今年も大晦日になり、2017年の振り返りと、2018年のやりたい事を書きました。
低速飛行で生きていた前半と、自然と共に暮らしたいというエネルギーに溢れた後半でした。
来年はそれを拡張していきたいと思います。
まずは1月から振り返ります。
1月 – 仕事が無い。DIYをした。
サービス終了した50円出張撮影。その後、料金を50円から自由設定にすると依頼がピタッと止まった。
ありあまった時間と創作意欲に任せて椅子を作り、流木を拾ってハンガーラックを作った。
無いものから作り上げる、充足感に満たされた。

2月〜3月 – イナフリ受講生と共に
私が住んでいる金谷は、年に6回ほどイナフリ(田舎フリーランス養成講座)という、ブログ作成やウェブサイト制作を学ぶ為の合宿がある。
全国から大学生や仕事を辞めてきた人々が、自力で稼ぐスキルを身につける為に、1ヶ月泊まり込みでやってくる。
人が集まりイベントも多くなると、撮影の機会が増えそれなりに忙しい日々が続いた。
忙しいと気は紛れるものだ。
イベントも多く刺激的ではあるが、自分の意志なく流されている感は否めない。
4月〜5月・春の憂鬱からの光明
なんとも言えない停滞感が押し寄せる。
打開策は無いかと、畑へ行ったり、小旅行へ行ったり、イベント撮影したり、ぱくたそカメラマンになったり。
桜が舞う華やかな季節とは裏腹に、心は沈むばかりであった。
「ケンケンの目が死んでいる。」と言われたのはこの辺りだ。
憂さ晴らしに京都へ行き、上昇気流を掴めるかと思いきや、また失速してしまう。
5月は更に落ち込む出来事もあり、この下降は底なしでは無いかと思えた。
今日は終日心の霧が晴れず、とりあえず何も考えず鋸山を登った。山の中腹から美しく沈む夕日を見ていると、不思議と涙が出てきた。(嘘だけど) pic.twitter.com/sEh1EKZ6jt
— ヒロタケンジ@放浪カメラマン (@piroken1980) 2017年5月20日
6月・パーマカルチャーを知る
ところが5月後半、撮影で訪れた千葉県いすみ市。豊かな自然に触れ、少しずつ元気を取り戻してきた。
そしてワークショップでソーヤー海さんと出会い、己の中でパーマカルチャーブームが巻き起こった。
彼の書いた著書「都会からはじまる新しい生き方のデザイン」は、自分のやってみたい暮らしや、生きる上での考えや思想など、大いに感銘を受けた。
7月・大きな仕事と旅
不思議なご縁で、ニューヨークタイムズ紙の撮影依頼を貰う。
長丁場の撮影で体力も使い、プレッシャーもあったが依頼主のアメリカ人も満足してくれたようだった。
カメラマンとして大きな自信に繋がった。
大きな仕事はしたが、報酬はすぐに振り込まれない。
自分史上最高にお金が無い状況に陥る。
しかしこのまま金谷に居ても、また停滞感やモヤモヤが押し寄せて来てしまいそうだった。
まずは、金谷を出て北海道を旅しようと決めた。
8月〜10月・北の大地
金谷の部屋を引き払い、青春18切符で電車を使い、東北経由で北海道を旅した。
旅の途中で、資金がギリギリでやばいと思い、2度にわたり農家さんでアルバイトをした。
北の大地の雄大な景色と、温かい人々に包まれて仕事をし、肉体的には大変だったが充実した日々を過ごした。
11月・再び千葉県の金谷へ
北海道の旅を終えた私は、再び金谷へ戻った。
数ヶ月前に蛍を見に山奥へ行った時「ここに住みたい!」と思えた素晴らしい集落があった。
ちょうど良く空き家を見つけ、そこへ移住しようという計画が友人と進みだした。
山奥へ住むには、車もいるし保険も必要で、いま以上にお金を稼がねば。
これがエネルギーとなり、フツフツと生きる意欲が湧いてきた。
