KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

房総半島カメラマン・ヒロタケンジ

【国境の街ガラバート】スーダンからエチオピアへ

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約3分


香港からスタートしたこの旅も1年と7ヶ月が経過し、わたしはアフリカ大陸、灼熱の国スーダンを旅していた。

旅人達から聞くスーダンの前評判はよく、とにかく人が優しいとの事前情報通りとても笑顔に溢れ心優しい。
しかし暑い気候にやられ、日射病になり、以降体調がすぐれない日が続いた。

首都ハルツームの滞在でなんとか冷房のあるホテルに宿泊しある程度回復したが、
もうこの暑いスーダンを抜け出し、涼しいと言われているエチオピアへ行きたかった。

もっとスーダンを味わいたかったが、この体調では楽しめそうもないと判断。
わたしはスーダンとエチオピアの国境へと向かうことにした。

・本記事は、2015年7月に旅した情報を元に作成しています

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首都ハルツーム(Khartoum)からガラバート(Gallabat)へ

▼放浪579日目 2015/7/9(木)
体調不良の中でフラフラになりながらも、冷房の効いたホテルをチェックアウトし、ガラバート行きのバスへ乗り込む。

朝9時にスーダンの首都「ハルツーム」を出発。エチオピアの国境の街「ガラバート」へは、かなりの長距離。150ポンド(¥1,950)。

車窓の景色は、茶色の地平線がいつまでも続く。

流れゆく景色。
途中通り過ぎる村々。
国境へ近くにつれ、明らかに緑が増えてきている。


スーダンとエチオピアの国境「ガラバート」

もう着くか着くかと思いながら、すっかり夜がふけてしまった19時前。国境の街「ガラバート」に到着した。
街が暗い。とにかく暗い。

どんな国でも、夜は治安が怖い。
しかし夜にバスが到着してしまうと、どうしようもない。

街灯らしきものはなく、それぞれの店舗の明かりで街が照らされているようだ。

この国境の街に、アジア系の旅行者が居た。
声をかけると、香港人でマス君というらしい。
共にお茶やご飯を食べる。
彼とはこの後、エチオピアの旅をしばらく共にする事になる。

うまそうな羊肉を注文する。

スーダン全体としては治安が良いが、油断してはならない。
あたりに気を配りながら、宿で体をやすめることを決めた。

空を見上げると、無数の蛾が光に集まっていた。
その数が尋常じゃない。怖さを感じぞっとしてしまった。

ガラバートの宿はワイルドだった

バスを降りた後に案内された宿は、かなりワイルドだった。
くたくたの布団の上に敷かれた薄汚れたシーツ。壁や天井はビニールと布でできたもので、室内には虫が飛び交っている。
旅慣れたわたしでも、なかなかの不快感であった。

自分で持っていたシーツを敷いて、その上で眠る。
いつもは寝巻きに着替えるが、もういいかと埃まみれの服のまま眠ることにした。
とにかく虫が不快だったが、頭から布を被り、心頭滅却・・・と祈りながら眠りについた。

ガラバートの街並み

▼放浪580日目 2015/7/10(金)
7時頃起床。
夜に到着して街の様子がよくわからなかった為、散歩することにした。



エチオピアの国境メテマへ

9時頃、スーダンの旅を終えてエチオピアの国境へ向かう。


本当もっとスーダンを堪能したかったが、1週間程度で走り抜けてしまった。
すこし後ろ髪を引かれながら、エチオピアへ入国した。

つづく

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