世界放浪2年間の旅で最も心を熱くさせてくれた、スペイン巡礼31日間の写真旅行記28〜30日目です。
今後巡礼する人や興味がある人へ向けて、そしてもう一度脳内で旅をしたい自分の為に情報を記録しています。
サンティアゴ巡礼ってなんなの?という人は、以下の記事をはじめにご覧くださいませ。
※スペイン巡礼31日間!絶景・友情・感動の780キロを超えたサンティアゴ巡礼の費用と絶対に行くべき5つの理由
※冬のスペイン巡礼-準備編・旅に必要な持ち物や情報
・本記事は、2015年1月~2月に旅した情報を元に作成しています
サンティアゴ巡礼28日目の朝
▼放浪424日目 2015/2/4(木)
もうすぐ巡礼の日々が終わる。と言いながらも終わりが近づいている実感は無い。
体の痛みに耐えながら、また昨日の続きを今日もやるだけである。
今日はポルトマリン(Portmarin)から、パラスデレイ(Palas de Rei)までの24.5キロ。
森へ進むと行き先を阻む大きな水たまりが現れた。
そこに巡礼初日から何度も出会っていたジェームスが待ち構えていた。
彼は私が濡れないように手を差し伸べて、ひょいと水を飛び越えさせてくれた。
ジェームスは陽気な性格でお酒が大好きでいつもテンションが高い。
重い荷物を背負う私を指をさして「ケンジ無謀だ」「やめろ」「君は狂ってる」と言ってくる。
私は彼の事を面倒で嫌いなタイプだと思っている。
酒癖も悪く夜中に2段ベッドの下で女性とイチャイチャしだした時、「出て行け」と怒ったこともある。
そんなこんなで、水たまりで手を差し伸べて親切にされても、相変わらず嫌いないジェームスであった。
お昼ご飯を食べると、偶然居合わせたいつものメンバーと歩みを共にする。
私のペースは遅いのですぐに皆は遥か先に行ってしまう。待ってくれ。。
雪は時折激しく降ったり、止んだりを繰り返しながら、美しい白い世界を堪能させてくれた。
キラキラと世界が輝いているようだ。
ガルシア地方の絶品「プルポ」
夕方17時頃に目的地のパラスデレイ到着した。
ここはガルシア地方で有名な食べ物がる。
私がスペイン料理の中で一番脳裏に焼き付いているのが「プルポ」、タコのアヒージョ(タコのガリシア風)であった。
一口サイズのタコを口のにいれると、適度な塩気とさっぱりとしたオリーブオイルとニンニクの香ばしさが鼻に抜ける。
噛むと中がとろけるように柔らかく、濃厚な旨味が溢れ出して「うおおお」と悶絶する程に美味い。
こ、これは何個でもいける!という勢いで食べた。
タコを食べ終わると、味の染みたオリーブオイルへカリカリのパンを浸けて食べる。
これもまた止まらないのであるが、食べすぎると胃もたれするので気をつけるべし。
後にバルセロナでもこれを食べたがこの街で食べたのが一番だった。
パラスデレイやメリデへ訪れたら絶対に食べて欲しい一品である。
歩行距離・・・・・・24.5キロ(残り67.8キロ、累積712キロ)
使ったお金・・・・・18ユーロ(宿6ユーロ、食15ユーロ)
サンティアゴ巡礼29日目の朝
▼放浪425日目 2015/2/5(金)
激ウマのタコのアヒージョを食べた翌日、今日も残り少なくなった巡礼の道を歩く。
パラスデレイ(Palas de Rei)からアルスア(Arzúa)までの28.7キロ。
霧にまみれた森の中を進む。数メートル先の視界が霞んでしまう程であった。
霧の中を歩いていると、映画の中に迷い込んだような幻想の世界になる。
好きだ。
夕方頃に目的地であるアルスアに到着。
この街はチーズが有名らしいのだが、そんな事とはつゆ知らず。
名産を食べることなく、ただ惰眠をとり夜が過ぎていった。
歩行距離・・・・・・28.7キロ(残り39.1キロ、累積741キロ)
使ったお金・・・・・14.2ユーロ(宿?ユーロ、食14.2ユーロ)
サンティアゴ巡礼30日目の朝
▼放浪426日目 2015/2/6(土)
アルスア(Arzúa)からオ・ペドロウソ(o pedrouzo)の18.8キロ。
今日は距離をいつもより短めにして、翌日の最終日を余裕綽々(しゃくしゃく)で到着する作戦である。
朝露のキラキラや道中の景色が眩しい。もうすぐこれらの景色ともお別れである。
今日は5時間から6時間ほど歩き宿に着いた。
ゆっくりと宿でくつろぎ、皆で食事をして巡礼最後の夜を過ごした。
明日でいよいよ1ヶ月の巡礼が終わる。
歩いた景色とも出会った仲間たちともお別れである。
噛みしめるように眠りについた。
歩行距離・・・・・・18.8キロ(残り20.3キロ、累積760キロ)
使ったお金・・・・・16ユーロ(宿6ユーロ、食6ユーロ、洗濯4ユーロ)
つづく