世界放浪2年の中盤、ヨーロッパを旅していた私は、ポーランドの観光を終えて、チェコ共和国へ入国した。
冬のヨーロッパは天気が悪く、日の入りも早い。
なんとなく陰鬱な雰囲気を感じ、気が沈んでいくばかりであったが、
チェコはその全てを覆す、華やかな旅となった。
・本記事は、2014年12月に旅した情報を元に作成しています
チェコの7日間を旅した観光や費用・治安についてまとめた記事は、以下を参照してください。
👉可愛すぎる街並みに悶絶する!物価の安いチェコ7日間の観光情報まとめ
ポーランド(クラクフ)からチェコ(プラハ)へ移動
▼放浪376日目 2014/12/18(木)
クラクフでの観光を終え、今日はポーランドからチェコへ国境を超える日だ。
朝9時。クラクフからバスで「チェシン」という国境の街まで移動する。運賃21ズウォティ(735円)。
バスで3時間程走り、12時45分に到着。
バスターミナルから国境方面へ歩くと、小さな橋が見えた。
ここが恐らく国境のはずだが、チェコに入ったという実感が無い。
かろうじて国を示す旗が確認できたのでここが国境で間違いはないだろう。
16カ国目の「チェコ共和国」へ入国した。
鉄道駅「チェスキー・チェシーン」にてプラハ行きのチケットを購入。375コロナ(1960円)
この駅舎の中に両替屋があり、470ズウォティ(16,450円)→3030コルナ(16,210円)へ両替した。レートは悪くない。
なんとなく薄暗い雰囲気を感じながら、午後3時過ぎにプラハ行きの列車に乗り込んだ。
首都プラハ到着
20時過ぎ、首都のプラハに到着した。夜に街を歩くのは、治安上好ましくないが、やむを得ない。
真っ暗な高速道路の下を歩いていると、横から人の気配がして「ビクッ!」となった。
暗闇の奥に、数人の浮浪者が寝ていたようだ。
怖かったのはその程度で、夜道を歩いても身の危険を感じる事は無かった。治安は悪く無いのかもしれない。
プラハで宿泊したホテル「Sir Toby’s Hostel」
夜22時頃、事前に予約していた宿に到着した。
チェックインした宿は「サートビーズ ホステル(Sir Toby’s Hostel)」。
街の中心から離れた場所で観光には不便であるが、宿のご主人がやたらと親切な所が気に入った。
観光の行き方やレストランの場所おすすめのスポットまで、地図を出して丁寧に案内してくれる。
驚いたのが、案内されたドミトリー(相部屋)が脅威の3段ベッドであった事。あの高さは迫ってくる凄い迫力だった。
※宿情報と予約はこちら→「Sir Toby’s Hostel(Booking.com)」
プラハ観光
▼放浪377~379日目 2014/12/19(金)~21(日)
プラハの観光へ繰り出す事にした。
「レトナ公園」と「ヴルタヴァ川」
宿から西へ、街の北にある「レトナ公園」を歩く。
観光客の姿は無く、家族連れが遊んでいたりと地元の人が多い、のんびりした公園。
この公園は高台にあり、見晴らしがとても良い。
ヴルタヴァ川が手前から奥へ流れ、カレル橋を見下ろす事が出来る。
おすすめの眺望である。
「聖ヴィート大聖堂」荘厳で美しいプラハ城にある建築
レトナ公園から川沿いを西へ進むと、次第に観光客が増えてくる。
坂を登りプラハ城の敷地に入ると「聖ヴィート大聖堂」が見えてきた。
ゴシック様式の立派な建築である。
「ゴシック」が何を意味しているのかしらないが、マリスミゼル的な、スリーピー・ホロウ的な雰囲気は好きだ。
ヨーロッパには様々な教会や大聖堂があったが、この聖ヴィート大聖堂はこれまでで一番と言える規模と美しさであった。
ステンドグラスは大きく、細かい装飾はため息が出る程に美しかった。
大聖堂を出て、周辺を歩いていると東欧では見かけなかった日本人や韓国人、中国人など観光客の姿を多く見かけるようになった。チェコはヨーロッパでも有名な観光地であると、この時ようやく理解した。
広場にはサーカスに出てきそうな大道芸人が沢山いて、家族連れを盛り上げていた。
ちょうど小腹が空いた私は焼きポテト?みたいなのを食す。
想像を超えるでもなく、下回るでもない味であった。
「ストラホフ修道院の図書室」
プラハ城から歩いて行ける距離に「ストラホフ修道院」がある。入場料110コロナ(588円)。
美しい天井画や、壁に並ぶ古い本。重厚な雰囲気は素晴らしいと感じた一方で、入り口に柵があって部屋の中に入ることが出来ず、不満が残ってしまった。
プラハを一望できる「ペトシーンの丘」の展望
ストラホフ修道院から歩いて数分に高い展望台がそびえたつ。プラハの街並みを見るべく120コロナ(642円)を支払う。
階段で上まで登り、少しずつ見晴らしが変化する様子は楽しかったが、頂上へ着くと「まあこんなものか」という感想であった。曇っていたからだろうか。
賑やかな「カレル橋」
プラハ城から坂をくだると「カレル橋」にたどり着いた。
車がない、人しか通れない橋でここも有名な観光スポットのようだった。
歩くほどに楽しいプラハ旧市街
「ヨーロッパつまんねえなぁ」とほざきながら旅をしていた私であったが、このプラハの街は違った。
古き良き中世の街並みは、タイムスリップか、はたまた映画の世界に入ったような気分になる。
高低差のある坂が多く、歩けば歩くほどに色々な表情を見せてくれる街並み。
クリスマスシーズンの影響で気分が浮かれていたのもあるだろう。
プラハの観光を終え、次の街「チェスキー・クルムロフ」へ移動する。
後ろ髪を引かれるようにプラハの街を後にした。
つづく