山の登山ルート全部登ろうシリーズ」第三弾、鋸山ロープウェー編。

体力に自信のない人や、家族連れでも比較的簡単に、鋸山の頂上への観光(地獄のぞき)へ行けるルートです。
山頂には食堂や歴史資料館、展望台があり、見所も多く短時間で観光するのに便利です。

■ 鋸山の8つの登山ルートについて、以下の一覧をご確認ください。

登山道 備考
鋸山ロープウェーコース  初心者向け。片道五分で山頂へいける。
関東ふれあいの道コース  片道40分のハイキングコース。
車力道コース  一番おすすめ。見所をほとんど網羅できる。
石の階段コース  渋い登山コース。マニアック向け。
安兵衛井戸と沢 コース  上級者向け。未整備の登山道。
アドベンチャー コース
林道コース  メインの観光ルートと外れた登山道。
大沢水仙の里 コース

※鋸山の全体の観光の特徴については、以下の記事にまとめました。
👉【のこぎりやま観光-完全ガイド】『鋸山』を30回以上登頂した現地民が後悔しない楽しみ方をまとめてみた。「ラピュタの壁」「地獄のぞき」と温泉・グルメを巡る【千葉の秘境】

鋸山のトイレについては以下
👉【鋸山のトイレまとめ】浜金谷・日本寺・ロープウェイ周辺のお手洗い場所全部

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鋸山ロープウェールートの概要

今回ご紹介するルートは「鋸山ロープウェーコース」。
浜金谷駅からスタートして、ロープウェーで山頂で昼食を食べ、地獄のぞき観光をして、車力道ルートへ下る。所用約3時間ほど。

以下から詳しい登山ルートを紹介したい。

浜金谷駅からスタート

電車での観光を想定し、浜金谷駅からスタート。
駅前の道をまっすぐ進むと国道に突き当たり
国道沿いを南へ歩くと「鋸山ロープウェー」の看板が見えてくる。


鋸山ロープウェー

駅から10分ほど、ロープウェーの鋸山山麓駅に到着。
200台収容可能な駐車場があるので、車でも行くことができる。

ロープウェー料金は、大人片道¥500。往復で¥930。

鋸山ロープウェーは、1962年(昭和37年)に開業。
現在使われている車両は三代目になる。

一代目のロープウェーは1962年〜1988年(昭和63年)26年間運行し、
二代目は、1988年〜2012年(平成24年)の24年間。
三代目は、2012年〜現在まで。
スイス CWA社製のロープウェーで、運行している。

ちなみに、ロープウェーは1号機(黄色:通称かもめ)と2号機(赤色:通称ちどり)がある。
今回は1号機の「かもめ」で山頂へ向かう。

実際に鋸山ロープウェーに乗り込む

ロープウェー内部では、係員が常駐していて、エレベーターガールの如く丁寧に周辺の説明をしてくれる。

ロープウェー内部から東京湾の眺望を見ることができる。

鋸山ロープウェー山頂駅到着

片道4分ほど。あっというまに山頂駅に到着。15分間隔で運行している。

「鋸山山頂食堂」で昼食

ロープウェーを下りてすぐの小さな売店に「地獄まん」が販売している。
真っ黒な皮の中に、もんじゃが入っている。

山頂展望食堂のメニュー

そのまま階段を登ると「山頂食堂」がある。
ここでは「地獄アイス」を食べることが出来る。

竹炭で黒くなったアイスクリーム

眺望の良い場所で、食事をすることが出来る。
しかもけっこうメニューは豊富。

丼系や麺類、おつまみも揃っている!

カレー好きの私は、「びわカレー」を注文した。
残念ながら「びわ」を感じる要素の少ないカレーであった。(個人的な見解です)

鋸山の石切り歴史資料コーナー

山頂展望食堂の横には、鋸山・石切りに関する歴史資料コーナーがある。
鋸山や金谷の歴史を見ることが出来る。

実際に切り出された、石の展示。
様々な厚さや幅の石が、使用用途によって展示してある。
房州石は耐火性があり柔らかく加工しやすいのが特徴。

鋸山から切られた石は、船で東京まで運ばれ建築石として広く使われていた。
靖国神社や早稲田大学、家の塀などに利用されていた。

鋸山の歴史は室町時代からはじまる。
明治時代にピークを迎えた時、人口の80%が石材関連の仕事をしていたと言われている。
昭和になると、セメントの工法の時代と共に、石切の産業は衰退。
ついには1985年に採石を終了した。

“ラブレター専用” 石のポスト「シャロン・ポストーン」

山頂駅にポツンと立つ石のモニュメント。
これはラブレター専用の石のポスト、「シャロン・ポストーン」。
投稿すると特別な消印が押され、手紙は大切な人へ届きます。(ちゃんと届く!)

抜群の眺望「山頂展望台」

食堂から更に階段を登ると、建物の屋上にたどり着く。
ここからの景色が素晴らしい。

南は館山方面。房総半島の形がわかるよう。

ロープウェー山頂駅から地獄のぞきへ

山頂駅から地獄のぞきまでは、歩いて片道20分。往復で40分かかる。
日本寺の大仏までは、かなり階段を下る。往復で1〜2時間は見積もっておこう。
体力もかなり必要である。

下山は大きく三つのルート

ロープウェーで地獄のぞきを観光したならば、あとは下山するだけ。

・観光に疲れたらロープウェーまで戻って下山
・体力があれば日本寺や保田方面へ
・体力無いけど下山くらいなら、車力道方面へ

詳細は、以下の記事を参照してください。
👉【鋸山ハイキング-車力道ルート編】車力道から山頂展望台-日本寺の大仏から保田海岸へ

鋸山登山・ロープウェーまとめ

という事で、鋸山ロープウェーの観光を紹介させていただきました。
ロープウェー観光はこんな人におすすめです。

体力に自信の無い人→ロープウェーですぐ頂上へ
観光する時間が無い→片道4分で頂上。地獄のぞきまで20分。
眺め良い場所でゆっくり→山頂食堂で昼食&カフェでゆっくり
鋸山の歴史を知りたい→石切り資料館で学べる!

以上で、鋸山登山ロープウェー編の紹介を終わります。
お読みいただきありがとうございました!

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