世界放浪2年の終盤、私はアフリカ大陸を旅していた。
エジプトで113日間の観光を終え、長い移動を終えてスーダンへ入国。
「ワディハルファ」という小さな街を訪れた。
土煙の舞う街と、砂漠の民族衣装ガラベーヤを着た人々。
辺境の街で泊まった安宿の寝る場所は外!
そんなワディハルファの街を歩いた旅行記である。
・本記事は、2015年7月に旅した情報を元に作成しています
スーダン共和国へ入国
▼放浪574日目 2015/7/4(土)
エジプトのアスワンを深夜に出発し、12時間かけて、スーダン共和国へ入国した。
国境からさらにバス移動して、夕方には「ワディハルファ」という辺境の街に到着した。
エジプトの南部へ行くほどに、乾燥地帯で砂漠の景色ばかり。
ワディハルファも例外なく、土色をした大地と簡素な家がポツポツと建っている。
旅をはじめて1年半が経ち、ついにこんな所まで来てしまったな、という想いが湧いてくる。
ワディハルファのホテル・安宿『WADI HLFA HOTL』
事前に目をつけていた宿「WADI HLFA HOTL」チェックインをする。
入り口の前に、人がたむろしていてなかなか入りづらい雰囲気をしている。
はじめての国を旅する時、周囲を十分に注意する。
神経を周辺に集中させて研ぎ澄ますような。何が起きても対応できる心の準備をする。
宿に入り受付の男に、空き部屋はあるか聞く。
この時も、背後に気配はないか。受付の男は怪しい素振りはしないかを観察する。
男は無表情でオーケーとの返事を返した。
1泊20スーダンポンド。日本円で¥260という価格破壊のお値段。物価はかなり安いのかもしれない。
宿の奥に通されると、ピンク色の壁が特徴の部屋(共有スペース?)に案内された。
既に数人の男がベッドの上でくつろいでいた。
奥の通路の左手に部屋があり、スタッフが中で寝るか外で寝るかを聞いてきた。
部屋の中を見たが、真っ暗で薄気味悪く、それに蒸し暑い。
なるほど、これは外で寝るほうが良い選択なのかもしれない。
ということで私も部屋の外、青空の下で眠る事にした。
これがスーダン名物「青空ベッド」なのだ。
スーダン料理「フール」を食べる
宿に荷物をおき、小腹が空いたので夕飯を求めて外へ出る。
ちょうど道端で屋台的な場所でご飯を提供していた。
茶色いペースト状に見える具は、ソラマメを長時間煮込んだもの。
その上にカッテージチーズと塩がまぶしてあり、これをパンと一緒に食べる。
スーダンでは一般的な食べ物で、フールと呼ばれるもの。
スーダン名物「青空ベッド」
ベッドの上に寝転んでみると、なんとも寝心地が悪い。
金属製のフレームにロープをはわせた上に、薄い布団を乗せた簡易的なつくり。
盗難を恐れ、荷物はすぐ脇に、貴重品は体に抱きかかえるようにする。
しかしスーダン人の笑顔を見ると、悪いことをする顔には見えない。
スーダンは治安が良いと評判だし、まあ大丈夫か・・・と考えながら眠りについた。
▼放浪575日目 2015/7/5(日)
起床して気づく。そうだ、私は外で寝ていたのだと。
ベッドのたわみが大きく、体を歪ませた状態で寝たので、体の節々が悲鳴をあげている。
蚊とハエが3匹ほど飛び交ったが、無視できるレベル。青空ベッドもそれなりに快適であった。
昼前には次の街へと移動する予定なので、ワディハルファの街を歩いてみることにする。
ワディハルファの町歩き
インターネットカフェも存在しているので、ノマドワーカーも安心だろう(か)。
次の街、ドンゴラへ
スーダンに入国したら、3日以内に外国人登録を警察署で行わなければならないのだが、
「ディフィカルト」と言われてしまい、ワディハルファでは出来なかった。
今日か明日には登録しないと。。。
私は、町歩きを終えて、次の街「ドンゴラ」行きのバスに乗り込む。
つづく