世界放浪2年の旅も、7ヶ月ほど経過。
中国の旅を終えて、キルギス共和国へと移動する。
宿と街の雰囲気がなんとも居心地がよく、つい1週間も滞在してしまったカシュガル。
乗り合いバスを使いながら、中国からキルギスの「オシュ」へ移動した、詳細な記録である。
カシュガルからキルギスへ陸路国境超え
▼放浪223日目 2014/7/18(木)
事前の調べでは中国のカシュガルからキルギスのオシュという街までは国際バスが出ているが、
値段が高い(60ドル?)のと、遅いのと、毎日運行していないのとで、利用価値なしと判断。
皆で相乗りタクシーなどを駆使しながら行く事になった。
♢ 午前8時30分頃
街の北にある国際バスステーションの南側の道にある乗合所から国境の街(ウルグチャット(ウチャ))行きの乗合タクシーを探す。
場所はこのあたり。公厠w
ウチャ(ウルムチャット)到着
♢ 午前8時50分
乗り合いタクシーに乗り込みイミグレのある「ウチャ(ウルムチャット)」へ。一人35元(580円)。
♢ 午前10時30分
ウチャ到着。中国側、出国ゲートへ移動。
♢ 午後11時00分
国境スタッフに携帯の画像をチェックされ、写っていたシーホンシーチャオタンは旨い!などと談笑を終えると、無事に中国の国境を出国する事が出来た。
ここから更にタクシーでキルギス側の国境へ移動する。
中国とキルギスのイミグレが車で相当離れている奇妙な国境である。
それにしてもリュウタロウ君が元気だ。
♢ 午後12時40分
キルギスのチェックポイント?のような場所でタクシーを降ろされて、入国スタッフらしき係員に通りがかりのトラックに強制的に乗らされる。
キルギス入国
♢ 午後13時15分
なんだか良く分からないまま流れに身を任せていると、いつの間にかキルギス側のイミグレに着き、
あっさりとスタンプを押され国境を超える事が出来た。
もうここはキルギスなのか。
♢ 午後14時30分(キルギス時間 午前11:30(-3h))
中国のカシュガルを出発して5時間。ようやくキルギスに入ったが、この国境からキルギスの街「オシュ」までもかなりある。
タクシーの交渉で喧々諤々しながら、オシュまでのタクシーを捕まえる。1300ソム(2535円)で交渉成立。
全然知らなかったが、この国境からオシュまでの道が絶景で有名な箇所らしく、ドライバーが何度か車を止めてくれた。
コンパクトデジタルカメラだと、どうもグッとくるのが撮れない。
我慢ならないので一眼を取り出した。
遠くに雪山が広がり、たしかに絶景である。
「これ一回やってみたかったんですよねー!」
と言ってリュウタロウ君は大地に寝転んだ。
自分も記念になんかやっとけばよかった。
オシュの日本人宿「オシュゲストハウス」到着
♢ 午後15時頃(キルギス時間)
国境から約3時間、「オシュゲストハウス」に到着した。
なんとも殺風景な冷たい雰囲気のする建物である。
「ソ連」という感じがする。ソ連良く知らんけど!
内装も普通のアパートの部屋にベッドを詰め込んだ形だ。
汚く見えるが実際は清潔感がある。ドミトリーというのはこういう物だ。
キッチンも使えて、バス・トイレも清潔だ。
決して冷蔵庫に豚肉を入れてはいけない(冷蔵庫に注意書きがある。)。一泊350ソム(682円)
場所はこのあたりのわかりずらい場所にある。
※宿情報と予約はこちら→「オシュゲストハウス(Osh Guesthouse)」
キルギスのおつまみ「クルート」
市場へ行くと、見た目ホワイトチョコみたいな美味しそうな食べ物があった。
口の中に放り込むと、ホロっとほぐれて口の中に広がった。
酸っぱい味と共に発酵食品特有の臭みが鼻に抜けた。
まるで胃液を固形化したような味だった。
同じく食べていたノグチ君も「ウワァ」と顔をしかめていた。
食べると皆同じような顔になる。
現地のキルギス人は、これを美味しいと言っていた。マジかと思った。
「クルート」と呼ばれる国民的おつまみで、塩を加えたヨーグルトを乾燥させたもの。
残念ながら、わたしの口には合わなかった。
キルギスの伝統帽「カルパック」
マーケットへ行くとキルギスの年配男性がよくかぶっている帽子が売っていた。
フェルト製で軽く安く、とんがってて変な帽子だ。
トダちゃんが購入したものを借りてかぶらせて貰った。
「カルパック」いうらしい。
トダちゃん似合っている。
夕ご飯は「ラグマン」と「マンティ」を食べる。全部で113ソム(220円)。
中国と比べると味に深みが無いような。
オシュの街を観光
▼放浪223日目 2014/7/18(木)
朝、一緒に国境を超えたリュータロー君がお腹を壊して寝込んでいる。
かなり重症のようで全然動けないみたいだ。
昨日の夜に階下に住むキルギス人に誘われて手料理をたらふく食べたらしく、原因はそれくらいしか考えられないらしい。
私は「現地人の手料理を食べれた」という、その一点においてリュウタロウ君を羨ましいと感じた。
でも食べなくて良かった。
当てもなくブラブラしていると、前を歩く男性が振り返りこちらをチラチラ見てきた。、
5回くらいのチラ見の後、彼はついに我慢が出来なくなったのか英語で声をかけてきた。
どこから来たか、どこへ行くか、何をしてるのか、など他愛のない会話をし、
私は山へ行くつもりだと言うと、案内を買って出てくれた。
一人でブラブラしたかったので、やんわりと断るも、なんだかんだ言いながら人懐っこい野良犬のみたいにずっとついてきてしまう。
ペットボトルの水をよこせと言って間接キスをされたあたりから、
この人は何か裏を持って近づいてきてるのではないかと怪しい人に見えて来た。
別れ際にお金でも要求してくるのだろうと、警戒していると握手して爽やかに別れを告げられた。
なんだ、ただの良い人だったんじゃないか。
警戒する事で安全は保てるが、人との距離は離れてしまう。
海外ではこのさじ加減が難しいと感じる。
なんの変哲もない山で、頂上につくとただ息が上がっただけで何の感慨もない。
頂上にアイスクリームが売っていて、暑いこの日には心地の良い時間となった。
山を下りて街や公園を歩いているとチェスのおじさま達と遭遇したり。
カラオケ(KAPAOKE)を見かけたりとまあなんとも楽しい。
オシュはもう良いかなと思いはじめてきたので、翌日には移動する事に決めた。
いまひとつまだキルギスとオシュを掴み切れないまま、明日に首都ビシュケクへ移動する。
つづく
なつかしいですね!笑
読んでて思い出し笑いしました。
楽しかったですねー、あの国境越えは!
そうそう。月日が経って、また日記書くのも乙ってもんですよ。なんかまた戻りたいもん!楽しかったな!