KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

房総半島カメラマン・ヒロタケンジ

ルーブル美術館の壮大な展示と広さでもはや嫌になった

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約6分

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フランス人の友人と1年振りの再会

▼放浪391日目 2015/1/2(金)
パリの激安宿「ドリームハウス」でゆったりと過ごし、ぶらぶらとマクドナルドへ行き、やたら値の張るフィレオフィッシュ(一個550円!)を食べた昼下がり。
夕方になりラオスで会って1年振りの、ソフィアンの家にお世話になる事とになった。(※ソフィアンと出会い→【放浪53~54日目-ラオス-】友達が出来た日

この愛情あふれたソフィアン一家は、フランスでの素敵な思い出として刻まれている。(彼らとの出来事については別途)

夜、そんな素敵なソフィアン一家と共に、お母さまの手作り料理に舌鼓を打っていると、「明日の予定はあるの?チケットあげるからルーブル美術館行ってらっしゃい!」というお母さまの提案を受けた。
食事をご馳走になり、無料チケットまで頂いてしまうなんて。ああ、やさしさが身に染みる。

 

ルーブル美術館へ

▼放浪392日目 2015/1/3(土)
バスの運転手をしているソフィアンのお父様が、「日本人はよく『ルーブル美術館』はどこ?と聞いてくるが、何を言っているかわからないんだよ。」と話していた。
フランスの現地語では『ゥロゥーヴォ(カッ!)』と最後に痰を吐くような発音でないと通じないようだ。
日本人になじみが無い発音であるが、旅先で使う言葉は困難であるほどに楽しいものだ。
イランでのペルシャ語や、ウズベキスタンでのロシア語など、覚えるのに苦労する程に会話で通じた時の喜びは大きかった。

 
貰ったチケットを手に、電車でルーブル美術館へ移動する。
三角形の美しい建物が見えてきた。
おお、これは映画「ダ・ヴィンチ・コード」で見たことがある!
ルーブル美術館

行列に並び、洗練されたデザインの建物に入る。
ルーブル美術館内部

すぐに階段があり、地下一階がエントランスとなっている。
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館内は地下2階から地上3階まであり、広さも果てしない。
もはやどこから手を付けて良いのかわからないが、とにかく進んでみる。
美術館内部01
 

ルーブル美術館観光・ミロのヴィーナス

なんとなくブラブラしていると人だかりが見えてきた。どうやら有名な作品のようだ。
これぞ「ミロのヴィーナス」だ!だがしかし、美術品への造詣は深くないので興味そそられる事なし。
ミロのヴィーナス
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興味が無いとはいえ、これほどの圧倒的な量と大きさの美術品を前にすると、積み重ねられた歴史と重みを感じないわけにはいかない。これらの展示物は、きっとルーブル美術館にあるというだけで壮大な時代背景やらストーリーがあるに違いない。自然と鼻息が荒くなる。
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日本では考えられない事だが、館内は写真撮影が自由。
しかも毎月第1日曜日は入場料が無料である。素晴らしすぎる。
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色鮮やかななステンドグラスの展示コーナーが終わり、次は絵画コーナーがやってきた。
もう、絵画マニアにはたまらないエリアと言えましょう。
 

絵画のような写真を

私は一時期、日本で絵画の展覧会めぐりという小洒落た趣味を持っていた事があり、上野の森美術館などへ足を運んでいた。
時に絵というのは、写真よりも心に響くものがあった事を覚えている。
ある日、東山魁夷(ひがしやま かいい)さんの展覧会へ行き、ある絵に足を止めた。

朝もやの空気に包まれた静かな森に囲まれた湖。
あの絵を見た時に、まるでそこに居るような空気感を感じた事があった。絵は写真で表現できない空気や雰囲気を出すことが出来るのだなぁと、感動した事があった。

出典:http://www.ddart.co.jp/higashiyamasell.html

美しい絵を見るとこんな風に写真を撮りたい!というイメージが膨らむ。
「絵画のような写真を撮る」というのは、自分が目指しているところでもある。
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そんな緻密で迫力の巨大絵画が、ここにはどこまでも続いて展示されている。
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歩いているとまた展示エリアが変わり、美しい天井画の廊下が現れた。
高い天井に緻密に描かれた絵画や装飾は、美しいと感じると共にどれだけ金がかかってるんだろうか!と思ってしまう。
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ルーブル美術館観光・モナリザ

ルーブル美術館の目玉の一つの場所にたどり着いたようだ。他の場所とは人の込み具合が明らかに違う。
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「モナリザ」である。
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順番に待てば、一番最前列で間近で鑑賞する事が出来る。写真を撮る事も出来た。
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そういえば小学校の図工室の壁にモナリザの絵が飾ってあった事を思い出した。
夕方の薄暗い教室の中で、どの角度から見ても目が合ってしまう彼女を不気味に感じていたものだ。

やはり本物のモナリザは美しさが違う。放つオーラや肌のキメの細かさなどが格段に違う!と「本物がわかる男」っぽく色々語って見たかったが、図工室のモナリザとの違いを見いだせない。

「おお、これがモナリザかっ(^◇^)」という感想を抱いて、次のエリアへ足を進めた。

 

もう疲れました

11時頃から美術館に入り、気が付けばもう夕方になっていた。
休憩を含めて5時間程館内を歩き回った訳だが、それでもまだ見切れない程に作品はあった。
館内の作品をじっくり鑑賞しながら巡るとなると、1週間くらい必要なのではと思う程のボリュームである。
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確かに世界最大級と言われるだけの事はあり、質・量ともに想像を超えていた。
しかし、この時の私はもう疲れて果てて、閉館までの余裕を残して美術館を出る事にした。
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ルーブル美術館を振り返って

とにかく規模が大きく展示品の数も膨大なので、ざーと全部見るだけでもかなり時間がかかるので注意が必要です。
作品を予め調べておき、見たい順番から潰していくと良いでしょう。

チケットについても買うのに1時間~2時間はかかりそう。(僕の場合は頂いたチケットでそのまま入場出来たので時間はかかりませんでした。)事前に購入しておくのがベストです。

もう嫌と言う程に、圧倒的クオリティの芸術に触れられるので、好きな人には超絶満足する事でしょう。
芸術にそれほど関心の無い僕でさえ、満足したくらいですので。

中心部からのアクセスもしやすいので、フランスのパリへ訪れた際は是非ルーブル美術館へお立ち寄りください。
大変おすすめ出来る観光スポットです。
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つづく

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