KENJI HIROTA PHOTOGRAPHY

房総半島カメラマン・ヒロタケンジ

キルギスからウズベキスタンへ陸路国境超えの詳細と、首都タシケントのおすすめの安宿

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約7分


世界放浪2年の中盤、私は中央アジアを旅していた。
47日間のキルギスの旅を終え、深夜バスで次の国ウズベキスタンへと向かう。

本記事は、国境越えとウズベキスタンの首都タシケントの宿情報などを記録した旅行記である。

ウズベキスタンの21日間の観光や費用をまとめた記事は以下を参照してください。
👉【ウズベキスタン旅行】一人旅の観光まとめ・21日間の費用や物価、治安情報など
・本記事は、2014年9月に旅した情報を元に作成しています

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深夜バスでキルギスを出国しカザフスタンの国境へ

▼放浪269日目 2014/9/2(火)
夜21時、楽しい思い出が沢山詰まったキルギスに別れを告げて、名残惜しみつつバスに乗った。

キルギスの首都ビシュケクにある西バスターミナルから、ウズベキスタンの国境へ行く。
(チケット代730キルギスソム(約1400円))

陸路でキルギスからウズベキスタン行く場合、カザフスタンを経由し2つの国境線を越える少し面倒なルートになっている。

 

深夜のカザフスタン入国

バスに乗りウトウトとし始めた頃、眠りを妨げるように乗客がぞろぞろと降りだした。
一つ目の国境カザフスタンに着いたようだ。

既に夜は遅く、深夜0時でも国境にはそれなりに人が居る。
むしろこの時間に国境が開いている事に驚いた。
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キルギスの出国とカザフスタンの入国はあっさりとしたもので、中央アジアで良く聞くような面倒な事、例えば荷物を全部出してチェックされたり、ワイロの要求等は無かった。

むしろ入国係員に「ようこそ、カザフスタンへ!」と握手を求められ、爽やかな印象を与えてくれた。
しかし今回は物価が高いと聞いてるカザフスタンの観光はしない。
また縁があった時に行く事にしよう。

 

早朝ウズベキスタンへの入国

▼放浪270日目 2014/9/3(水)
カザフスタンへ入国しバスは次の国境へと走る。
夜通し走り、朝8時頃にはウズベキスタンの国境近くに辿り着いた。
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バスが着いた目の前が国境と思ったら、ここから離れた場所にあるらしい。
多くの客引きがバスの乗客に声を掛け、皆それに乗っていた。

私もそれに習い、タクシーを使い4000スム(約152円)を支払い国境に辿り着いた。
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混沌としたイミグレーション

イミグレーションの中は人でごった返し、どこから列を成しているのかわからず、
順番待ちもめちゃくちゃで、皆が我も我もと混沌としていた。

横からヒジや肩を入れて何食わぬ顔で次々と人が割り込んでくる。
私も負けじと何食わぬ顔で、体に力を入れてこれをガードする。
後ろでは怒声も聞こえてきていた。
なんだか疲れてきたな。

お金を要求してくる入国スタッフ

カザフスタンの出国が終わり、次のウズベキスタンの入国も人で溢れていた。
ベルトコンベアーに荷物を載せスキャンチェックを通ると、係員に呼び止められた。
髭を蓄えた浅黒い男は、モニター指差して何ごとか言っている。

「カメラのレンズは1本までと決まっているんだ。2本はダメだ。
お金を払いなさい。マネーマネー。」

言いながら親指と人差し指を擦るようなジェスチャーで私に金を要求してきた。
私は突然の金品要求に驚き、不平の声を出した。
首を横に振り、「ああああ意味わかんない、いやだいやだ!」
とダダをこねると、男は顎をしゃくり行っていいと許可を出した。
荷物検査が終わると次は、痩せた男が話しかけてきてついて来いと言う。
オレは金なんてやらないからな、と釘を刺し無視をしたが、
彼の行く先が順路なので仕方なく後を歩くと案の定、着いた先で男はマネーマネーと言いだした。
完全に無視だ。
夜行バスの眠気と混じり、粘り気のある疲れを感じながらも、
なんとか無事にウズベキスタンへの入国を果たすことが出来た。