金谷の中心地から車で30分の山奥にある集落へ下見に。移住候補の古民家周辺には、夏みかんや柿、栗があるがままで実っていた。
少しずつ家を改修し、畑をやり、大自然と共に生きる道が見えてきた。
ただ携帯の電波が通じないのを良しとするか否か。 pic.twitter.com/RiUdsrBBi6— ヒロタケンジ@放浪カメラマン (@piroken1980) 2017年11月5日
12月・友人が側に居る暮らし
やりたい事が決まると、不思議と精神も安定していった。
経済的には相変わらずギリギリであるが、お金は無くても安心感を得られるようになった。
シェアハウスに住む同居人達や、約束しないでも直ぐに会える距離に友人達が居るのが大きい。
私は30代後半のおっさんで、お金も無ければ恋人もいないが、12月の幸福度は非常に高い純度で得ることが多かった。
幸福感とは外から得られるものでは無く、内側から出るものだ。
毎年恒例、釣りやDIYの本を出すフリーの編集者・西野さん邸で餅つき大会に参加した。つきたての餅と新鮮な魚・肉をこれでもかと頂いた。高濃度の幸福感で満たされる1日である。 pic.twitter.com/IsqTVOAVJB
— ヒロタケンジ@放浪カメラマン (@piroken1980) 2017年12月30日
2017年を振り返る
特に生きる目的も無く無為に生きた前半。
日本各地の素晴らしい場所と人物に刺激を受けて、ようやく元気を取り戻した後半。
特に大きかったのは、パーマカルチャーを知った事でした。
こんな暮らしをしたいなーと、ぼんやりした理想を言語化してくれたのです。
横須賀の廃墟ふっかつ大作戦、安曇野のシャロムヒュッテや、藤野の廃材エコヴィレッジゆるゆるを訪れると、
自分も暮らしを作りたい!と思ったのです。
クリスマスは高尾山の西、#藤野 にある #廃材エコヴィレッジゆるゆる を訪れた。
廃材で作り上げたトイレや家やBarや図書館はオーナーの飛龍さんが作るアート作品だ。自分がやりたい事を全て実行していた。更に飛龍さんが気さくでめちゃめちゃ良い人。夢のような1日。最高のクリスマス! pic.twitter.com/OR5iFoiZSO— ヒロタケンジ@放浪カメラマン (@piroken1980) 2017年12月26日
2018年の予定とやりたい事
来年はどうするのか?
2018年の決まっている予定と、いま考えているやりたい事を羅列してみます。
やりたい事は、口に出したり発信する事で現実化するものだ。
車を買う
軽バンを友人が安く売ってくれるので、1月に購入予定です。
撮影の範囲も広がり、車で寝ることも出来るし、友達を運ぶことも出来るようになります。
可能性が無限大である。
仕事で旅へ出る
ブログから問い合わせがあり、日本全国(沖縄から北海道)を回りながら撮影する仕事を貰いました。
旅をしながら仕事をする事は一つの夢だったので、楽しみでなりません。
2月〜4月に車で周る予定です。会える人は会いましょう。
狩猟免許を取る
食事でお肉を頂いているのに「命を奪う」という重要な過程を経験していない自分に疑問を感じていました。
「美味しい部分だけ頂いてんじゃねえよ!」と、もう一人の自分が言っているのです。
食料を自給する生活へ近づきたいのも取得の理由にあります。
小屋を作る
これまで、キッチンやウッドデッキ、小屋作りを見たり手伝ったりしてきましたが、自分でやってみたくなるのが世の常。
自分で設計し材料費も自分で出して建てる、が目標です。
今年もお世話になりました!
という事で、今年も沢山の人にお世話になりました!
なんだかんだで良い一年でした。
出会ってくれた全ての人に、ありがとう。
以上、お読み頂きありがとうございました。
来年も宜しくお願い致します!