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ケンジ世界放浪の記録

【那覇から日帰り】神様が降臨する離島「久高島」の行き方や観光時間と費用

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約 11 分


2018年11月に出張で訪れた、沖縄。
那覇滞在4日で周辺の観光をし終えると、ふと離島へ行きたい、という欲望が湧き上がった。

日帰りで離島へ行けるか調べていると久高島というキーワードを見つけた。
沖縄に神聖な島があると聞いていたが、意外にも近い。

異界「ニライカナイ」と繋がり、琉球を創った「アマミキヨ」が降り立ったとされる聖地。
神話のことは詳しくは知らないが、これは呼ばれている!と感じた私は、行く事を決めた。

本記事は、久高島への行き方や、観光情報などを記録した旅行記である。
久高島に興味のある人や、那覇から日帰りで離島に行きたい人はご覧ください。






那覇で宿泊した安宿「The Kitchen Hostel Ao」

那覇の中心部では、4泊とも同じゲストハウスに滞在していた。
ここ拠点にして、国際通りや中城城(ナカグスク)などの観光をしてたのです。

The Kitchen Hostel Ao」は、お洒落で清潔で、あまりの居心地の良さに、移動する気が失せてしまっていた。
朝食付きで、平日¥2,000ほど。那覇に滞在する際は、おすすめの宿である。
The Kitchen Hostel Ao (Booking.com)

相部屋(ドミトリー)の様子 [Booking.comより]

久高島へのアクセスも、このゲストハウスからはじまる。

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久高島の場所・行き方(バス)

AM 7:22 (バスの始発)
朝6時に起きて朝食を食べ、背中とお腹に大きな二つのザックを抱えて那覇バスターミナルへ移動した。
⑦番のりばの38番系統「志喜屋行」。当日は土曜日。バスの始発は7:22。

土日の朝便は1時間に一本程度「7:22」「8:25」「9:50」と続く。
詳しくは、公式ページの時刻表を参照されたい。
路線38番・志喜屋線 [土曜下り] の時刻表

AM 8:20 (バス到着)
バスにゆられて1時間ほど。久高島のフェリー乗り場に近い停留所「安座真サンサンビーチ入口」に到着。

この時、那覇へ帰りのバスの時刻もチェックしておこう。
土日の場合「14:56」「16:05」「17:11」と続き、「19:48」が最終バスである。
詳しくは、公式ページの時刻表を参照。
路線 38番・志喜屋線 [土曜上り] の時刻表

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久高島のフェリー乗り場の行き方と運賃

バスの停留所から海の方面へ歩いて5分ほどで久高島のフェリー乗り場が現れる。

フェリー乗り場のある、安座真から久高島へのフェリーは1日6便。
通常のフェリーと、高速船とで交互に出航している。

戻りのフェリーの時刻と、バスで那覇へ戻る時刻を睨みつつ、
高速船も通常のフェリーも乗れる往復券を購入した。¥1,460。
大きな荷物は、チケット売り場のコインロッカーがあり、そこ置いておける。

AM 9:00 (フェリー出発)
定員80名の「高速船ニューくだか」に乗船した。
座席は埋まり、ほぼ満員。欧米系の外国人観光客を数人見かけた。

久高島、到着。観光案内所へ。

AM 9:20 (フェリー到着)
高速フェリーで約20分。
少し船酔いしながら、久高島に到着した。

事前に久高島情報を調べずに来た為、ここからどこへ何をすれば良いかわからない。
ひとまず人の流れにのる形で歩いてみると、観光案内所の看板を見つけ飛び込だ。

案内所のおじさんに、右も左もわからない旨を説明すると、二枚の地図を渡された。
一つは、居住区周辺の地図。一つは、久高島全体の地図。

久高島中心地居住区観光マップ
久高島全体観光マップ

観光案内所の近くに自転車のレンタルできる場所があるが、私は歩きで島を回ることにした。
おじさん曰く、久高島の観光は歩いて2時間か3時間くらいで周れるよとの事だった。

