世界放浪の旅も、香港からスタートし陸路でジリジリ移動して1年と数ヶ月。
私はアフリカ大陸の北部にある国、エジプトを旅していた。
首都のカイロや、ギザのピラミッド。ダハブやルクソールなどの旅を終え、エジプト最後の観光地アスワンへ移動する。
旅はキラキラとした楽しい毎日ではない。淡々とした日々も旅の一部。
そんな旅の日常を記録した旅行記である。
・本記事は、2015年6月に旅した情報を元に作成しています
ルクソールからアスワンへ
▼放浪560日目 2015/6/19(土)
ルクソールの観光を終えた私は、エジプト最後の街「アスワン」へと移動する。
エジプトではバス移動ばかりだったので、今回は趣向を変え鉄道で移動することにした。10.5ポンド(¥168)
ルクソールから電車で南下し3時間。アスワン着。ここも猛烈な暑さだ。ラマダンなのに街に賑いがある。ここでのミッションは①日本へ荷物を送る②スーダンVISA取得③エチオピアVISA取得④アブシンベル宮殿観光⑤マックでビックマックを食べる。 pic.twitter.com/k3tlFCgcxq
— ヒロタ ケンジ@放浪カメラマン (@piroken1980) June 20, 2015
アスワンの安宿「Yaseen Hostel」
アスワンで宿泊した宿が「Yaseen Hostel」。
ツインルームを友人と割り、一泊40ポンド(¥640)で宿泊。
値段はかなり安いが、ビル全体は年季が入っている。特にバスルームはひどく、陰鬱な気分になるかもしれない。
以下のサイトからアスワンの宿を検索できる。
👉アスワンの安宿を探す(Booking.com)
アスワンの街並みと風景
アスワンはエジプトの南部「ヌビア地方」と呼ばれるエリアにある。南にある隣国スーダンがほど近い。
首都のカイロから南へ行くほどに、より肌の色が黒く、より毛深い印象がある。
ナイル川沿いに行くと、クルーズ船が目につき、リゾート感が漂う風景。
アスワンでの食事
アスワンではほぼマクドナルドばかり食べていて、あまりレストランへは行かなかった。
マクドナルドとケンタッキーフライドチキンよありがとう
ちょうごイスラム教の風習「ラマダン(断食月)」の期間中にあたり、昼間に開いているレストランはほぼ皆無。
その中で営業(観光客向け?)してくれていたのが、マクドナルドとケンタッキーフライドチキン。
馴染みのあるお店と久しぶりに出会えて、細胞に染み渡るようだった。
行くところも無かったので、ほぼ毎日、食事とパソコン作業をさせてもらった。
ラマダン終わりの食事「イフタール」
ラマダンは、日が暮れたタイミングで終わりを告げる。
そして「イフタール」と呼ばれる、食事の時間がはじまる。
ジャガイモのトマト煮込みや、モロヘイヤスープなど、質素ではあるが美味しい料理たち。
モロヘイヤスープは、トロトロしていて美味い。
外にテーブルが並べれ、現地の人々と共に食事ができる喜び。これらが無料でいただくことができる。
イスラム教の懐の深さ。
アスワンのスーダン大使館でVISAが取得(できず)
アスワンでは、次の国「スーダン」へ行くためのVISAを取得するミッションがあった。
しかしイスラエルの渡航履歴(スタンプ)があった為、残念ながら許可がおりなかった。
(※スーダンは敵対国であるイスラエルの渡航歴があると入国できない)
「賄賂渡すから、チップを出すから!」と説得を試みたが、首を振るばかりであった。
アスワンがダメでも、首都のカイロでは取得できるという情報を得て、一旦カイロへ戻り、
大使館で長蛇の列に並び、100ドルを支払うと、ようやくスーダンVISAを取得できた。
イスラエルの渡航歴があっても、カイロならスーダンVISAが取得できる。
アスワン観光を振り返る
ということで紹介した、エジプト南部の「アスワン」。
ルクソールでも同様だったが、ここアスワンでも旅の情熱は失われていた。
しかも気温の上昇と共に、頭がぼーっとして動きも鈍くなってきていた。
2か月近くも滞在しているエジプトを一刻も早く離れたい気持ちが高ぶっていた。
そんな中での、スーダンビザの却下によるカイロへの逆戻りで、私の気持ちは萎え萎えであった。
アスワンのメインの観光である「アブシンベル宮殿」については、次の記事で紹介したい。