2年の旅の中で最も心を熱くさせてくれた、スペイン巡礼31日間の旅の記録0日目です。
これから巡礼する人や、興味がある人へ向けて、旅の参考になればと思います。
サンティアゴ巡礼ってなんなの?という人は、以下の記事をはじめにご覧くださいませ。
※スペイン巡礼31日間!絶景・友情・感動の780キロを超えたサンティアゴ巡礼の費用と絶対に行くべき5つの理由
※冬のスペイン巡礼-準備編・旅に必要な持ち物や情報
・本記事は、2015年1月~2月に旅した情報を元に作成しています
スペイン巡礼へフランスのパリからサンジャンピエドポーの行き方
▼放浪396日目 2015/1/6(火)
愛情溢れるフランス人家族の家で7日間ホームステイし、名残惜しみながらパリを離れる。
次の目的地である、スペイン巡礼のスタート地点のサンジャンピエドポーへ移動する。
夜行バスでパリから一旦フランス南西部のバイヨンヌへ移動。
午前5時頃、まだ夜が明けていない暗い時間帯にバイヨンヌ到着。
名物の生ハムを食べる暇もなく、眠い目を擦りながらバスを出発。
はじまりの街「サンジャンピエドポー」到着
▼放浪397日目 2015/1/7(水)
サンジャンピエドポーに到着したのが午前9時頃。合計で10.10ユーロほどかかった。
山々に囲まれた小さな町は、田舎にありながら綺麗に整備されている。
鉄道駅前に降ろされて、重い荷物を背負いながらうろうろしていると、すぐに地図と看板を見つけた。
迷わずツーリストインフォメーションへと向かい、ここでスペインの巡礼に必要なクレデンシャル(巡礼証明書)を購入。3ユーロ(約435円)。
巡礼事務所へ
その足でツーリストインフォーメーションで教わった、アルベルゲ(巡礼宿)へ向かう。
鉄道駅から約10分。シタデル通り沿いにアルベルゲと巡礼事務所がある。
サンジャンピエドポーのホテル(安宿)
冬季はオフシーズンの為、開いているアルベルゲが限られている。
小さな街だと一つも空いておらず、また数キロ先の街まで歩かなければならない。
なので巡礼事務所で貰える、開いている宿の一覧リストは重要である。
サンジャンピエドポーで宿泊した宿は「Albergue Accueill Pelerin」
👉Google Map
15時にアルベルゲが開くのを待ち、ようやく宿にチェックインをした。
荷物を置かせて貰い、カメラとサブバッグを手に街をブラブラと散歩する事にした。
サンジャンピエドポーの観光・街歩き
巡礼事務所を出ると、このシタデル通りが観光の中心らしく、風情のある街並みが続いている。
明日からの巡礼の準備も出来たので、やることもない。ただブラブラと何か良い景色は無いかと歩き続けた。
小さな川に架かる橋の前に時計塔と門が見える。町の中心のランドマークタワーのようである。
一応、観光スポットらしき砦が見えたので、丘の上へ上がる事にした。
これぞヨーロッパの田舎町!という景色を見る事が出来た。
屋根の色が統一されていて、風情がありとても美しい。
巡礼の愉快なメンバーたち
町の散歩も終わり、夕方にアレベルゲに戻ると賑やかな声が聞こえた。
ドイツ人や3人の韓国人、アルゼンチンやアイスランド人など、総勢6人ほど。年齢も20代〜40代まで、なんとも陽気なメンバーが揃ってきた。
宿の女性スタッフに明日のルートの説明があった。
「サンジャンピエドポー」から次の町、Roncesvalles(ロンセスバーリェス)までは約25キロ。
途中にアルベルゲはあるが冬季休業中である。ピレネー山脈を超えるルートなので登り坂が多く、とても過酷よ。という事だった。
私は歩くのが好きであり、旅の最中も日頃から10キロは歩く事が多かったので、すべての荷物(25キロ)を背負って行く事を決めていた。
スタッフや巡礼者達は、「やめろ!クレイジーだ!」「荷物を郵送しなさい!」「それは無茶よ!」などと言われたが、いまごろ郵送するのも面倒で、最も重い荷物であるカメラ機材を手放すのも心配なので、全部背負って出発する事に決めた。
明日は朝の8時に出発する。
フランスで買ったばかりの寝袋を取り出して、ふかふかの布団の上で、少しだけワクワクしながら眠りについた。
明日からどんな旅がはじまるのだろうか。
つづく