私は歩くのが好きだ。

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徒歩で久高島を歩く

観光案内所から岬の方へ、カメラを片手にぷらぷらと歩く。

台風に耐えれるようにか、コンクリート造りの建物が多い。
気候なのか空気感なのか、東南アジアの雰囲気を感じる。


[久高島観光] 琉球国王が拝礼をしていた「イシキ浜(伊敷浜)」

AM 10:14
街から東側の海岸に出ると、「イシキ浜」が現れた。
待望の「沖縄の離島感」のある景色。

琉球国由来記によると、ここで琉球国王が、東方に向かって拝礼を行っていたとされる。

この浜は琉球神話の理想郷「ニライカナイ」から、島を訪れる神様が乗った船が停泊する場所。

「海岸植物群落」として、天然記念物に指定されている。

また、久高島から沖縄本島へ穀物が広まったとされる農業発祥の地でもある。
この海岸に、五穀の入った壺が流れ着いた伝承がある。

[イシキ浜の言い伝え]
当時は食物として海の貝と木の実しかなかったので、
ある日、白樽夫妻が伊敷浜に参詣し神様に食物豊穣と子孫繁栄を祈ったところ、
沖より黄金の壷が流れてきた。
喜んで取ろうとしたが、壷は沖へ流れていった。
しばらくすると壺が再び寄ってきたので取ろうとしたら又も流れていきました。
夫婦は不思議に思い、ヤグル川の水で沐浴をして白衣に着替え、
浜で待っていると、その壷は流れてきて今度はたやすく取ることができた。
夫婦は喜んで家に持ち帰り中を開けると、
麦・粟など七種の種子が入っていたと伝えられている。

〜観光案内所パンフレットより〜

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[久高島観光] シマーシ浜

AM 10:20
イシキ浜を後にして、北へ進む。
雰囲気の良いススキの道をゆっくりと歩く。

途中で「シマーシ浜」の看板を目にした。
鬱蒼とした森へ入り、海へ続く道を歩く。

白い砂浜の美しい、ゆったりとした空気の流れるビーチである。
近くに貝塚跡があるらしいが、確認することはできなかった。

シマーシ浜から更に北へ向かうと、大きな大木と出会った。
島を一周した中で、一番大きなガジュマルの木だ。

「ガジュマルの木」他の植物や岩に巻きついて成長する「絞め殺しの木」とも呼ばれる

[久高島観光] ウパーマ浜(星砂の浜)

AM 10:30
さらにその先へ進み、ウパーマ浜に到達した。
星型の砂があるらしいが、何の変哲もない砂浜に見えてしまい、数枚だけ写真を撮り先を急いだ。

[久高島観光] 森の奥にある名も知らない祈りの場

AM 10:40
北の岬への一本道を歩いていると、森の奥へと続く横道を発見した。
観光案内所でもらった地図を見ても、何も書いていない。

奥へ進むと、大きな岩の下に、石の器が置いてあった。
祈りの場所だろうか。情報がなく詳しくはわからない。

[久高島観光] アマミキヨが到着した霊地「カベール岬(ハビャーン)」

AM 11:20 (カブール岬到着)
さらに北へ、「カベール岬」へと続く一本道を歩く。
ちなみに観光客のほとんどは、レンタサイクルを使い観光している。

つぎつぎと私を追い越していく自転車

久高島の最北端の、カブール岬に到着した。

エメラルドグリーンの海が美しい

美しい砂浜と海。
琉球を創生したと言われる神様「アマミキヨ」が、はじめに降り立ったとされる場所。
この場所から、琉球の国づくりをはじめたと言われている。

白い砂浜が美しい

崖付近をみると、何人かの人が集まっているの姿あった。
東の海へ向かって祈りを捧げている。

異界ニライカナイは、遥か遠い東の海の底にあると言われている。
ニライカナイは、別名「竜宮」とも言われ、浦島太郎にも登場するあの場所のことだ。

人が亡くなると魂はニライカナイに行き、神となって再び島に帰り子孫たちを守ると信じられている。

遥か東方にあるニライカナイ

[久高島観光] 沖縄でも最高の霊地「フボー(クボー)御嶽」

AM 12:35 (フボー御嶽)
「カベール岬」を後にして、島の西側の海岸を歩く。

島の中央部・西側、「フボー御嶽(うたき)」という看板が見えてきた。
(※御嶽(うたき)とは、お祭りを行う施設を指す)

