KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

ケンジ世界放浪の記録

ブルガリア首都ソフィア・寒く長旅に疲れ惨めで憂鬱な毎日

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約 6 分

トルコからブルガリアへ

▼放浪338日目 2014/11/10(月)
トルコの国境の街エディルネから夜行バスで6時間、12ヶ国目のブルガリアに入国。西部に位置する、首都ソフィアに到着した。
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朝5時半。バスの外に出ると、吐く息は白くガタガタと体の震えが止まらなかった。まだ夜も明けていない。
人影はまばらで治安状況もわからないので、バスターミナルの屋内ベンチで時間を潰す事にした。
 

ひと眠りしてトイレで席を立つと、途中ピンク色のネオンで「SEX SHOP」という看板が目に入った。
なんと直球で破廉恥な看板だろうか。
つい昨日まで居たイスラム教の国、イランやトルコ人が見たら目が飛び出てしまうだろう。
もっとオブラートに包みなさいよと突っ込みを入れながら、そうだもうここはヨーロッパなのかと感じた。

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ソフィアの安宿「ホステルモステル(Hostel Mostel)」

ソフィアで宿泊した宿は、「ホステルモステル(Hostel Mostel)」。一泊15レフ(約1095円)。Wifiと朝食付き。
案内されたドミトリーは屋根裏部屋のような場所で、そこにベッドが雑然と並んでいた。シャワーや共有スペースも清潔で快適だった。
扉はカードキー式なので、セキュリティもしっかりしていて安心出来る宿である。
※宿情報はこちら→「Hostel Mostel Sofia(Booking.com)
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ソフィア観光・街歩き

▼放浪339日目 2014/11/11(火)
宿から地図を貰い、ソフィアの街を散歩した。
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イランやトルコと違い、アジア人の私が歩いていても人々と目線が合う事が無い。話しかけられる事も無い。
特にイランでは沢山の視線を浴びてストレスを感じる事が多かったが、ここブルガリアではそれが無く、逆に物足り無さを感じてしまった。ブルガリア人はシャイな性格と言われ、その国民性もあるだろうか。
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街並みは整然としていて無駄が無い。東京とあまり変わらないような気もする。
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カメラを持って歩いていると、おばさまが「ひったくりが多いから、カメラは鞄にしまいなさい。」と忠告をしてくれた。
治安はあまり良くないのかもしれない。
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公園へ足を運ぶと、どこからともなく音楽が聞こえてきた。
3人組の渋いおじさま達が、ラッパと鍵盤ハーモニカとドラムで楽しそうに青空演奏会をしている。
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私は近くのベンチに座り、彼らの軽快な音楽をBGMにして道行く人々をぼんやりと眺めた。
嗚呼、なんという豊かな時間だろうか。
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近くのベンチでトランプを楽しんでいたオッサンたちにも声をかけられる。
なんだ、ブルガリア人も気さくで親しみやすい人たちではないか。
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ソフィア観光・アレクサンダル・ネフスキー寺院

どっしりとドーンとした迫力のある建物である。
ロシア人建築家が、1882年の着工から40年かけて作った教会との事。
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高い天井と、内側に描かれた緻密な壁画が素晴らしい。
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教会やお寺、モスクなどの宗教施設は心が静かになり、好きな場所だ。
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風邪がまだ完治していないようで、この日はフラフラと宿に戻ることにした。
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ソフィアでカウチサーフィン

▼放浪340日目 2014/11/12(水)
2泊したホステルモステルをチェックアウトし、今日はカウチサーフィン(民泊)に挑戦することにした。
ちなみにカウチサーフィンとは、旅人と交流したい現地人と、現地人と交流したい旅人とを繋ぐSNSである。※公式サイト→https://www.couchsurfing.com/

 
以前から興味はあったのだが、プロフィール作成やメッセージのやりとりを全て英語で行わなければならず、この時の私にはハードルが高かった。
頑張って英語でメッセージを送っても返答が来ず、根気の無い私はすぐに萎えてしまい、結局面倒になり宿に泊まることが多かった。
今回は数日前に送ったメッセージの返信がすぐに来たので、運よく初カウチサーフィンの日を迎えることが出来た。

 
待ち合わせ場所のカフェの前で緊張しながら待っていると、遠くから笑顔の親しみやすい青年がやってきた。
彼の名はポール。ドイツ人で仕事の関係でこのブルガリアに住んでいるらしい。

 

ポールの家にお邪魔すると、そこはとても立派なマンションでwifi完備の広く清潔な部屋であった。
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それにしても彼の英語が達者で、3割くらいしか聞き取れない。
トルコで会ったインド人とは、割と楽しく英語で沢山の会話を楽しんだのに、ここでは自分の英語が通用しない。ショックだ。
 

一緒に夕食を食べに行くと、彼はベジタリアンらしく肉類は食べないらしい。
何故ベジタリアンなの?と拙い英語で聞くと、かろうじて「マスプロダクション(大量生産)」という単語が聞き取れた。
肉の大量生産に疑問を感じ、ベジタリアンを選んだという事だろう。

 
あらゆるお肉はその過程がわからないままお店で気軽に買えるので【命を頂いている】という気持ちが薄れてしまっている。
見たくない事に蓋をして、美味しいところだけをつまみ取っているような後ろめたさがある。
この旅のどこかで、自分で屠殺をした動物の肉を食べる機会があればと思っていたが、ついにその時は来なかった。

食べ物も、お金も、物も、生きる上で必要最低限の暮らしの上で、幸せを感じられる人生でありたい。

写真:ポールと私
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憂鬱な日

▼放浪341日目 2014/11/13(木)
外は寒く雨が降っているので、ポールの家で引きこもって居たかったが、朝8時には出勤する彼と共に外出しなければならない。
カウチサーフィンの不便なところである。

街へ出たものの、ソフィアの観光は済ませてしまい、行く当てもない。
暗い雨の中、フラフラと大きな公園へ行くことにした。
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雨の公園を歩いていると、靴の隙間から冷たい雨が染みてきた。
日本を出国してずっと履き続けてきたので、穴が空いてきてしまった。
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ヨーロッパに入ると見なりの整った人が増え、自分のみすぼらしさが際立つように感じる。
働きもせず、こんなところで一体何をしているのだろうか。

天気も手伝ってか、段々と惨めな気分になってきた。
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▼放浪342日目 2014/11/14(金)
朝、なんとも欝々とした気分のまま、笑顔でポールとお別れした。
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今回生まれて初めてヨーロッパの地に足を踏み入れたが、想像していたような華やかさがない。
毎日、曇りや雨が続き、それに伴って気分も下がる一方だ。
嗚呼、もうこの街を離れよう。

次の街、「ヴェリコ・タルノヴォ」へ向かうバスへ乗り込んだ。

つづく

(最終更新:2017年7月26日)
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