世界放浪の旅の中盤、私はアフリカ大陸にあるエジプトを旅していた。
格安リゾート地ダハブ、首都のカイロ、ルクソールを観光し、ついにエジプト最期の観光地、アスワンにたどり着いた。
宿泊した宿から出ていたツアーで、世界遺産のアブシンベル神殿を訪れ、
背丈を大きく超える、ラムセス二世の巨像を仰ぎみる。
しかし長旅に疲れていた私は、観光的に感動をおぼえることは無かった。
アスワンからアブシンベル神殿への行き方を記録した旅行記である。
・本記事は、2015年6月に旅した情報を元に作成しています
アスワンからアブシンベル神殿ツアーへ
▼放浪564日目 2015/6/24(水)
アスワンのメインの観光である世界遺産の「アブシンベル神殿」。
私は宿泊していた安宿「Yaseen Hostel」で、ツアーを申し込んだ。120ポンド(¥1,920)。
ツアーと言っても、往復のバス代のみで、ガイドなどはつかない。
アスワンから南へ300kmほど、ナセル湖のほとりにアブシンベル神殿へ。
深夜3時頃に出発し、3時間以上の道のりを走る。
アブシンベル小神殿
バスが到着し、入場料115ポンド(¥1,840)を支払う。
最初に見えるのが「アブシンベル小神殿」。
ラムセス2世が王妃ネフェルトアリの為に建造したもの。
ラムセス2世の立像4体と、ネフェルトアリの立像2体が、迫力の佇まいで迎えてくれる。
内部は撮影禁止であったが、明るくライトアップされた古代の壁画を見ることができる。
女神ハトホルが祀られている。
アブシンベル大神殿
小神殿のすぐそば、この観光のメインである「アブシンベル大神殿」がある。
1960年にアスワンハイダムの建設により、湖の下に沈む危機的な状況であったが、
ユネスコにより、現在の場所に移築されて、なんとか救済された歴史がある。
この活動から「人類共通の遺産を守ろう」という世界的な動きになり、世界遺産創設のきっかけとなった。
正面に4体並んでいる像は、「ラムセス2世」。
子供を100人以上作り、90歳まで生きた(当時の平均寿命は35歳〜40歳)。
アブシンベル神殿の観光を振り返る
淡々とアブシンベル神殿の観光を終えて、アスワンへと戻った。
113日間のエジプトの滞在を終えて、いよいよ次の国「スーダン」へと旅立つ。
世界一周を経験していた旅人は「スーダンは一番良い国だった」と語ったのを思い出す。
しかし、エジプトの南部へいくにつれて、日差しと気温が高まり、体が重く脳の働きも鈍くなっているのを感じる。
スーダンはいよいよアフリカの旅の本番!という気持ちがある。
Wi-Fiや良いホテルもきっとないだろう。