ここは、沖縄で最高の霊地と言われている場所。
12年に1度行われる「イザイホー」や「フバワク」の行事の際に使われる。
男子禁制の場所で、昔は女性のみ入る事が出来たらしいが、現在は男女問わず立入を禁じられている。

「イザイホー」とは、島で生まれた30歳から41歳の女性に、カミンチュ(神人)としての資格を与える行事。
※1978年を最後に、その行事は行われていない。

インターネットを回遊していると、1978年のイザイホーの動画を見つける事ができた。
白装束の女性たちが、調子よく手拍子をしながら儀式を行っている。

前日の準備から当日の様子、後片付けまで記録されており、とても貴重な映像である。
「沖縄 久高島のイザイホー-第1部-」東京シネマ新社1979年制作

沖縄本島行きのフェリーへ

PM 13:00 (フェリー乗船)
フボー御嶽を後にして、時間をみると次のフェリーの出航時刻が迫っていた。
島での大体の観光は終えたので、駆け足でフェリー乗り場へ急いだ。

13時の出発前に、なんとかフェリーに乗り込み、久高島の観光を終えた。

(番外編)斎場御嶽(セーファーウタキ)へ

久高島から沖縄本島に到着した私は、夜の飛行機の出発までまだ時間があった。
フェリー乗り場から歩いて30分ほどの坂を登り、「斎場御嶽(セーファーウタキ)」の観光をする事にした。

こちらも、沖縄で屈指の聖地と言われている場所。
久高島との関連も深いので、あわせて訪れてみると良いだろう。

斎場御嶽(セーファーウタキ)で30分ほど観光し、14:56発の電車で那覇バスターミナルへと帰った。

[久高島観光] かかった時間とルートと費用

久高島のルート

今回の旅は、徒歩で島を廻り3時間半くらい。
南部のフェリー乗り場から、北部のカベール岬までの往復。

自転車をレンタルすれば、お昼ごはんを食べてゆったり観光できるだろう。

日帰り久高島観光の時間の記録

久高島で観光した、簡単なタイムラインは以下。
朝一番に那覇を出れば、夕方には那覇に戻ることができる。

時刻 場所 内容
7:22 那覇バスターミナル バス出発
8:20 安座真サンサンビーチ バス到着
9:00 安座真港→久高島へ フェリー出発
9:20 久高島 到着
〜 徒歩で観光 〜
13:00 久高島→安座真港 へ
13:20 安座真港 到着
14:00 斎場御嶽 観光
14:56 安座真サンサンビーチ バス出発
16:00 那覇バスターミナル バス到着

久高島観光でかかった費用

お昼ご飯も食べずに、少し急いでいたので、ほとんど交通費しか使っていない。

交通費 料金
バス 那覇BT→安座真SSB ¥780
フェリー 安座真港⇄久高島 ¥1,460
バス 安座真SSB→那覇BT ¥780
観光費 斎場御嶽入場料 ¥300
その他 コインロッカー ¥300
合計 ¥3,620

[久高島観光]  まとめ

という事で、日帰りの観光で訪れた久高島。
以前から沖縄に「神聖な島」があるという情報は得ていたが、まさか今回行けるとは思いもしなかった。
しかも日帰りでこんな気軽に。
久高島は呼ばれないといく事ができないそうだ。

久高島を歩いていると、自然や神様への「畏怖」を感じる事があった。
聖地と呼ばれる場所は、一見なんの変哲も無い海岸だったり、森や岩の中だったりする。
その中に、禁足地や祭壇のような場所をみると、先祖の人々がとても大切にしてきた場所という事がわかる。
情がこもっているからか、神様がおられるからだろうか、得もしれない「恐れ」を感じる。

太古の日本は、もっと自然が身近で、
山の神や海の神、土の神や水の神など、たくさんの神様を感じる事ができたのかもしれない。

私は特定の宗教を信仰していないが、お天道様というか、自分の信じる神様らしき対象に祈ることもある。
感じるということは、そこに「在る」という事なのだと思う。

私は田舎や自然に近い場所で、「恐れ」を感じながら生きていきたい。

おしまい






(最終更新:2019年2月4日)
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