KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

房総半島カメラマン・ヒロタケンジ

【エジプト旅行まとめ】113日間の観光で見た秘境・治安情報・費用(物価)

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約6分


世界放浪2年の後半、アフリカ大陸のエジプトを113日間を観光した。

イスラエルから陸路で入国し、格安リゾート地ダハブに魅了され、ギザのピラミッドで無感動になり、
砂漠の朝日で旅の情熱が復活し、南部へ移動するにつれ暑くなる気温にうなされた旅だった。

個人的に思い入れの強い、エジプトの旅のまとめをお送りしたい。

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エジプトの辿ったルート

イスラエル・エイラットから陸路で国境を超え、エジプト・ターバへ入国。
ダハブ→カイロ→バハレイヤ→シーワ→ルクソール→アスワン→アブシンベル
全7箇所、VISAの滞在期間を延長し、113日たっぷり時間をかけたエジプトの旅であった。

以下に、エジプトで訪れた街をダイジェストで紹介したい。

「ダハブ」格安ビーチリゾートの楽園

エジプトではじめに訪れたのが「ダハブ」というリゾート地。
バックパッカーの旅人の間では有名な場所で、1泊200円の宿や1食300円ほどの食事、なんと1ヶ月で3万5千円で滞在できたビーチゾート。これを書きながらまた行きたくなってきた。
ダハブの魅力については、以下の記事を参照されたい。
👉滞在費1ヶ月3万5千円!?海外の安すぎるリゾート地、エジプト『ダハブ』について語りたい
エジプト

「カイロ」先進と懐古の街並み

1ヶ月ものダハブの滞在を終えて、次に訪れたのが首都「カイロ」。
ナイル川沿いの穏やかな風景。高層ビル群が林立する街並み。旧市街のイスラムの風景。
美味しいエジプト料理やハイクオリティなジェラート達など、ついつい長期で滞在してしまった。
👉【エジプト・カイロ観光】驚くほどに都会・郷愁と深みの旧市街(オールドカイロ)

「シーワオアシス」癒しの砂漠と湖

オアシス」と聞くと、おとぎ話に出てくる架空のイメージがある。
それがエジプトにあるのだから行ってみたい。
そう思った私は、西のリビアの国境に近く、西方砂漠にある「シーワオアシス」を訪れた。
砂漠にポツンと湖があるようなペルーのワカチナみたいなイメージでは無かったが、想像以上に大きな街とベルベル人で賑わっていた。
砂漠の国のロマンを十分に味わえる場所である。
👉【シーワオアシス観光】乾いた砂漠地帯と潤いの湖に住む穏やかなベルベル人

「ルクソール」石柱の神殿

ダハブに戻りたい気持ちを抑えながら、大石柱のあるルクソール神殿。
個人的には、流してしまった観光地。
👉【ルクソール観光】圧巻の大石柱「カルナック アムン神殿」旅行記

「アスワン」熱風とラマダン

エジプトの最南部で訪れた街「アスワン」。
断食月(ラマダン)中でお店が空いておらず、ケンタッキーやマクドナルドにお世話になった。
アブシンベル神殿もここから観光できる。この街も、さらりと流してしまった。
👉【ヌビア地方・アスワン観光】癒しのマクドナルドとラマダンの食事

エジプトおすすめの観光

エジプトで観光した中で、印象に残った観光をご紹介。

バハレイヤオアシス砂漠ツアー

これぞ絶景!と歓喜したのが、バハレイヤオアシス砂漠ツアーで見た黒砂漠の朝日。
星空を見ながら砂上で眠り、日の出直前に砂丘を駆け上がり、この絶景の朝日を見たのです。
大自然の偉大さと人間の小ささを感じる景色であった。
👉【バハレイヤオアシス砂漠ツアー1泊2日】2年の旅で屈指の絶景-エジプト「黒砂漠」と「白砂漠」

ギザの「ピラミッド」

旅が長引き、感動が磨耗していた影響で、ぜんぜん楽しめなかった「ピラミッド」。
さらりと流してしまった観光地であるが、エジプトの定番コースなので行くなと言っても訪れましょう。
年々入場料が上がっているので、注意されたい。
👉【エジプト】感動しないピラミッドツアー【旅行記】

エジプトの宿はどんな感じ?

宿は旅人にとって心安らげる重要な場所。
エジプトで利用した宿の相場や、どんな宿に泊まっていたかをご紹介。

DEEP BLUE(ダハブ)

合計で2か月近くも滞在した、ダハブの安宿「DEEP BLUE」。
ドミトリー(相部屋)で1泊320円(20ポンド)。
ここで、たくさんの旅人と出会い別れた。
バーベキューしたり、小さなキッチンで自炊したり。屋上から見る夕暮れも美しく、思い出の詰まった宿である。
👉Deep Blue (Booking.com)

ベニス細川屋(カイロ)

カイロの有名な日本人宿。
朝食付きでドミトリー、一泊40ポンド(¥640)。
スタッフがとにかくフレンドリーで、居心地がよく、長期滞在の原因となった。
👉ベニス細川家-Venice Hosokawaya(Booking.com)

エジプトの物価・旅の費用

エジプトの物価は、比較的安いと言えます。
コーラは一本100円。
例えば、しっかりしたチキン料理を食べても500円前後で食べることができたのです。

エジプト観光、113日間で使った費用は、20万2,568円でした。
内訳などは、以下のリンク先でリスト化したので、興味ある人はどうぞ。
👉エジプト113日間費用内訳(spreadsheets)

日本円 ポンド(≒¥16)
食事 ¥43,912 2,744.5
お菓子 ¥20,368 1,273
宿 ¥40,720 2545
移動・観光 ¥53,184 3324
その他 ¥44,384 2774
113日間合計 ¥202,568

エジプト料理について

特に印象に残った料理は、「コシャリ」でしょう。
いまでも無性に食べたくなる、エジプトのソウルフードです。
詳しくは、以下のリンクにエジプト料理をまとめたのでご覧ください。
👉【エジプトのグルメ】カイロで食べた料理・スイーツとイフタール

エジプトの治安について

エジプトへ入国前、治安について心配していました。
1997年のルクソール事件。
2006年のダハブへ行くバスで観光客を狙った爆破テロ事件。
2012年のアラブの春以降の、中東の不安定な治安など。

しかし、実際に旅をして危ない目にあった事はありません。
ダハブでもカイロでもアスワンでも、夜に出歩きましたが、不穏な空気は皆無。
滞在中に他の旅人からも、身の危険を感じる事件は聞いていません。

一点、ダハブでロッカーに入れた財布やお金を抜き取られる事件があったことはありました。
これは自分の管理不行き届きもありました。

とはいえ基本的に、治安は心配しないで大丈夫でしょう。(2015年時点)

エジプトの旅のまとめ

ということで、エジプトの旅を振り返ってみました。

31日間歩き続けた、スペイン巡礼の旅で心身共に疲れ果てていた私は、エジプトでとことん休息してやろうと、鼻息を荒くしていた。
その目論見通り、ダハブを中心に3か月以上も滞在(旅人の間では「沈没」という)してしまった。
VISAの延長料金が数百円だった事や、なにより物価の安さが魅力であった。
旅には疲れ、無気力ではあったが、とにかく楽しい日々だった。
この国で、たくさんの旅人と出会い、数年後に日本で再会できた事もうれしい。

エジプトの旅は終わりを告げ、次の国はスーダン。
ザ・アフリカの旅のはじまりの鐘がなる瞬間であった。

つづく

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