先日、新しいレンズを2本購入(50mmと70−200mm)し、長年愛用していたキャノンの単焦点レンズ「EF135mm F2L USM」を売却しました。
このレンズを購入したのは、2013年9月18日。
かれこれ丸7年ほど使い続けて、世界各地の過酷な環境によく耐えてくれました。
砂漠の暴風の中。降りかかる荒波の潮。スペイン巡礼での雨や雪。アフリカでの高温度のテントの中など。
地面に落としたこともありましたが、故障もせずすばらしい写真を残してくれました。
なぜこんなにすばらしいレンズを売ってしまったのか。
今回の記事は、私とこのレンズと共に過ごした歴史や思い出を紐解いていきたい。
EF135mm F2Lを購入したのは2013年9月
このレンズを購入したのは、東京で開催されていたある写真展がきっかけでした。
展示された写真は、ドラマチックで映画的な雰囲気があり、わたしは感嘆の声をあげました。
「わたしもこういう写真が撮りたい」
主催していた写真家に恐れながら撮影した機材を聞くと、
それが「CANON EF135mm F2L USM」だったのです。
その後、ネットでいろいろな作例をみて数ヶ月迷いに迷い、ついに2013年9月18日に購入したのです。

EF135mm F2Lとの歴史
この135mmレンズは、7年間の間で相当数の写真を撮ってきました。
私の中で、これだ!!という写真は、ほとんどこの135mmのレンズと言っても過言ではありません。
2013年12月から2年間、世界放浪を共にした相棒でもありました。
落としても壊れなかった奇跡
旅中の2014年12月、雪の降るドイツで足を滑らせて転倒。
脇にぶら下げていたカメラが地面に激突。レンズの先にガン!と当たり割れてしまった。
ただし割れたのは表面のフィルターだけ。破損したガラスの部分をベリベリと剥がすと、元通りに使う事ができた。
かなりの衝撃だったが、以降も6年間、故障はなく修理も一度もしていない。
素晴らしく丈夫なカメラである。
EF135mm F2Lの作例
135mmの単焦点レンズなので、ズームが効かない。
焦点距離は固定で融通はきかないが、あまりある画質の良さ。ボケみの素晴らしさを享受できる。
発売したのが1996年なので、20年以上前。
設計が古いのでレンズ内手振れ補正などの機能がなかったりしますが、F値2.0という明るさがカバーしてくれて、使い勝手はすばらしいものがあるのです。
ここで、このレンズで撮影した各国の写真をご覧いただきましょう。
ありがとう「EF135mm F2L USM」
上記の写真をご覧いただけたように、すばらしい描写の写真が撮れるとご確認できたと思う。
いま振り返っても、売却して惜しい気持ちが少なからずある。
売却と同時に新しく購入した、70mm-200mmのレンズはたしかに表現の幅は広がったものの、重量が重く取り回しがきかないのが難。
「EF135mm F2L USM」のようなフットワークで、感じた瞬間に撮影できる素早さが失われてしまった。
もうしばらく、新レンズを使ってみて、しっくりこなければまた、このレンズを買ってしまうかもしれない。
売ってもなお、後ろ髪が引かれるような気持ちがある。
以上、また再購入するかもしれない、お気に入りのレンズ。
「EF135mm F2L USM」の紹介でした。