世界放浪2年の終盤、アフリカの灼熱の国スーダンを旅していた。
覚悟はしていたものの、スーダンは想像以上に暑く、どうやら日射病にかかってしまった。
ぐったりした様子をみかねた道ゆくスーダン人が、わたしに飲み薬を与えてくれた。
なんて優しい。
暑くて体調は悪いしもうはやくスーダンを出たいという気持ちと、スーダン良い国でもっと味わいたいというせめぎ合いの中、
スーダンの首都ハルツームへ移動する。
・本記事は、2015年7月に旅した情報を元に作成しています
カリマ(Karima)からハルツーム(Khartoum)へ
▼放浪578日目 2015/7/8(水)
午前7時頃。
カリマで2泊した朝、首都ハルツームへむけてバス乗り場へ行く。
過酷な移動を予想していたが、乗り心地が良さそうなバスではないか。
首都ハルツーム到着・冷房付きホテルに宿泊
スーダンの暑さは湿気がなく、日陰に入れば快適に過ごせる国である。
そこを油断していたせいで、きのう帽子を被らずに直射日光の下で長時間歩いてしまい、日射病にかかってしまった。
まだ影響が残っていて、朝からうだるような暑さに、全身が鉛のように重かった。
体力的にも限界が来ていた私は「冷房のあるホテルに泊まりたい・・・」という欲求が生まれてきた。
ということで一泊150ポンド(¥1,980)する「KABRI TOURISTIC HOTEL」にチェックインした。
一泊1,000円以下の安宿を基準としている私にとって、超豪華ホテルの宿泊である。
清潔なベッド、涼しい冷房。
酷暑の国で、こんな素晴らしいホテルに泊まれるなんて!ずっと居たい!と思わせてくれる宿であった。
都会にいると欲望が爆発してしまう。
外へ出てアイスクリーム屋さんを探しては、甘い味に舌鼓を打つ。五臓六腑に染み渡る美味しさである。
ラマダン中のスーダン。夜に開いているお店も少なかったが、かろうじて入った店はパキスタン人が経営するお店。
出てきた料理名はキャプサ(カプサ)。調べるとサウジアラビアの料理らしいが、イスラム教徒で広く食べられているのかもしれない。
インドで言うビリヤニだろうか。(インドは行ったことがない)
ハルツームの街歩き
▼放浪579日目 2015/7/9(木)
ホテルの朝食は卵焼きとパン。最低限のメニューではあるが、食べれるだけでありがたい。
朝食を食べ終わるとすぐに部屋に戻り、ベッドの上でこれでもかと休息をとる。
冷房の効いた部屋で、永遠と居られるのではという時間を贅沢に過ごす。
あっというまに15時。
もうダラダラもしていられないなと感じた15時頃、ようやくホテルの外へ出ることにした。
スーダンは砂漠ばかりで、ビルらしいビルは見当たらなかったが、首都ハルツームだけは別格。
立派な建築の数々があり、非常に都会的である。
青ナイル川をわたる
夕暮れの川沿いの景色は、日本もアフリカもそれほど差はないようだ。
スーダンには青ナイル川と白ナイル川がある。
エチオピアのタナ湖からくる青ナイルと、ウガンダ・ケニアのビクトリア湖を源流とされる白ナイル。
これが混ざる地点が、ハルツームにある。
歩いてそのポイントまで行こうと考えたが、時間と気力の関係で断念した。
高級ホテルと青ナイルにかかる橋
川沿いを歩いていると、忽然と高級感のあるビルが現れた。
「コリンシアホテル(Corinthia Hotels International)」というホテルであった。
イギリスやチェコにも系列店があり、かなり大手。一泊250ドルほどの高級ホテルであった。
繭のような絶妙な形をしたビルが美しい。
豪華な公式ページ→ https://www.corinthia.com/
そうこうしているうちに、日が暮れてきた。
夜になり治安も心配なので、ホテルに帰ることにしよう。
断食後の食事(イフタール)
以前スーダンを訪問した時にもあった、断食後の食事「イフタール」をハルツームでも味わうことができた。
いままでみた事のない流動食のようなドロドロの食べ物。
スーダンの食べ物の中で一番美味しかった。
(ネットで調べても出てこないので、名前を知っている人は教えてください。)
声をかけてくれたおっちゃん。本当にスーダン人の人柄は暖かい。
日が暮れてしまった、ハルツーム。
写真を撮っていると、いきなり話しかけられてビックリしていたら、気の良い青年達だった。
夜は怖い。
ハルツームの旅を振り返る
ということで、スーダンの首都ハルツームの旅を紹介させていただいた。
ワディハルファやドンゴラ、カリマを旅する中で、スーダンという国を気に入りはじめていた。
街を歩くと笑顔で気さくに声をかけてくれる人々。
病気の自分に手を差し伸べてくれる親切さ。
犯罪がおこる気配のない、安全な街の雰囲気。
しかし、ハルツームに到着した時、喉の腫れを感じ、頭痛もしてきてとにかく体調を崩していた。
なにしろ気温が暑くて仕方がない。
冷房が効いている場所も少なく、もう早くこの国を出たい気持ちが高まっていた。
国立博物館や
もっとこの国を味わいたい気持ちはあったが、体が辛くなり次の国へ出ることを決めた。
翌日、国境へむけてバスへ乗り込む。
つづく