旅へ出てから通算8ヶ国目となる。
(※カザフスタンは移動のみなのでカウントしない。)

首都タシケントへ移動

国境から首都のタシケントまでは、偶然出会った日本人と共にタクシーで行く事になった。
20000スム(約760円)と少し値が張ってしまったが、距離から言えば妥当だろうか。
午後14時過ぎにはタシケントの宿に着いた。

タシケントの宿「グルナラ ゲストハウス(Gulnara Guesthouse)」

宿泊したホステルは「グルナラ ゲストハウス」。

中庭は広く、部屋は清潔に保たれていて居心地が素晴らしい。
ホテルのスタッフは紳士的でとてもフレンドリーであった。

ドミトリー、一泊45000スム(約1710円)。Wifiあり。清潔なトイレシャワーあり。朝食付き。(卵焼き、パン、ヨールグト、チーズなど)
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場所は、チョルスーバザールが近く、買い物や観光にも便利。
とてもお勧めの宿である。
グルナラ ゲストハウスの詳細は以下を確認
👉Gulnara Guesthouse(Booking.com)


夕方、近くにあるマーケットを回ったついでに、
少々脂っこい中央アジア名物「プロフ」を食べて腹を落ち着かせ、長い長い国境超えの移動日を終えた。
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ウズベキスタン(タシケント)で、トルクメニスタンのビザ申請

▼放浪271日目 2014/9/4(木)
朝、早く起床してトルクメニスタンのVISAを申請するべく、大使館へ向かった。
地下鉄チョルスー駅からコスモナウトラル駅へ行く。切符は片道1000スム(約38円)。

到着しても車内アナウンスが無いので、泊まった場所がどの駅なのか確認しながら乗らなければならなかった。
とてもハラハラする。
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コスモナウトラル駅を降車し、南東へ歩いて公園を通り過ぎた左手にトルクメニスタン大使館が見えてくる。

その前に申請に必要なパスポートのカラーコピーをしてもらう。1500スム(57円)。
お店は韓国大使館の近くにあり、朝9時前でも営業していた。
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その足でトルクメニスタン大使館へ行き、受付で名前を記帳し待った。

外の待合コーナーには沢山のトルクメ人が居て、他愛のない話をして、10時頃私の名前が呼び出された。
携帯やカメラを受付に預け、白が基調の豪奢な作りの建物に入った。

きっちりとしたスーツを着た若い男性にガラス越しの窓口に、用意していた書類を提出した。
以下が用意した書類である。
・パスポート
・パスポートのカラーコピー
・証明写真2枚
・イランのVISA(国境を出る証明)

別途、氏名やパスポートNOなど必要事項の記入が必要な書類を渡されたが、見るとすべてロシア語でかかれていた。
わかるわけ無いだろう。
私は若い男に理解出来ない旨を伝えると、英語で一つ一つ説明してくれた。

しかし、私はその英語の説明の意味が理解できず、何度も聞き返すので、男は呆れたような顔をしてため息ばかりついていた。
表現方法を変えて色々な言葉を並べて、なんとか理解して必要事項を記入する事が出来た。
1週間後の受け取りで処理を終える事が出来た。

英語力のない自分にひどく落ち込む

私はトルクメニスタンの大使館職員に手を煩わせてしまった事、自分の英語力の無さ、
そして今この国に知り合いは誰も居ないのだという孤独感から、非常に落ち込んでしまった。
友達の沢山居るキルギスに戻りたい・・・

ぼんやりと公園のベンチに座りトコトン落ち込むことにした。
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さて、トルクメニスタンのVISAは一週間後に発行される。
それまで何をしていようか。

タシケントは興味が無く、長くは居れない。
かと言って先へ進んでまたVISAをとりにここへ戻るのも面倒だ。

であれば、良く分からない地域を攻めて見るか。
そこで、思い立ったのがウズベキスタンの東部、フェルガナ地方を巡ってみようと思い立った。

このあたりの小さな町に日本語学校があるらしい。
明日は「コーカンド」という街へ移動する。

どんな場所か想像もつかない。楽しみだ。

つづく

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